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7/16「激レアさん」インド版「巨人の星」を作って大ヒットさせた人

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今日の激レアさんは

 

インド巨人の星が好きすぎて、執念インド版巨人の星を作り、ヒットさせちゃった人

 

ことコガさん。

 

「巨人の星」を「SURAJに」

 

巨人の星は、言わずと知れた日本のスポ根アニメの金字塔ですが…。

 

コガさんはそれを元に、

 

SURAJ(スーラジ)THE RISING STAR

 

というアニメを作ります。

 

SURAJ(スーラジ)THE RISING STARとは

 

スラム街に生まれたスーラジは、超厳格な父と、母親がわりの優しい姉の3人で暮らしています。

 

家庭環境などは巨人の星と同じですが、スーラジがやっているスポーツは野球ではなく…。

 

クリケット。

 

野球に似たスポーツで、世界的に見たらサッカーについで世界第2位の競技人口を誇る、大人気スポーツ。

 

名前は耳にしたことはありますが、日本ではさほど盛んではない競技。

 

でも、インドでも大人気スポーツで、

 

クリケットのスター選手の年収は10億円を超え。

 

コガさんが、いかにしてこのSURAJを作るに至ったかですが…。

 

第1話 インド&クリケットとの出会い

 

大学時代のコガさん、4ヶ月のインド放浪の旅の果てに、インドの虜になってしまいます。

 

コガさん:インドの魅力は「何でもあること」です。スーパー激辛のカレーがあるかと思えば、激甘のスイーツもある

 

若林:それはCoCo壱でもありますよ…。(場内爆笑)

 

コガさん:何でもあって、何でもアリの国、ということですね。

 

弘中アナ:これまでに何回くらい(インドに)行かれてるんですか?

 

コガさん:50〜60回ほど。

 

大学卒業後、講談社に入社され、雑誌編集の仕事に携わってきたコガさん。

 

COURRiER Japon(クーリエジャポン)の編集長に抜擢されます。

 

その権限を利用し、クーリエではたびたび「インド特集」を組んでいた、とのこと。

 

それくらいインドのことで頭がいっぱい。

 

スラム街にて

 

インドのスラム街を取材中、クリケットをして遊ぶ子供たちを見て

 

巨人の星に似て、懐かしいな

 

と思います。

 

そもそも、巨人の星が大好きだったコガさん。

 

この時、

 

インドでクリケット版巨人の星を作ろう、

 

というアイデアが浮かびます。

 

第2話 アニメ制作の根回し

 

アニメ制作にあたって出てきた4つの問題がありました。

 

問題1 クリケットに関して無知

 

クリケットを何も知らなかったコガさんは取材のためインドへ飛び。

 

道端でやってる草クリケットに入れてもらいます。

 

弘中アナ:(クリケットとは)簡単にいうと、360度版野球…。

 

コガさん:そうですね。どこにでも打てる。後ろでも前でも横でも。

 

Japan Cricket Association クリケットとは

 

問題2 権利関係

 

巨人の星は、

 

作画:川崎のぼる先生

原作:梶原一騎先生

 

という2大巨頭による作品。

 

先生たちの許可を得るため、クリケットの魅力を伝えなければ、と考えたコガさん。

 

先生の前で、自分がクリケットを実演しよう!

 

と決意。

 

コガ:初めましてコガです。

 

先生:川崎のぼるです。

 

コガさん:クリケットって知ってますか?

 

先生:いや、知らんなあ。

 

コガさん:じゃあ、見ていてください!

 

(川崎先生の前で一人でクリケットを実演。すると先生の反応は…。)

 

先生:お…。おう…。

  

すべりにすべった実演会でしたが、熱意が伝わりなんとか川崎先生は許可をくださり。

 

梶原先生サイドの許諾も得て、権利問題はなんとか解決。

 

問題3 スポンサー集め

 

ウツノミヤさんという仲間を得たコガさん。

 

スポンサーを集めるため企業を回ります。

 

スーツの下に、クリケットのユニフォームを着て。

 

若林:ダチョウ倶楽部さん方式ね。「クリケットなんて、やるわけないじゃないですか〜」(と言ってスーツを脱ぐマネ)

 

アニメの中にスポンサーを登場させる、という手法をとり、

 

5社との契約が成立。

 

アニメには露骨にスポンサーが登場します。

 

意味もなく、ANAの飛行機がアップになり…。

 

主人公が街を走るシーンでは、

 

コクヨ

ダイキン

スズキ

日清食品

全日空

 

の看板がバンバン登場します。

 

こうして資金を得たコガさん、インドの800もある放送局に営業をかけ…。

 

800局のうちベスト5に入るチャンネル「カラーズ」との契約に成功。

 

問題4 インド人 感情豊かすぎ

 

巨人の星は「挫折」や「葛藤」など、

 

複雑な心境

 

がキモ。

 

しかし、インドの制作会社がメインで作ったアニメは、試合に勝てば

 

すぐドンチャン騒ぎ

 

など、複雑な心境が描けていません。

 

これは巨人の星じゃな!!

 

と何度もダメ出しをするにもかかわらず、毎回、こういうシーンが出てくるそうで。

 

文化の違いに苦しみます。

 

ここが違うよ!インド版巨人の星

 

大リーグ養成ギブスNG

 

巨人の星の代名詞・大リーグボール養成ギブス。

 

両腕部分に強力なバネを取り付けた、あのお馴染みのギブスが

 

昔、インドで拷問に使われていた拘束具を連想させるとしてNGとなりました。

 

バネ部分が金属か否か、というポイントが最重要だったようで。

 

コガさんはバネ部分を自転車のチューブに置き換えたギブスを描きました。

 

母親不在NG

 

飛雄馬の母は幼いころ亡くなり、姉の明子が飛雄馬を見守る、という設定ですが。

 

インドの家庭には母親の影響力は絶大。

 

インド側の要望=母親を生きて登場させられないか?

 

コガさん=それでは明子姉さんの役割がなくなる

 

折衷案として、

 

母親は遺影として事あるごとに登場。時折は亡霊のような形で登場

 

という形をとりました。

 

ちゃぶ台返しNG

 

星一徹の代名詞・ちゃぶ台返し。

 

しかしインドでは食べ物を粗末にすることは絶対にNG。

 

その結果、最低限の水の入ったコップだけが吹き飛ぶテーブル返しになってしまいました。

 

ライバル花形の運転NG

 

飛雄馬のライバル・花形はスポーツカーを乗り回していましたが

 

インドではお金持ちが自分でクルマを運転しません。

 

そのため、インド版花形満のヴィクラムは…

 

常にスズキの車の助手席か、後部座席に座っています。

 

現在…。

 

様々なハードルを超えて放送されたアニメは大人気となり、

 

アニメに影響されてクリケットを始める子供達も多く現れた、とのこと。

 

現在、コガさんは、日本で人気の絵本をインドの現地語に翻訳して販売する、というお仕事をされているそうで。

 

7/23までTVerで視聴可能です!!

 

tver.jp