さて、前回は初フルマラソンに向けて、補給食関係について書きました。
今回は、持ち物について書いてみたいと思います。
持ち物関係
100均ショップのレインジャケット
これ、意外と重要です。
大会当日、どんなウエアで走るかというのは、ランナーにとって大きな問題です。
もちろんどんなウエアで走ろうがその人の勝手です。最適のウエアとは、
「42.195kmを走りきるために自分に必要な最低限の服装」
を探すことでしょう。
ところが、スタート前というのが厄介です。
たいてい朝9時にスタートするマラソン大会ですが、荷物を預け、スタート位置に整列するタイムリミットは8:30ですので、ランナーは8時ごろには準備を整えておかねばなりません。スタート前のトイレはとても混んでいるので、それに並ぶ時間も必要。
真冬の早朝に、マラソン用のウエアで、約1時間は、走ることなく過ごさねばなりません。
そんな時に、100均のレインジャケットが重宝します。
スタート前に、それを着ておくと、予想以上に寒さ対策になります。
そしてスタート後、最初に出て着たゴミ箱に捨てる。100均なら捨てるのも躊躇なくできるでしょう。
あんな薄っぺらいものが寒さ対策になんかなるはずがない…
と思うでしょうが、あるのとないのとでは雲泥の差です。
スタートするまではそれを着て、スタート後に捨てましょう。
捨て方も、道端に放り投げるマナーの悪いランナーも散見されますが、必ずゴミ箱に捨てましょう。最初のエイドが出て着たら必ずゴミ箱があるので、そこで捨てれば良いです。
最近では、スタート前に、自分の不要な服を着て暖をとり、スタートしたらその衣服を回収BOXに投げ入れ、大会に寄付する、というシステムを採用している大会も多いです。そんな衣服がある方で、そのシステムのある大会に参加される方は、そのパターンも良いでしょう。
100均レインジャケット、寒さ対策の裏技
スタート前が氷点下の予報の日もあり、かなりの寒さが予想されてしまう日など、さすがに不安…
そんな心配があるのなら、裏技として
「100均レインジャケットの重ね着」
という手があります。
2014年の奈良マラソンで実際に2枚重ね着をして試しました。確か氷点下に近い寒い朝でしたが、2枚重ね着の効果は抜群、ほとんど寒さを感じずにすみました。
もちろん、荷物が増えてしまうのは本意ではありませんので、よっぽど寒い予報の時以外は必要ない裏技です。
小型ジャケット
天気によっては、あるいは海沿いの風がきついコースなど、走っていても寒さを感じることもあります。
ですので、前出のレインジャケットを捨てずに腰に巻いて走る、という手もあります。
しかし、この記事でご紹介したような、ポケットに入るウィンドジャケットを持っていれば、いざという時に安心です。
「じゃあスタート前も最初からこれを着ていればいいじゃん」
って声が聞こえてきそう(^_^;)
確かにそうなんですが…
これ、一回広げて、再びたたむのには、どんなに慣れていても5分は必要なんです。走りながらそんなことをしていたら、転倒の恐れもあって危険。特にスタート直後は。
そのため、非常用にポケットに忍ばせておいて、朝は100均でやり過ごすのがベターかな、と思っています。
貼る式ホッカイロ
おそらくは、Tシャツを重ね着すると思います。内側に着ているTシャツにホッカイロを貼り付けると寒さ凌ぎになります。
関門表
先日の京都マラソンで、関門と戦いながら走っていた時のこと。
関門まで数百メートル、閉鎖まで10分弱、という状況の中で、沿道に設置してあるトイレに長蛇の列ができていました。
最後尾の人は、順番が回ってくるまでどう見ても10分以上はかかる…
並んでいる人は、まず間違いなく、次の関門でアウトになってしまう…
僕の反省点として、そんな人たちに、
「関門まであと10分しかないで!」
と叫んでやればよかった、と今になって思います。とっさの出来事だったので、しかも自分のことで精一杯だったので、そこまで思い至りませんでした。
いずれにせよ、あの列に並んでいた人たちが、関門の位置と時間を把握していなかったことは明らかです。
「いくら初心者とはいえ、関門くらい余裕で突破できる!」
という人には不要でしょうが、関門と戦うペースで走る方には、絶対に必要。
僕は先日はこんな表を作り、首からぶら下げていました。お方さまも同じものを、ジップロックに入れてポケットに入れていました。
自分用ですので、自分がわかりやすい表にすればいいと思います。
GPS時計
これももはやランナーの必需品と言えるでしょう。3万円〜5万円はするものなので、安い買い物ではありませんが、練習の役にも立ちますし、上のペース表を使うには必ず必要なガジェットでしょう。ランナーに人気なメーカーとしては以下の三つでしょう。
ガーミン
スント
僕はガーミン910XTJという機種を使っています。バッテリーの駆動時間が長いため、ウルトラでも使用できるから購入しました。
僕は下のような表示にしていますが、この他にも設定は自由に変えることができます。今は液晶がカラーになっていたり、スマホに直接データが送れたりと、さらに便利になっています。
ご自分の用途に合わせた機種を選ぶと良いでしょう。
▼ランニング用GPSウォッチ。100kmを目指していた頃もあるので、XTJを使っています。心拍数、ペース、距離、時間、が同画面で見られるのでとても便利です。
▼心拍計。心臓手術明けの僕にとって最も大事なデータなので、最も信頼が置けるメーカーの、最も信頼の置けるガジェットを使うべきだと考えています。
ボトルポーチ
マラソン大会は5kmごとに給水所がありますので、きちんとそこで給水をとっていれば、脱水症状を起こすことはあまりないかもしれません。
ただ、やはり初心者のうちは、念のため、ボトルポーチを持って走ることをお勧めします。
僕の経験で一度だけ、給水所を超えた直後に、なぜか急激に喉の渇きを覚えて、次の給水所まで5kmも、もたないんじゃないか…と、少しパニックになった記憶があります。それ以降は、どんな大会でもボトルポーチは持って走るようにしています。
オススメのポーチはこちらです。
いつでも給水ができるという安心感は、初心者には必要かな、と思います。
もちろん、他にもいろいろありますが、超初心者の皆さんには、最低限、覚えておいていただきたいものです。