攻めに攻めた企画!!
5月26日に放送された「陸海空」は、
ナスD関連の部族アースでもなく、
バイきんぐ西村のいいね!アースでもなく。
さらに、ずっと前にスタート部分だけ放送されそのままになっているラブアースでもなく。
視聴者がまったくその存在を知らなかったものでした。
イケメン5人を、原始的な生活を送る部族の中に放り込み
1週間、同じ暮らしをさせて取材する、という攻めに攻めた企画!
日本初!原始の生活を守り裸で生活するヤケル村に長期密着取材!
とのことでしたので。
他の国のテレビクルーは入ったことがあるのかな、とは思いましたが。
それでも、バヌアツ政府の協力を得て、1ヶ月前から取材交渉の結果…。
1週間の密着取材の許可が出た、とのこと。
条件
ただし条件として。
ヤケル村の中では、村人と同じく、
村の中では全裸で、「ナンバス」というペニスケースを着用すること
こうして画面には、5人のイケメンのほぼ全裸の画像が…(¯―¯٥)
攻めてるなあ!!この番組!!
メンバー
5人はオーディションで選ばれた、伸び悩んでいる俳優や芸人。
・小澤亮太 海賊戦隊ゴーカイジャー ゴーカイレッド
・庄野崎謙 2011年放送テレビドラマ「俺の空」ドラマデビューにして主演
・松代大介 事務所売り出し中の若手俳優
・元俳優のイケメンすぎる芸人・吉村
・芸歴11年 36歳 火物(ひもの)
といったメンバー。
どこに行ったのか?
彼らが訪れた場所は、
日本から6500km南
バヌアツ共和国タンナ島にあるヤケル村。
ヤケル村
淡路島と同じくらいの面積。ほとんどがジャングルで覆われ、活発な活動を続けるヤスール火山は世界でいちばん火口に近づける火山と言われている。
1744年イギリス探検家クックがタンナ島に上陸、以来西洋文化が入って周りの島民は服を着るようになったらしいのですが。
ヤケル村では伝統を守り、裸で原始に近い生活を送っているのでした。
驚きの文化ランキング
第9位 伝統の建築方
伝統の建築法「ニマラタン」
バヌアツでも16万人が被災した、2015年の巨大サイクロン。
しかし、この原始生活を送る村の家屋ニマラタンだけは全く崩れず、多くの命を救った、とのことでした。
その工法は…。
屋根と壁が地面と一体化
↓
軒下から入る風を防ぎ、家屋が風で持ち上げられない
京都大学がこの工法に注目し、災害に強い日本の伝統的な工法とニマラタン双方の強みを生かした家づくりを研究している、とのことでした。
第8位 絶品!巨大クワガタの幼虫
ヤケル村の人々が食べているのは…。
・タロイモを塩で茹でたもの
・タピオカの原料となる芋・キャッサバをすりつぶしてラードで揚げたもの
など。主食は芋とのことですが…。
大きな虫、がご馳走らしく。
それは
ラフェルトノコギリクワガタ
というクワガタの幼虫。
日本では雌雄ペアで1万円するクワガタらしく。
現地の人は生で食べていましたが…。
イケメン五人はせめて、とばかりに焼いていました。
バターをつけたパンのような味
とのことでした。
第6位 驚異の身体能力
現地の人は、ほぼ直角に立つ、10mのヤシの木を、器具など一切使わず、あっという間に登り着る驚異の身体能力を有しています。
また、木に登れない人は…。
30cmほどの木の棒をココナッツに投げて落とすのですが。
命中してココナッツが落ちるほどの強さとコントロールが必要で。
これはこれで、とても難しい!!
第4位 恐怖のハチミツ取り
元俳優のイケメンすぎる芸人・吉村が担当したのは…。
なんと、ハチミツを取るため、素手で蜂の巣を採取する、というもの。
この模様は、バヌアツ地方に詳しい、北九州市立大学の竹川教授も驚いてらっしゃいました。
木の幹の中にある蜂の巣を取るため、現地の人が斧で木を切り、巣を露出させるのですが。
その間に蜂が襲撃、斧で切っている現地人は何ヶ所も蜂に刺されていました!!
蜂が服に入ると危険、ということで、逆に服を脱がされ…。
木の幹から現れた蜂の巣は画面から見るに、縦に30cmはあろう大物。
露出した巣の下に火をつけて煙で蜂を燻り出しながら、巣を取り出そう、ということのようですが。
蜂はまだ何十匹も巣の周辺を飛び交っており。
吉村はそれを素手で取れ、と言われ…。
蜂に刺され、激痛に顔を歪めながら、何度も巣を引き抜き…。
なんとかハチミツをゲットしていました。
蜂に刺されていたがる吉村を見て、現地の子供が大笑いしている様子が面白かったです(^_^;)
第3位 神の使いを捕獲し大騒ぎ
今回、最も印象的なエピソードがこれでした。
主人公は火物(ひもの)という珍しい苗字の芸人。なぜか彼だけマドロス帽を被っています。
どういうわけか、彼の後ろを現地の人が20人もついてきます。
どことなく現地の人に近い彼の風貌がそうさせるのか、とナレーションでは説明がありました。
川が二股に分かれている部分の一方を石で流れをせき止め、干上がらせてから生き物を捕獲する漁を行うのですが。
テナガエビ、モクズガニ、など、小ぶりな生物を捕獲したものの、狙うは大物。
大きな石の下を棒で突っついていたら…。
突然、大物が出てきて!
全員がそいつを捉えようとする中…。
最終的には、明らかにその場にいた全員が、火物に捉えさせよう、という空気ができていて!
全員が、なぜか
「ヒモノ!!」
「ヒモノ!!」
と、ヒモノコール!!
捉えたのは…。
全長1mはあろうか、と思われる巨大ウナギ。
現地の人のテンションがマックスに!!
ヒモノは英雄だ!!
と皆が叫びます!!
というのも…。
現地の人にとって、ウナギは神や先祖の生まれ変わり。それを捕獲したヒモノが英雄扱いされたというわけで。
しかし、どう見ても皆がヒモノにそれを取らせようとしていました。
つまり、皆がなぜか彼を英雄にしたいと思っていて。
彼の何かが気に入ったのだろう、と思われます。
川から村に戻っても、人々の興奮は冷めず。
あまり姿を見せない女性連中まで現れて大騒ぎ。
頭に鳥の羽をつけられたり、泥を塗られたり、芋などの食料をもらったり。
ヒモノ!ヒモノ!
のコールはずっと続いた。
「松下ひもの」というコンビで11年、芸人をしている彼ですが、日本では一度も喝采を浴びたことがないとのことで。
ウナギをとってこんなに歓迎してくれるヤケルの人々に、涙を流して喜ぶ姿が印象的でした。
第2位 世界初潜入!親子の再会を祝う祭り
ヤケル村から20km離れたヤーケリラン村において。
成人になった子を祝う祭り、が行われ。
この地方では、男子は5歳から10歳の間で割礼儀式を行わねばなりません。
そして割礼後2ヶ月は男だけで暮らし、女性と会うのは禁止。
2ヶ月ぶりに母親と対面する瞬間なのです。
そのお祝いに、映画でしか見たことがないような、体重200kgの豚の足を縛り、棒でぶら下げて運んだりして…。
どれほど大きなお祭りか、というのがわかりました。
2ヶ月ぶりに5歳の子供と母親が再会する場面は
愛情と慈しみと涙に満ちた絵でした。
第1位 火山で行う平和を願う伝統儀式
凄腕のハンター、として紹介されたのは、わずか10歳程度の少年ジェームズと、その犬。
彼が野生の豚を見つけ、5人がそれを捕らえる、というミッション。
伝統儀式 カラリメー
彼らが行う儀式・カラリメーとは…。
ヤスール火山に豚を奉納し、火の精霊が病気や怪我から守り続けてくれる
というもの。
少年がそのための豚をジャングルから探し出します。
豚の牙は人を殺すことがある
とのことなので、自ずと緊張感がみなぎります…。
匂いを頼りに犬が豚を追い、逃げる豚を追い詰め!
そこをイケメンが二人で押さえつけて捕獲!!
その際の豚の叫び声が、なんとも言えず悲痛で…。
幼きハンター・ジェームズはその場で豚をさばいていました。
砂漠場面は直接的には絵では出てきませんが…。
それをのぞいている若者たちの歪んだ顔で、それが真実であることはわかります。
世界一火口に近づける火山
彼らは豚の肉を木の枝にさして、ヤスール火山へ。
標高は361m。ランニングをしている人にとっては大したことはない高さですが…。
なんせ、この山のウリは、「世界一火口に近づける火山」。
登りきって火口を見ると…。
なんと、マグマが飛び散っている様子が目で確認できる状態!!
カラリメーの儀式
火口で焚き火をして、先ほどの豚を焼いて半分を食べ。
残った半分を、火の神に捧げる、というもの。
とっぷりと暮れた火口付近。
背後に飛び散るマグマを見ながら…。
先ほどまで生きていた野生の豚を、焚き火で焼いて食らいつく若者たち。
はじめ人間ギャートルズのアニメで見たような、棒に突き刺さった肉を口でちぎるように食べる彼ら。
うまい、うまいと口々に言っていましたが。
それは命の尊さを噛み締めているようでもありました。
全員が半分を食べ。
焚き火に半分を残し、立ち去ろうとすると…。
突然の大雨。
現地ガイドはそれを火の神様の怒りだと説明。
焚き火の中に大急ぎで肉を奉納し…。
急いで下山していました。
密着最終日
竹とんぼや、竹で作った水鉄砲、竹馬。
葉っぱで編んだ手作りの帽子
長老チャーリーのために作った椅子
などをプレゼントしていました。
ラストでカズレーザーも行っていましたが…。
1週間に渡る、これほどレアで体を張ったロケをわずか1回だけの放送で終わらせてしまうとは!!
この番組、放送する素材が山のようにあふれているんだろうか…。と想像しないわけにはいきませんでした。