僕にはランニングの師匠が何名かいてくださる。
その中でも特に、常時お世話になっている方がいる。
なんか、分子的なヤツと、細胞的なヤツで博士号をもっているみたいで、日本でたぶん最も有名な研究所の研究員をしている。
2011年の震災、何かに憑かれたように自分の足で走り、彼は突然、ランニングに目覚めた。
それまでは全くの運動音痴で、運動会ではいつもビリ、ビリ以外の順位になったことがなかった、という。
その日以来、普段の研究と同等、いやそれ以上にランニングに関する研究に没頭し、昨年はさいたま国際マラソンを3時間22分で走り、彩湖ウルトラマラソンでも70kmを6時間28分で走破する、とんでもないランナーとなっている。
彼は言う。なぜランの研究をするのか?速く走りたいためか?
もちろんそれもある。しかし、ラン研究の最大の目的は、怪我をしないためだ。
5年前、走り始めた彼。走れるようになればなるほど、長い距離を走り、悦に入っていたが、全てのランナーがそうであるように、いつか怪我をする。
肉離れであったり、腸脛靭帯炎であったり、足底筋膜炎であったり。
どんな怪我でも、最低2週間の休養が必要となり、ひどいものになると数ヶ月から何年にも渡って付き合っていかねばならない。
怪我こそ、ランナーが避けるべき最大のものなのだ。
彼は怪我をしない走り方を研究し、5年前に走り始め、この3年間、怪我を全くしていない。
つまりは、ゆるい練習なのか?
いやいや思い出してくれ。フルマラソン3時間22分、70kmを6時間28分で走破できるようになっているのだ。
その研ぎ澄まされた肉体は、もはや、もやしっ子イメージの科学者とはほど遠い。
そんな彼、博士号を所持する科学者なので"ドク"と呼ぼう。「バック・トゥ・ザ・フューチャー」でマーティがブラウン博士を呼んでいた呼び名だ。
(ちなみにこんな人。ニコニコ笑いながら、地獄と言われる奥武蔵ウルトラマラソンを走っているの図。)
ドクから指令がきた。心臓手術明けの僕に向けての指令だ。
『これから7日間は20分のジョグか、20分のウオーキングを行い、心拍数をモニターし、基礎資料として活用しましょう。頻度はできるだけ毎日(週1は休みましょう)で、疲れたらウオーキングに切り替えます。コースは嫌でも平坦な周回コースを設定しましょう。規則性がないと心拍データーの活用が難しくなります。記録を残すことをおすすめします。気温、天気、運動前血圧、運動後血圧、メニュー、走行距離、走行ペース、走行平均心拍数、感想などを記入します。7日間のデータを見て次のプログラムに移行します』
マフェトン理論では、運動時の心拍数は180から年齢を引くが、あなたの場合は心臓手術をしているのでさらに10引くように、と以前指示が来ている。つまり118だ。心拍数は118をメドに、ほぼ毎日、20分走り、記録をつけろ、とのことだ。
ちょうどいい!当ブログをその記録としよう!
今日は間違って30分走ってしまったが、明日からは20分に短縮だ!
【7日トレーニング1日目】
20分のところ、30分走ってしまいました。
心拍数は118を超えないように!
運動前血圧:127-76
運動前脈拍:76/分
運動後血圧:111-75
運動後脈拍:58/分
感想:20分走のところを、間違って30分走してしまった。蒸し暑く、心臓病明けということも考えれば、水を持って走るべきだった。体はやはり重く、30分走は今の自分にはきつい。キロ7:45できついなんて言ってる自分が情けないが、実際にそうだ。だが二日前よりはましな走りができた気がした。
ラン後、プロテインと青汁を摂取。
初日はこんなところです。また明日がんばろう(^^)