2013年8月25日日曜日。
午後12時25分50秒。
北海道マラソン、28km地点。
この10秒後、僕は28.2kmの関門でアウトになる。
悪いことは重なるもの。僕はいくつかのバッドコンディションで悩んでいた。
最大のものは足底筋膜炎で、これが痛くて走れない状態だったのだが…
もう一つの問題がサングラスだった。
この日の北海道は、朝は晴天であった。が、昼からは曇りになる予報だった。
僕はオークリーの"WIND JACKET"を度付きにしたサングラスをかけて走っていた。
ところが、「地獄」と呼ばれる北海道マラソンいちの名物コース、「新川通」を走っていると、突然、激しいスコールのような雨。
真夏の道マラ、雨は体温を冷やしてくれる恵みの雨だが…
サングラスが雨に濡れて、視界が奪われた。
タオルで拭くが、綺麗には拭けず…
同時に、急速に日が陰り、昼間なのに薄暗くなってきた。
▼目の前で閉じた関門。薄暗く、雨が降っている。
さらに、24km近く走ってきた体温と、雨で下がった外気との関係か…
サングラスがくもってきた。
何度もタオルで拭くのだが…
視界はどんどん悪くなり、ほとんど前が見えない。
サングラスを外すと、視力が悪いので何も見えず、
かけたらかけたで、雨粒と体温によるくもりで何も見えず。
左手の時計は関門時間までほとんどないことを示していたが、関門がどこなのかがわからない。関門が見えないのだ。
もう数百メートルの位置にいるはずなのだが…
係員さんの、「走れば間に合う!」の声で、僕は必死にダッシュをしたのだが、結局は目の前で関門が閉じたのだった。
あの足では、完走は無理だった。だが、もし、遠くから関門の位置が見えていたなら、28.2kmは超えられたのではないか、と残念に思った。
マラソンは長時間、屋外で行うスポーツだ。
スタート時点と、途中と、ゴール時点では、天候が大きく変わっている可能性は大いにありうる。
朝は強い日差しだったが、急速に曇り出し、サングラスでは見えにくくなった、という経験をお持ちの方も多いのではないだろうか。
特に度付きサングラスのユーザーなら、この問題は深刻だ。
外して、額の上にかけておけばいい、ってわけにはいかない。目が悪いので見えないのだ。
さらに前述のように、雨や、くもる問題にさらされた時、サングラスはすでに視界を奪うものでしかなくなる。
普通のメガネを額にかけて、サングラスをして、曇ってきたら逆にする、なんてことを本気で考えたこともあるが、42kmもそんなことをして走れるわけがない。
最後の選択肢は「跳ね上げ式」だ。
メガネの上にサングラスがついていて、邪魔になったらサングラス部分を上にあげるアレ。
おじいさんの老眼鏡的なイメージもあり、あまりクールな印象はない。
以上のことを、僕はサングラストレーナー、眼'Zオーナーの井上氏に相談したところ…
(「眼'Z」についてはこの記事を参考にしてください!)
最高の一品を提示してくれた。
其れがコレ。
RUDY PROJECT ルディ・プロジェクト
の
"IMPULSE FLIP UP インパルス フリップアップ"。
以下、RUDEY PROJECTの商品説明より引用。
IMPULSE FLIP UP インパルス フリップアップ
重量 : 41,8グラム(デモレンズ) - ブリッジ幅:18 mm - テンプル長:136mm
近年のルディプロジェクトの代名詞とも言えるエクセプションの後継モデルです。エクセプションに比べしなやかなフレームは、より快適にフィットします。
ナイロール式のクリップオンで、インナーレンズ形状をカスタマイズできます。ノーズパッドやテンプルなども全て最新パーツにアップデートされています。
マラソンだけではなく、ゴルフなどでも明るい場所から急に日陰に入る場面があると聞く。またドライブシーンでトンネルに入ってサングラスでは思いのほか見え難かった経験もある。
このフリップアップ式(跳ね上げ式)のサングラスの需要は高いながら、なかなかクールなデザインに出会えない、というユーザーも多いはず。
僕は井上氏に教えていただくまでこのRUDY PROJECT自体を知らなかったが、デザインが良いのはいうまでもなく、
・割れないレンズ
UNBREAKABLE LENS
割れないレンズ
インパクトXレンズは割れません。他に類を見ない適切な硬度の分子構造を採用し、衝撃や薬品、ゴミやホコリから目を守ります。同時に、硬すぎず軟らかすぎない素材のおかげで、衝撃を受けた時にケガが軽くてすむのです。実際、自動車にひかれてもレンズが割れることはありません。
・現場でユーザーが調整できるフレーム
360° FULLY ADJUSTABLE
360度の調整機能
特殊な工具などは必要なく、360度全方向へテンプル先端の角度を簡単に変えることができます。さらに、調整可能なノーズピース(エルゴノーズ・システム)は非常に快適でさまざまな顔面形状に適合します。同時に、顔からレンズまでの距離を調整でき、レンズのくもりを防ぐことも可能です。
ルディプロジェクト独自の機構によって、テンプルやノーズパッドを交換することも可能です。
など、スポーツサングラスとしてたいへん高機能を有した逸品であることを知った。
今年のサロマ湖100kmウルトラマラソンで、超ウルトラランナーとして有名なAさんも、これと同じモデルを使用されているのを見て、やはり一流アスリートに選ばれるだけのモデルである、との思いを確信した。
明るい/暗い、という場面を考慮したい、視力が悪いユーザーのみなさんに、ぜひオススメしたいモデルです!