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「ブレードランナー2049」鑑賞前の必須予習!!ショートムービーその②「2036:ネクサス・ドーン(ネクサスの夜明け)」ジャレッド・レト登場!!"レプリカント禁止法"は如何にして撤廃されたのか?!

3本のショートムービーについてはこちら。

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1本目「ブラックアウト2022」解説はこちら。

 

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3本目「2048:ノーウェア・トゥ・ラン」解説はこちら。

www.rundietrunner.com

 

 

「2036:ネクサス・ドーン」本編はこちら。

youtu.be

 

 

レプリカント禁止法 

 

2022年に起こったレプリカントによるテロ事件で、地上はいわゆる「大停電」を経験し、データ保管庫は爆破され、レプリカントと人間とを見分けるデータは消失しました。

 

その14年後、「レプリカント禁止法」が施行されている世界が舞台です。

 

登場人物

 

登場人物は5名。

 

ベネディクト・ウォン

 

リドリー・スコット監督作品でよく見るベネディクト・ウォンがまた登場しています。「プロメテウス」では船長に従順な操舵士で、「オデッセイ」では後方支援を行うジェット推進研究所のブルース所長役。

 

このショートムービーでは「執政官1」とでもいうべき役。

 

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ジャレッド・レト

「ダラス・バイヤーズクラブ」でアカデミー賞を受賞しているジャレッド・レトは、映画本編にも同じ役で登場するはずです。

 

現代で言えば、ビル・ゲイツ以上に人類に貢献した、民間の超VIP、ニアンダー・ウォレス役。

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会議の内容

 

人類の存続に多大なる貢献をしたと思われるニアンダー・ウォレスから、今後の人類の方向性をヒアリングする、とでもいうべき会議。

  

会議は思わぬ方向に話が進んでしまいます。

 

執政官たちは予想もしていなかった、「レプリカント禁止法」の撤廃を要求してくるウォレス。

 

かなりの影響力を持つ人物の要求に、執政官たちも無下には却下できないものの、法律の変更までを念頭に入れた会議ではなかったことは明白。

 

事の重大さを執政官たちに分からせるために、ウォレスが用意した驚愕のプレゼンテーションとは…。

 

「若い男」はネクサス何型?

 

この物語に登場するウォレスが連れてきた「若い男」はレプリカントなんですが、彼を新しい「ネクサス9型」だと紹介しているサイトを見かけます。

 

しかし彼が右目を見せた時、「NX-8」の文字が読み取れます。

 

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この数列の意味はわかりませんが、オリジナルの「ブレードランナー」でも、ロイたちを表す番号はN6から始まる数列です。NXではなくNから始まっていましたが、6は彼らがネクサス6型であることを表していると推測できます。

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また「ブラックアウト2022」で、イギーが死んだ兵士の目を確認する場面でも、NX8から始まる数列が確認できます。イギーの世代はネクサス8型。

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おそらく、ウォレスが連れてきた若い男はネクサス8型であると推測できると思います。

 

STORY

 

2036年・ロサンゼルス。

 

会議室の中で待ちくたびれている4名の執政官。リーダーと思しき執政官1が、会議の終了を宣告しようとすると…。

 

やっと待ち人が現れる。

 

盲目の二アンダー・ウォレスは、秘書と思われる若い男性を連れて会議室に入る。

 

遅れてしまったことの詫びを入れるウォレスに、執政官1が、この会議が開かれた理由を言う。

 

「ウォレス氏の、極めて大きな功績をたたえて開かれた会議」

「公共の利益と公衆衛生に寄与した功績」

 

彼らの会話から、2036年の少し前、地球は飢饉状態に陥ったことがわかる。その時、人類を救う発明をし、人々を飢えから救ったのがこのウォレス氏であるようだ。

 

ウォレス:今なお、死にかけている人類を救うため、頼みを聞いてほしい。

 

執政官1:禁止法のことか?

 

執政官2:我々の見解は示したはず。

 

執政官3:レプリカント禁止法は議題ではない。

 

執政官4:廃止についてもだ。

 

以上の会話から、以前もウォレス氏はレプリカント禁止法の廃止を政府に訴えていたことがわかる。

 

ウォレス:レプリカント禁止法は地球外の惑星の植民地化を阻んでいる。

 

執政官1:順調だ。

 

ウォレス:人類の生き残りには不十分だ。

 

執政官1:ネクサス(レプリカント)は信用できない。あまりにも多くの血が流れすぎた。

 

平行線を辿る主張に、ウォレスは思わぬ突破口を開く。

 

ウォレス:私のレプリカントは、反抗も逃亡もしない。ただ従うだけだ。

 

「私のレプリカント」…?禁止法のある中、自分のレプリカントを作ったと言うのか?

 

傍に立つ若い男にウォレスが言う。「眼球を見せてやれ」

 

右目の下に、レプリカントであることを示す番号がある。

 

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若い男は、ウォレスが命じるままに、ガラスの破片で自らの右頬をザックリと切る。

 

騒然となる執政官たち。

 

それを尻目に、ウォレスは若い男に命じる。

 

「どちらかを選べ。私の命か、お前の命か」

 

若い男はほんの一瞬、躊躇の色を見せるが、自らの頚動脈にガラス片を突き立て、絶命する。

 

言葉を失う執政官たちにウォレスがたたみかける。

 

「ここでの決定が世界の運命を左右する。さて、どうする?」