誰もが知ってる「ジュマンジ」の続編が20年ぶりに映画化され、しかもとても評判がいい、ということで!
ぜひ、旧作「ジュマンジ」をもう一度見てから新作を見ようと思い、見直しました!
この映画のCMははっきりと覚えています。象により車が踏みつぶされるシーンが印象的で。
ロビン・ウイリアムズとキルステン・ダンスト!
アラン役のロビン・ウイリアムズは「フック」で中年になったピーター・パンを演じていましたが、その役を想起させる、得意としている役回り。
そして恥ずかしながら…。
少女ジュディを演じているのはキルステン・ダンスト!
彼女がまだ13歳の時に、こんな大きな役を演じていたんですね!
この2人を中心に物語はものすごく締まって、中だるみする部分は一切なく。
特に、黒人警官のカールが爆笑を誘いながら、物語は一気に進んでいきます。
監督=ジョー・ジョンストン
この名前はあまり有名ではありませんが。
彼はこの数面前、「ロケッティア」という映画を監督しています。
「ロケッティア」自体、あまり知られていない映画ですが。
第二次大戦前夜、ハワード・ヒューズが極秘に開発した「空飛ぶロケット」を偶然手にした飛行機乗りが、それを奪おうとするナチスと戦う、という物語で。
今の「スーパーヒーローもの」のはしり、と言って良い作品で、コアなファンも多い作品です。
公開当初、気になった点
本作は今から20年前の1996年に公開された映画ですが。
そのさらに前、1993年には「ジュラシックパーク」が公開されていたり、当時のCGの技術はすでにかなりの水準になったはず。
実際、本作においても、象やサイの大群が車を押しつぶすシーンなどは迫力満点で息を飲むんですが…。
サルのシーンのサルがまったく本物らしく見えず…。
また、巨大植物のシーンも、かなり作り物感が見えて締まって、ちょっとクエスチョンな箇所があって。
これほど、CGやアニマトロニクスの技術が、シーンによって良い出来/不出来に分かれる作品を僕は他にあまり知りません(^_^;)
本作におけるサルは、単なるサルではなく、バイクや車を運転したり銃を撃ったりする、悪魔のような存在。
あえてリアリティを追求せず、空想上の悪いサルを作ったのはわからなくもないのですが。
この空想上の動植物の造形が、他とややクオリティが違うので戸惑ったことは確かです。
マイナス要素を上回る面白さ!
しかし本作はそれらを上回る圧倒的な面白さに溢れています!
サイコロを振るたびに襲ってくる想像を絶した災難と、それを乗り越えようとする2人の大人と2人の子供たち。
時間が過ぎるたびにパニックへと突き進む街の様子とシンクロし。
そこに黒人警官・カールが爆笑を誘いながら…。
2時間びっしり、手に汗握らせてくれます。
そして、この物語のラストシーンが、明日公開の
20年ぶりの続編「ジュマンジ ウェルカム・トゥ・ジャングル」につながるものと思われ!
「ジュマンジ」では描かれなかった、アランが26年間を過ごしたジャングルに、4人の高校生が迷い込む、という話だと思われます!
「ジュマンジ」で明かされなかった謎
本作に登場したハンター「ヴァン・ペルト」。
執拗にアランの命を狙う謎のハンターですが。
彼がいったい何者なのか。
アランのように、普通の世界からジュマンジの世界に吸い込まれて言った人間なのか。
初めからジュマンジの世界で生まれた、ジュマンジの世界の人間なのか。
そしてなぜ、あそこまでアランの命を狙ったのか。
「ジュマンジ」ではその辺りについては一切、触れていませんでした。
新作「ジュマンジ ウェルカム・トゥ・ジャングル」にもヴァン・ペルトは登場する、とのこと。
この謎が、もしかしたら描かれているのかも?!
STORY
プロローグ・1869年
深夜、幼い兄弟が深い穴を掘り、大きな宝箱のような箱を埋めている。
その顔は、恐怖のために歪んでいる…。
1969年
アランという名の少年はいじめられっ子で、今日もボコボコに殴られて帰ってきた。
彼は大きな靴工場を経営する父の息子。父は息子を愛してはいたが、うまい親子関係を構築できずにいた。
アランはその日、父の工場の拡張工事現場で見つけた箱から、見たこともないボードゲームを発見。ゲームには「ジュマンジ」と書かれていた。
両親が出かけたその夜、ガールフレンドのサラが訪ねてきて、2人で「ジュマンジ」を始める。
ジュマンジ
この世界の外に出たい人のゲーム
サイコロを振り、同じ目はダブルチャンス、先に上がった方が勝ち
サラの駒はサイ、アランの駒は象。
サラ、1投目=6
サイコロを振ると、駒は勝手に6個ぶん前に進み、グーム板の中央にある大きな「目」に文字が浮かび上がってきた。
夜の闇に羽ばたくもの 気味の悪いその羽音
同時に暖炉の奥から、何やら不気味な物音。
アラン1投目=5
「目」に浮かんだ文字は、
5か8が出るまでジャングルで待て
同時に、アランの肉体はまるで気体にでもなったかのように粒子状になって空中に飛び散り、「目」の中に吸い込まれてしまった!
さらに暖炉から無数の吸血コウモリが飛び出す!
あまりのことにパニックになり、サラはアラン宅を飛び出す。
1995年
26年後。
あの家は住む人もなく埃をかぶっていたが、ノラという女性が買い取る。彼女の兄は1年前、交通事故で亡くなっていた。ジュディとピーターという幼い姉弟を残して。
ノラはその2人を引き取り、この家で暮らそうと考えていた。
ジュディとピーターはその家で不思議な音を聞く。太鼓の音のようだが、大人のノラには聞こえないようだ。
ノラが出かけた後、その音を伝っていくと、物置に「ジュマンジ」と書かれたボードゲームがあった。
すでに置かれた象とサイの駒は、なぜか固定されていて動かない。
ジュディ1投目=6
チクリとひと噛み かゆくて悶える
突然、部屋の奥から、ハトくらいの大きさの巨大な蚊が襲いかかってくる!
ジュディはたまたま近くにあったテニスラケットでそれらを撃退。
ピーター1投目=2(1がふたつ)
先はトラブル続き サルが邪魔をする
階下で激しい物音が。降りてみると、キッチンがいつのまにか数十匹のサルに占拠されている。
サルたちは激しい敵意をむき出しに、包丁を投げつけ、キッチン中を荒らしまくっている。
ここでジュディがゲーム盤に書かれた注意書きに気づく。
ゲームの注意
ゲームは最後まですること ゲームが終わり「ジュマンジ!」と叫ぶと全て消える
誰かが上がれば、蚊もサルも消えるはずだ。
ピーター1投目(ダブルによる2回目)=5
鋭い牙で肉を切り裂く グズグズせず逃げるが勝ち
巨大なオスライオンが2人の前に姿を表す!
が、同時に現れた、まるでターザンみたいな格好の見知らぬ男性がライオンを撃退、ノラおばさんの寝室に閉じ込める。
アランの帰還
男性はアランだった。26年前、ゲームの中に吸い込まれたアラン。街中のみんなから死んだと思われていたアランだが、
「5か8が出るまでジャングルで待て」
の言葉通り、ピーターが5を出したので戻ってきたのだ。
アランは戻れたことを狂喜するが…。
家にはすでに両親はいない。
靴工場に行ってみると、とうに倒産して工場は廃墟に。
そして両親もすでに亡くなっていた。
彼の父は、いなくなった息子を探すことに全財産をつぎ込み、工場を倒産させてしまったのだった。
今更ながら、父の深い愛に気づくアラン。
街は、突如現れた巨大な蚊に襲われた人々と、謎のサルにより、混乱が生じ始めていた。
黒人警官カール
その道すがら、アランが会った黒人警官のカールは、かつて父の靴工場で働いていたアイデアマン。
もちろんカール本人は、変貌したアランには気づかないが、アランは密かに彼に築いていた。
サラの再加入
ジュディがいくらサイコロを振ってもゲームが反応しない。
アランは悟った。次は、サラの番なのだ、と。
サラは26年前の事件を誰からも信じてもらえず、狂人のように扱われていた。その彼女の前に突然現れたアランに彼女は驚愕する。
サラは二度とゲームに戻りたくない、と主張するも、アランがうまく誘導して26年ぶりにサイコロを振るのだった。
サラ2投目=7
竹より早く伸び、あなたの後を追いかける
巨大な植物の触手が家中を這いまわり始める!ピーターが足を取られ、巨大食虫植物に食われそうになるが、アランが救った!
団結
ともに苦しい思いをした26年だったが、ここにきてサラとアランは過去を捨て、ジュディとピーターとともにゲームを終わらせることを決意する。
アラン2投目=?(サイコロの目が映らず)
ジャングルの奥から現れるハンターがしつこく挑んでくる
恐怖のヴァン・ペルト
ハンターの格好をした男性が、巨大な猟銃をアランに向けて何発も発砲!アランは必死に逃げてハンターをかわす。
アランはどうやらジャングルでもなんどもヴァン・ペルトに命を狙われていたようだった。
なぜ、彼がアランを殺したがっているのかはわからない…。
ジュディ2投目=6
雷ではない 落ち着いていると大間違い
象、サイ、シマウマ、などの数十頭からなる群れが、大挙して家を襲撃、一階部分は大破する!
さらにペリカンによりゲーム盤自体が持ち去られてしまうが、アランはペリカンが川に向かうと判断。うまく取り返したものの、川に落下したゲーム盤をピーターが必死に回収する。
アランの逮捕とピーターの制裁
街のパニックの原因がアランにあるとみたカールは、彼が何者かわからぬままに彼を逮捕。
ピーター2投目=ズル
その間、ピーターはゲームにズルを働き、ゲームから制裁を受ける。
ピーターの体は、徐々にサルに近づいていった…。
ヴァン・ペルト再び
街は猛獣たちが暴れまわり、完全なパニックに陥っていた。ピーターも象、サイの群れに襲われ、九死に一生を得るが、ゲーム盤をヴァン・ペルトに奪われてしまう。
ピーター、ジュディ、サラはスーパーの中のヴァン・ペルトと対決、パトカーを奪取したアランも加わり、なんとかゲームを奪い返す。
帰宅すると、家は完全にジャングルと化していた。
サラ3投目=3
三日月が輝くと入江はモンスーンに襲われる
なんとモンスーンは家の中に発生し、あっという間に家中が水浸しになる!
もはや家は巨大な川と化し、巨大なワニが彼らに襲いかかってきた!アランはサラを必死にワニから助ける。
そこにノラとカールが家の扉を開け…。
大量の水に、ノラとカールとワニは流される。
ゲームの4人はシャンデリアにしがみついていたので無事だった。
アラン3投目=7
足元にご用心 床は流砂となる
木製のはずの床が、まるで流砂のようにアランを飲み込む!サラが必死に腕を伸ばし彼を捕まえ、ジュディはこの現象を止めるべく、急いでサイコロを振る!
ジュディ3投目=7
経験から学べば時間は逆行する
床の流砂現象は止まるが、アランとサラは半身を飲み込まれたまま床が固まってしまった。
ピーター3投目=4
助けの手が必要?おれたちは手が8本ある
中型犬程度の大きさの、無数の巨大グモの襲撃を受ける4人!サラとアランは床に飲み込まれたままの状態で動けない!
ピーターが斧を手にクモに立ち向かうが、ジュディは植物の毒に襲われ気絶。
腕が床に飲まれたままのサラは、口でサイコロを加えて振る。
サラ4投目=?
上がりは目前 大地は震え始める
大地震と共に地割れが発生、大地と共に家も真っ二つに裂ける。
床に飲まれていたアランとサラはそれにより脱出に成功。
アランはサイコロを手に、振ろうとするが…。
ヴァン・ペルト三たび
三たび現れたヴァン・ペルトがアランに銃口を向ける。サイコロを手にしているアランは手を開き、サイコロを落とす。
アラン4投目=3=上がり
「ジュマンジ」
ヴァン・ペルトが引き金を引いたが、一瞬早くアランは「ジュマンジ!」と叫ぶ。
すると今まで出現した全ての動物や植物たちが猛スピードでゲームの中に吸い込まれて行った!
そして…。
1969年再び
時間は、1969年に戻った。アランとサラは再び少年と少女に戻ったが、記憶は残ったままだった。
アランは父と和解し…。
2人は、あの忌まわしいゲームは重りをつけて川に流すのだった。
1995年
再び大人になり、アランとサラは結婚、父から受け継いだ会社を大きくしていた。
そしてジュディとピーターの両親を雇い、彼らが事故を起こしてしまう旅行に行かせないように手配。
何も知らないジュディとピーターと再会する2人は、満面の笑顔で抱きしめるのだった…。
エピローグ
アランとサラにより捨てられたはずのゲーム盤は…。
フランスのどこかのビーチに流れ着いていた…。