昨日行われました大阪国際女子&大阪ハーフマラソン。
2012年から毎年、応援に行っている、大好きな大会です。
もちろん昨日も行きました!!ガチャピンとムックの着ぐるみを着て!!
往路7km地点
12:37分、ランナーが見えました!!
やはり福士選手のフォームがいちばん綺麗でした!!飛ぶように、彼女は走ります!!
帰宅して録画した番組を見ていると、この瞬間のガチャピンとムックはワイプ画面に写っていました。僕の、「福士!!福士!!」の声も拾われています!!
直後の第2グループの吉田香織選手!ダイナミックなフォームは遠目からでも彼女とわかります!!
復路37km地点
小原選手、来る!!
福士選手が転倒し、出血しながら走っているという情報は得ていましたが。
天満屋の小原選手がこの時点ではトップでした!岡山で天満屋に勤める友人が、小原選手の応援の為に来阪していると知っていたのですぐさまこの写真を送信しました。
期待された選手たちにも、大阪の女神は微笑まないようでした。
福士選手、吉田選手共に来ない…。
僕が応援している両選手が、共に来ない…。
そう思っていた、その時…。
吉田選手
あのダイナミックな走りが見えました!まごうことなき、あの走りは、!!
吉 田 香 織選手!!
カオリン!頑張れ!カオリン!
と叫ぶと、彼女はいつも小さく複数回うなずいてくれます。トップランナーで、一般人の応援に反応してくれるのは彼女だけです。
2018年の大阪国際女子
去年は5位でした。さほど注目されてない中で、テレビカメラを引っさげてやってきた去年の姿はシビレました!!(去年の写真です)
2017年大阪国際女子
2017年は確か、このあとでリタイアされました。でもその直後、FBを更新して、「また次頑張ります!」と力強い声明を出した彼女。(2017年の写真です)
優しい心と強い心
彼女は捨て犬を拾ってきて育ててらっしゃいます。そういう優しい心と、負けても折れない強い心を同時に併せ持つ、素晴らしい人格者だと思います。
それが、僕が彼女を応援する理由。
今回、吉田選手は満足できる結果ではなかったようでした。
すると早速FBに…。
今季は大阪国際1本!と思ってましたが、こうなったらもうワンチャン!!
ミーティング重ねながらワンチャンスをどこにするのか決めます。
本当に沢山の応援をありがとうございました!足止まりそうなぼろぼろな私をゴールまで連れてってくれたのは皆さんの応援のおかげです。感謝。
また懲りずに応援くださったらありがたいですm(_ _)m
ワンチャンス、どこでしょう。名古屋なら応援行けるから嬉しいけど…。
北海道と相性がいいみたいなので、8月の道マラかな?
とにかく応援しています、頑張ってください!!
福士選手
福士選手は、結局われわれのいた37km地点には来られず。
35kmでリタイアされていました。
2016大阪国際女子
2016年、トップでやってきた彼女。本当に、空を飛んでいるかのような走りでした!!(2016年の写真です)
2008年大阪国際女子
2008年、ゴール前でボロボロになり、何度も転倒を繰り返しながらゴールした彼女の姿をご覧になられた方も多いと思います。
2008年の福士選手、トップ選手のあんな姿はほとんど見ることはありません。たいていの場合、あんな状態になる前に、トップ選手なら棄権を選択するからです。みずからの選手生命を考え、次に繋げるための名誉ある撤退。
しかしながら福士さんはあの時、その選択をせず、なんども転倒しながらゴールします。
似た映像としては、1984年のロスオリンピックのアンデルセン選手でしょうか。
2013年の北海道マラソン、僕は28kmの関門でアウトになりました。その後、ゴール地点で応援していると、60過ぎのろうランナーが、似たような感じでもう立てないような足腰でゴールされているのを見ました。
福士選手とアンデルセン選手の決定的な違い
ただ…。
2008年の福士さんと、アンデルセン選手、あるいは道マラの老ランナーとの最大の違いは…。
福士選手は倒れながら、笑っているんですね。
脱水症状か熱中症か、とにかく足腰が立たないほどの極めて危険な状態の中、
アンデルセン選手も、道マラの老ランナーも、そして2008年の福士選手も、
ほとんど、しっかりした意識などなかったものと思われます。
アンデルセン選手も、まるで死者のような表情で前進されています。
2008年、同じ状況の福士選手は…。
それでも、笑おうとしているんですね。
生命の危機すら脅かされかねない状況の中なら、どんな人間でも真顔になり、目の前の危機を回避する方法を必死に考えるはず。
でも福士選手は、そんなピンチでさえ笑い飛ばそうとしています。
おそらくしっかりとした意識などないでしょうから、本能的なものでしょう。
本能的に、彼女は死の危険すら笑い飛ばそうとする精神を持っているのです。
非難されたリオ
リオオリンピックで14位にもかかわらず、
金メダルとれなかった〜
と笑いながら話す彼女に、日本中から非難の声が浴びせられました。
いわく、
14位の人間が金メダルなど口にするな
いわく
ヘラヘラして下品だ
涙を隠して笑い飛ばそう
しかし彼女は、下手すれば死んでしまうような体調になった2008年のあの過酷な状況で、立ち上がることもできない中で、
それさえ笑い飛ばそう、という人間。
我が身を襲った究極の危険な場面でさえ、笑い飛ばそうという人格です。
つまり彼女の笑顔は、僕やあなたの笑顔とは違います。本当に強い人間の持つ笑顔です。
そんな人格である彼女のことを知りもしないで、涙を隠して負けたことを笑い飛ばそうとする彼女を非難する日本の風潮を、僕はとても残念に思いました。
福士選手こそ、真に強いメンタルを持った選手だと思います。
ですので昨日、彼女は何位になってもゴールするつもりで走っていたと思います。
最終的には監督が止めて、彼女はそれに従われました。
それはつまり、彼女はまだ東京を諦めていない、ということだと思います。
もし、名古屋を走ろうとされているなら…。
2月、僕は心臓を手術して、必ず名古屋の応援にも行きたいと思います!!