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靴ハカセ・お方さまの「足まわり講座」No.2 「巻き爪と、足爪のケア」

みなさんこんにちは!一部でご好評いただいております、お方さまの足まわり講座の時間です。

 

きのうに引き続き、足の爪についてみて行きましょう。

 

第2回目の今日は、「巻き爪と、足爪のケア」についてです。

 

昨日は「陥入爪(かんにゅうそう)」を取り上げましたが、陥入爪と巻き爪は違うものです。ご注意ください。

 

陥入爪とは、足爪が両カドに向かって突き刺さるように伸びできて、実際に突き刺さった状態の事です。

 

それに対し、巻き爪は、爪が弧を描いて丸まっている状態です。

 

同一視されている方も多いのですが、両者は全く違う症状です。ただし、併発することは多いです。

 

陥入爪の原因につきましては、昨日の「正しい足爪の切り方」をご参考ください。

 

dietrunner.hatenadiary.jp

 

巻き爪の原因について、明確な答えは出ていないものの、

 

「足指の裏からの圧力と、爪が丸くなろうとする力のバランスが崩れる事で発症する」

 

という説が、最近では有力です。

 

足裏には3つのアーチがあります。土踏まず、と呼ばれる部分もアーチの1つです。その3つのアーチが、加齢とともに徐々に落ちて来ます。そのため、足指で体を支えたり、歩行時に足指をうまく使うことができなくなって来ます。

 

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①のアーチ=内側たてアーチ(土踏まず、の部分です)

②のアーチ=横アーチ

③のアーチ=外側たてアーチ

 

 

よく、ハイヒールやパンプスなど、きつめの靴を履くことで、足指が靴に当たり、それが理由で巻き爪になる、と思われていることが多いようですが、実際の理由はもう少し複雑です。

 

最大の原因は、足指裏からの圧と爪が丸くなろうとすることのバランスの崩れです。パンプス、特にハイヒールは、幅のところ(②のアーチ部分)にかかる体重負荷が大きい上に、足指を使って歩くことができない状態(そもそも足指が背屈している状態)なので、足指裏からの圧がほとんどない状態であり、足指を使った歩行ができなくなっています。

 

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そしてもう一つの原因として考えられているのが、爪の老化です。

 

1.老化により、

2.爪の伸びる速度が遅くなっている上に、

3.若い頃より体に潤いが保てないため、

4.爪も乾燥するので、

5.爪が硬くなって来ます。硬くて厚い爪は、

6.いったん変形すると、元に戻りにくくなります。

 

また、親指に最も発症しやすい傾向があります。

 

これは、親指の骨の幅よりも、爪の幅が広いからです。(親指以外の爪は小さいので、親指に比べると発症の確率は低いです)

 

よく、寝たきりのご老人は巻き爪になっている、と聞きます。歩行ができないので、指裏からの圧が皆無で、爪が丸くなろうとする力に抗えないからだと思われます。

 

外反母趾の人は、重症化すると親指がねじれて爪が横に向いてしまいます。親指の側面が地面に当たり、足指裏からの圧がかからなくなり、巻き爪を併発することが多いです。

 

 【予防】

 

足のアーチの低下を防ぐ。一種の老化現象なので、これを防ぐのは難しいでしょう。ランニングやウォーキングなどで、少しでも足裏を鍛えましょう。

 

⑵爪の乾燥と硬化を防ぐ。これはとても有効だと思われます。ただし…

 

特に女性は、ペディキュアなどで足爪を装飾する習慣があります。これは、自分を美しく見せたいという、半ば本能的な行為なのではないか、とも思います。

 

しかしペディキュアを塗る事で爪の表面はコーティングされ、呼吸ができなくなり、爪の劣化を促進してしまいます。

 

ペディキュアを全否定するわけではありません。

 

せめてペディキュア後、足爪のお手入れをする習慣も、身につけておきましょう。

 

これはお方さまが実際に使用しているクリームです。

 

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⑶足指をよく使える履物を履く。これも予防に有効だと思われます。具体的には、ワラーチやルナサンダルなどです。

 

夏場はお方さまも、ほぼ毎日ルナサンダルで出かけていました!

 

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【すでに巻き爪になってしまった方へのアドバイス】

 

まず皮膚科、整形外科、などへの通院しなければいけないレベルの症状の人へ…

 

すぐに手術を提案してくる医師の場合は注意してください!

 

最近の治療の主流は、ワイヤーやクリップなどにより、長期的に矯正する、というものですが、昔の医学書では外科的手術(抜爪 ばっそう を中心とした、「切る、抜く」)がほとんどで、この手術がかなりの痛みを伴います。また、抜爪しても再び生えてきた爪が巻き爪になることが多いです。

 

爪が医学的にあまり重要視されていない部位であるため、さいきん主流のワイヤー法など使わない医師もいるため、すぐ手術を提案する医師には注意しましょう。

 

さらにこのワイヤー法ですら、義肢装具士を養成する、ある医療福祉大学の教授の講義では…

 

以下の方法で、家庭内で簡単に代用できる!とのことです。

 

a.熱いお湯に足をつけ、

b.爪を柔らかい状態にして、

c.足指裏から強く圧をかけ、

d.圧をかけたままの状態で、

e.今度は冷水につけて冷やす、と同じ効果が得られる!

 

結論として、予防にも、すでに巻き爪の方へも、

 

最大のアドバイスは、

 

ちゃんとした靴を履け!です。

 

もう少し丁寧にいうと、足指がきっちり使える歩き方のできる靴、です。

 

A ヒールがそれほど高くない(できれば3cmまで)

B きっちりフィットした

C 底の返りのある靴(底が柔らかい、とは意味が違う。曲がるべきところで曲がりやすい、という意味)

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 D できればヒモ靴がBETTER(ヒモでしっかりフィットさせることで、前滑りを防ぎ、足指がうまく使えるから) 

 

もちろんこの結論は、巻き爪など関係なく、ちゃんとした靴を選ぶ際の指標にもなることでしょう!