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「まんぷく」の母役・鈴。「母=しっかり者」の固定概念を覆し、最も頼りない人物。トリックスターとして物語を引っ掻き回す鈴の魅力とは。

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「まんぷく」がますます面白みを増して来ていますね。

 

福ちゃんを演じる安藤サクラが素晴らしいことは何度も申し上げておりますが。

 

www.rundietrunner.com

 

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ここにきて、お母さんである鈴役・松坂慶子の面白さが目立って来たなあ、と思います。

 

福ちゃんは徐々にしっかり者に

 

物語は萬平さんが製塩業を軌道に乗せ始める、という所まできています。

 

少女のようだった福ちゃんは、少しずつ萬平さんの良きパートナーとしての側面を見せ始めてきました。

 

安藤サクラは相変わらず素晴らしいものの…。

 

演じている福ちゃんが少女から大人の女に、それも発明家を陰で支えるしっかりものとしての女になっていくので…。

 

夫を陰で支える妻。

 

悪く言えば、この「良くある役」をいかに演じるかが勝負になってくると思います。

 

鈴お母さんはどんどんトリックスターに

 

それに対し…。

 

ますます自由度が高くなり、

 

悪く言えば「やりたい放題」になりつつある役回りが…。

 

お母さん役の鈴さん。

 

松坂慶子の素晴らしさがここにきて急上昇。

 

やや堅苦しくなり始めた安藤サクラをしのぐほど面白い、と感じています!!

 

これについてみていきたいと思います!!

 

「ニッポンの母」のイメージを覆す

 

かつては美人女優の筆頭的存在だった松坂慶子が、この番組ではなんとおばあちゃんと呼ばれる役に。

 

それだけでも時代の流れを感じてしまいますが。

 

主人公の福ちゃんから見ると鈴さんはお母さん。

 

で、これまでニッポンのお母さん役と言うと…。

 

京塚昌子さんや八千草薫さんなどが頭に浮かぶと思います。

 

そんな母役に共通したもの、それは…。

 

主人公である娘あるいは息子たちの、まだ幼く、不完全な部分を補い。

 

また、彼らを優しく包み込む母性。

 

絶対的な安心感。

 

それこそがニッポンの母役に求められるもの、と言っても過言ではないでしょう。

 

今井家の母性は…。

 

ところが、「まんぷく」における鈴さんはどうでしょうか。

 

咲ねえちゃん

 

今井家において、最も母性が強いと思われるのは、鈴さんではなく長女である咲ねえちゃんでしょう。

 

克子ねえちゃん

 

正直なところ、あとの3人は似たり寄ったり。克子ねえちゃんは、夫が売れない芸術家であるにもかかわらず子どもを4人も作って。

 

良く言えば3人の子どもを作った自分の母を上回る母性があるのかもしれませんが。

 

悪く言えば無計画で自由人。

 

福ちゃんの成長

 

末っ子の福ちゃんは、末っ子ならではの自由奔放さと人なつっこさ、甘えっ子の性格を併せ持つ、子どもっぽさが強調されていますが。

 

物語が進むに連れて、彼女の芯のしっかりした部分が強調され始めています!!

 

友人たちの力を借りたとは言え、立花さんを牢から救い出したのは、彼女が商工会の会長に対して打った演説の効果でしたし。

 

疎開先へ向かう道すがら、誰よりも重い荷物を笑顔で持ち続けたもの福ちゃんでした。

 

戦時下というのに何もできない、と自分を嘆く立花さんに、

 

戦争に行かなくてもお国の為にできることは必ずある、と説き、

 

誰に何と言われようと、私は萬平さんに生きていてほしいの

 

と叫ぶ福ちゃんの姿は実に感動的でした。

 

ハンコ作りでは先頭に立って客あつめの呼び込みをして。

 

塩づくりを始めると萬平さんが言うと、すぐにそれに対応するべく走り回る彼女。

 

15人の従業員たちをまとめるべく叱咤激励する彼女は、すでに少女のようなおもかげはありません。

 

鈴さんは

 

それに対して鈴さんは、というと…。

 

正直なところ、子どもたちを包み込む母性、どころか…。

 

もっとも子どもたちに包み込まれていて、いちばん子どものような性格です。

 

先達のニッポンの母たちが演じて来た、古き良き母役とは正反対の。

 

もっとも子どもたちを困らせ、

 

つねに誤った判断をし、

 

口を開けば愚痴をこぼし、

 

イヤイヤ期の幼女のように「〜はイヤ!」を連発する

 

最も幼児性が高い人物です!!

 

母=ダメ人間という設定の妙

 

物語を引っ掻き回す役回りをトリックスターと言いますが。

 

「まんぷく」においてこのトリックスターは、

 

本来「しっかりもの」として描かれるはずの母役である鈴さんが演じていることで。

 

よりいっそう、物語が面白くなっています!!

 

さらにこのトリックスター・鈴を、松坂慶子が軽妙に、コミカルに演じていることで…。

 

物語の楽しさが倍増しているように思います!!

 

鈴はいつトリックスターになったか

 

鈴の存在がクローズアップされて来たのは…。

 

疎開してからであったように思われます。

 

初回から仮病を使ったりしていましたが、その辺りではまだ彼女のことを「毒親」として見る向きが多かったのではないかと思います。

 

それまでは、歯科医の牧善之助さんと野呂さんとのコンビが、物語に笑いのエッセンスを添えてくれる存在でした。

 

ところが疎開先にはもちろん、牧さんも野呂さんもついて来てはくれません。

 

福ちゃんは明るい女性ですが主人公である以上、物語の流れの中でしっかりと存在しておかなければなりません。

 

そこでそれまで牧さんと野呂さんがになっていたパートを、鈴さんが担当することになりました。

 

川魚は嫌い

 

と言っておきながら、

 

新鮮な川魚は、好きやの♡

 

とあっさり前言を覆し、さらには

 

お味噌も合うわよ萬平さん

 

とすぐに手のひらを返したり。

 

赤紙がきた翌日、腹痛にもんどりうっている萬平さんに、

 

戦争に行きたくなくて、仮病を使ってるんじゃないでしょうね…。

 

と過去の自分のことは棚に上げて探りを入れたり。

 

このあたりから、鈴さんは物語に笑いを呼び込む役回りを担い始め。

 

演じる松坂慶子はより自由に、鈴さんを演じ始めたように思います。

 

しっかり者=福子、ダメ人間=母

 

福ちゃんはいまや、大発明家の片鱗を見せ始めた萬平さんを公私ともに支える最高のパートナーとしての側面が徐々にクローズアップされ始め。

 

金策に走り、人心を掌握し、才気あふれるビジネスウーマンとして少しずつ脱皮し始めています。

 

この真面目な流れに対して…。

 

常に弱々しく歯向かい、

 

拍子はずれの反論を試み、

 

物語を掻き乱し、

 

視聴者をクスクス笑わせてくれるのが、

 

本当は誰よりもしっかりしていなければならない母役の鈴さんであり

 

それを実に可愛らしく演じている松坂慶子。

 

物語の流れも気になりますが、

 

次は鈴さんが、どんなアホな発言をして主人公を困らせるだろう 

 

と、鈴さんの「トリッキー発言」が待ち遠しくて仕方ありません!!