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10/14 下町ロケット #1 もはや「ドラマ」と呼べない。異質な世界感を組み合わせ、安定の池井戸原作に載せる宇宙は、もはや新しいカテゴリー!!

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真打ち!!

 

今シーズンは「まんぷく」の圧倒的な面白さがあって満足していますが、それ以外のドラマでなかなかツボに入るものはなく。

 

下町ロケットの続編は心待ちにしていました。

 

原作が発表されたのもわずか数ヶ月前のことなので、執筆時より「ドラマ化ありき」という路線でキャスティング等も進んでいたのではと思われます。

  

下町ロケット ゴースト

下町ロケット ゴースト

 

 

きちんと芝居を見せるドラマの復権

 

昔は芝居の「し」の字もできないような、10代の人気アイドルに主役をさせたりして、監督も「舞台のような濃い芝居をテレビでしたら鬱陶しいだけ、軽く演技しろ」といったりする風潮があったと聞いたことがあります。

 

そのため演技未経験の少女がいきなり主役というドラマがまかり通ったりして、常人には見ていられないようなドラマもありましたが。

 

現在ではやはり、しっかりと演技ができる役者を主役に据えたドラマが復権している風潮は感じます。

 

本作はそうなのか?

 

TBSの池井戸作品のドラマ化は本作で4作品目だそうですが。

 

いずれにも共通していることが、「サプライズ的な配役」だと思われます。

 

まず軸がぶれないように、主役とその周囲の主要メンバーはしっかりしたメンツでそろえながら。

 

歌舞伎役者、落語家、お笑い芸人、などを配置。

 

歌舞伎役者はまだ理解できます。役者なので現代劇に美しく力強い美意識を持ち込んでくれるのは、萬屋錦之介や松本幸四郎など枚挙にいとまがありません。

 

東西を問わず落語家の起用も目立ちます。立川談春は前回からの継続ですが、半沢直樹の時の笑福亭鶴瓶、陸王の時の桂雀々の起用などは本当にサプライズでした。笑福亭鶴瓶はまだ映画やドラマでもよく見ますが、桂雀々にいたっては…。イヤミな銀行支店長を好演していたものの、芝居が上手い/下手とはちょっと違うレベルのようにお見受けしました。

 

半沢直樹にはTKOの木下やダンカンなんかも出てましたね。陸王でも新喜劇の小藪が敵役で不気味ないい味を出していました。

 

今回は同じく新喜劇の内場さんが出ているようです。陸王の第一話で10秒ほど出演されていましたが、今度は大きい役なのかな。

 

俳優にこだわらないキャスティング

 

というように、TBSの池井戸シリーズは、

 

絶対的安定感をほこる池井戸原作という世界感の中に

 

あらゆるジャンルから有名人を配置させ、

 

原作の世界感をテレビドラマとして最高に広げられうるかぎり広げた世界感で表現しようとしている作り手の強い思いを感じることができて。

 

それだけですでに見る価値を感じます。

 

世界感を壊す懸念

 

ただ問題は、

 

俳優以外のジャンルからの配役も多いため、それらの人の棒演技が世界感を崩しかねないという懸念もあります。

 

そのため、中央にはしっかりとした俳優を配置し、ぶれない軸を作っている。

 

今回イイ人、?な人

 

阿部寛の社長役はいいですね、阿部さんってきっといい人なんだろうな、という彼の人柄が伝わってくるような、熱のこもった芝居はスゴく共感できます。

 

今回スゴいと思ったのは徳重聡ですね、定時に絶対帰る、やる気の感じないイヤミな人間を、本当にイヤみタップリに演じていました。石原プロから神田正輝のバーターかなと思いましたがどうしてどうして!下手すりゃこの作品で大化けするかもしれませんね、徳重聡!!

 

反対にクエスチョンはイモトアヤコですね…。最後の長ゼリフの時に流した涙が絶賛!!とかヤフーニュースに出ていましたが…。

 

かなり主要なキャストとお見受けしましたが、尾上菊之助と並んで芝居するのは正直言って苦しいかも。なんとかがんばれ!イモトアヤコ!!

 

期待大!!

 

いずれにせよこの下町ロケット、軸に据えた俳優の好演と、周囲に配された、独特の世界感を持つ共演陣が織りなす劇世界は、もはや単にドラマと呼ぶには壮大すぎて。

 

「エンターテイメント・ドラマ」とでも名付けるべき存在です。

 

物語も、宇宙の成功にかげりが見えて、次は大地に目を向けながら。

 

なおも宇宙の夢が完全に消えた訳では無い、という物語、とてもおもしろいですね!!

 

tver.jp