足底筋膜炎(そくていきんまくえん)。
ランニングをするまでは聞いたこともなかった名前ですが、走り始めてすぐに僕はこいつに悩むようになりました。
朝おきて、最初に踏み出す一歩め。ズキン!!足の裏が痛い!!
ウォォッ?!なんだ、この痛みは?!
2歩目、3歩目もまだ痛い。
しかし、しばらく歩いていると、やがて痛みは薄れてきて…
10分もしないうちに、痛みは感じなくなり、そんなことも忘れてしまう。
机に向かってしばらく仕事。1時間ほどそのままの姿勢で、トイレのために椅子から立ち上がると、あの痛み。
でもすぐに消失。
ランニング中は、足底の土踏まず近辺に、何か違和感を感じ…
まずは、そんなところから始まりました。
それでもランニングを続けていると、やがて、違和感は痛みへと変わっていき、次第に痛みは耐え難いものになっていきます。
足底筋膜とは、足のかかとの骨から足指に向かって、扇状に広がっている筋膜のことです。これが、ランニング練習のような負荷がかかることによって、一部分がささくれ立ったように破れてしまった状態になると痛みが出てきます。これが足底筋膜炎。
やがて、ランニング友達から、大阪の羽曳野にある「島田病院」さんを教えてもらいました。スポーツ医療に関しては全国的に有名で、プロ野球選手や、大阪場所の時はお相撲さんも頻繁に訪れる病院であるとのこと。
当時、2ヶ月後にマラソン大会を控えていた僕は、さっそく、教えられた病院へ行きました。
開院時間の午前8:30直後に行きましたが、すでにものすごい患者さんの数。待つこと2時間。やっと先生の前にたどり着きました。
1 この左足の痛みは本当に足底筋膜炎なのか?
2 だとしたら、走ることを休まないといけないのはどのくらいからか?
以上のことを質問しました。この件について、島田病院さんから聞いたことをアップしたいと思います。今後、足底筋膜炎になった時の一つの目安としてください。
ただし、いうまでもありませんが、最終的な判断は自己責任でお願いします。
1について。
二年前、右足がなったからたぶんこの左の痛みもそうだと思うんですが…と先生に言ったところ、左足土踏まずの踵付近を押さえて、このへんですか?と聞かれ、まさにドンピシャだったんで、そこです、と言ったところ、足底筋膜炎に間違いないとのこと。
土踏まずのアーチに沿ってある足底筋膜は、歩行やランニングのたびに伸縮を繰り返し、筋膜が硬めの人は、その接合部分である踵の部分か、母指球辺りに炎症を起こすことがあります。これが足底筋膜炎。
2について。
炎症が収まるのに2週間、ほぼ完治に1ヶ月、と聞いているが、2ヶ月後に大きな大会。実はあまり時間がない。
ところがこの答えが驚いた。先生曰く、
休む必要はない!
ええーっ!?マジっすか?
走った後は必ずアイシングをしなさい。そして、お風呂のときにマッサージを10~20分行いなさい。それでOK!!
マッサージの具体的なやり方は、
①足指を全部反らせて足底筋膜をパンパンに張った状態にして、
②親指で土踏まず内側を(つまり足底筋膜を)マッサージする。
これは筋膜炎になっていなくても、予防するためにもいいらしいです。
しかし!!
僕にはそれを聞いて嬉しい反面、どうしても質問しなければいけないことがありました。
「先生、僕は2年前、近所の整骨院に言われて、1ヶ月安静にしていたら完治しました。一方で、安静療法を選択せず、走り続けながら治すという方法を試みた人も何名か知っていますが、その人たちからは、治るのに1年や2年費やした、という言葉を聞きます。本当に大丈夫ですか?」
と、聞きにくいことをズバッと聞きました。(実は島田病院、超人気病院で、朝の8:30に入って、この問診室に入れたのは10:30。2時間も待ったんだ、手ぶらじゃ帰れないぜ!)
すると先生はちょっとむっとした表情で、
確かにそういう人はいる。が、そんな人たちは足底筋膜炎を甘く見て、アイシングやマッサージを怠ったのだ。整骨院さんを否定はしない。が、我々は我々なりに、豊富なデータを元に科学的にアプローチした見解をお伝えしている
とのことでした。
その他、注射もできるし、足のアーチを支えるための補助器具を作ることも出来るが、どうします?などと、終止、丁寧に先生は診察してくれました。
まとめ。
・足底筋膜炎であろうがなかろうが、足裏マッサージは普段から行い、足底筋幕ケアを怠らないようにしましょう。
・足底筋膜炎かな?と思ったら、速やかにスポーツ医療に力を入れられている病院を受診し、診断をしてもらいましょう。そして医師の判断に従いましょう。
・走りながら治したいなら、必ずアイシングとマッサージを入念に行いましょう。