みなさんこんにちは!お方さまの足回り講座です!
「外反母趾」第2回目は
外反母趾になるメカニズムについて
勉強しましょう!
足のアーチが下がってくる
↓
足の骨格のバランスが崩れる
↓
外反母趾が発症する。
と前回言いました。
それを具体的に説明していきます。
前も申しましたが、足には
3つのアーチがあります。
②の横アーチが下がってくると、
「開張足(かいちょうそく)」
という状態になります。
この開張足が、外反母趾の大きな要因です。
▼開張足を、真正面から見ると…
開張足になると、
横幅は当然広がります。
「中指の付け根に、なぜタコができるの?!」
人差し指と中指の骨の底面はとんがっているので(青い星の部分)、開張足になり地面に着くと…
①痛みが出やすい
②タコやウオノメができやすい
という悪条件も発生します。
▼ちなみに足でグーをした時に、青丸部分がぶくっと出ていないと、横アーチが下がっているという目安になります。
骨が横に広がると、普通なら、親指の先も横に広がるはずなのに
外反母趾の親指は内側に向きます。
そのメカニズムは…
親指には、
縦方向に筋肉が走っています。
この筋肉は、親指を下に曲げる働きをします。
親指はこの筋肉によりカカト側に引っ張られています。
開張足になると…
親指には、
開張足の横に広がる力➕縦の筋肉のカカト側に引っ張る力
が合わさります。
こうして、親指の先は内側へと曲がっていってしまいます。
▼長母趾屈筋は、種子骨と言われる骨の間を縫うように走っています。(ゴールドのテープが長母趾屈筋)
さらに、外反母趾の親指は反転しています。
これはなぜでしょうか?
親指の外側にも筋肉があり、これが
親指を外側に動かす唯一の筋肉
です。
足の指でパーをする時、親指を外に引っ張っている筋肉です。
外反母趾が進むとこの筋肉が引き伸ばされてしまい、ゴムが伸びきったようになってしまいます。
親指を外に動かすことができなくなってしまいます。
そのため、外反母趾がさらに進んでしまいます。
「外反母趾の人は、パーができない?!」
親指を外に引っ張るこの筋肉が、外反母趾の人はバカになってしまっています。
そのため、足の親指を外に開くことができないので、
外反母趾の人はパーをすることができません(^_^;)
▼青い部分が母趾外転筋

▼パーにすると、指で押さえた部分がぷくっと膨らむよ
外反母趾の人はほとんど膨らまない

最後に…
ハイヒールが外反母趾を促進する理由は、
開張足になりやすいからです。
ヒールが高くなればなるほど、
足の裏の、横アーチ部分へ体重がかかって、
横アーチが下がりやすくなってしまいます。
▼ヒール高と、前足部への体重負荷の割合
では、外反母趾の人は、2度とハイヒールははけませんか?
いえいえ、そんなことはありません。
それについては次回、お話しすることにします。