2015年12月15日。
早朝7時の近鉄奈良駅は、マラソンランナーたちでごった返していた。
改札をでた池田夫婦は安藤さんを見つける。安藤さんがいうには、7時ジャスト着の特急に鈴木 哲っちゃんが乗ってるらしい。
少し待つと哲っちゃん登場。さらにさとじゅん、さらにMDK47の隊長さん合流。
「人数おるし、会場までタクシーでいこか?!」哲っちゃんが提案した。
たしかに駅から会場まで行くには1km強の登り坂を延々と歩かねばならない。マラソン前の足の温存という見地からいい作戦だ。
ただ、6人なんで3対3に別れることに。池田夫婦とさとじゅんで1グループ、安藤さん、哲っちゃん、隊長さんでもう1グループ。
さて、近鉄奈良駅タクシー乗り場は中型タクシー乗り場と小型タクシー乗り場が分かれていて、たまたま中型乗り場にいたチーム哲のところに一台のタクシーが。
小型乗り場にいるチーム池田にむかって哲っちゃんが、
「ほな、オレら先いっとくで〜」と叫んでタクシーに乗り込んだ。
①哲っちゃんが運転席の横に。
後部座席には、
②安藤さんが入り、
③隊長が入り、
❹あと1人が入り…。
え?あと1人??
哲っちゃんはその4人目の男の顔はしらなかったが、同年代のランナーだ、安藤さんか隊長の友達なんや、と思い、タクシーは発車した。
哲っちゃん:いや〜、こうやって、足を温存させて、タイムが5分ちぢまるんやで!
第4の男:マジすか?!やっぱ違うもんやなあ〜。
哲っちゃん:そう言えば高天(たかま)の交差点で、○○さんが応援してくれてるらしいわ!
第4の男:ああ、高天は地下で道が繋がってるから、応援者も応援しやすいんですわ!
タクシーがついた。900円弱。
哲っちゃん:オレ、出しとくわ。
第4の男:1人250円ですね?
哲っちゃん:いいよ!あとでいいよ!
第4の男:いや、いま払っておかないと!
哲っちゃん:ほんだら200円でいいよ。
第4の男:いやいや…(といって250円払う)
哲っちゃん:200でええのに…。
全員、降車。
第4の男は、「じゃあ!」と片手をあげ、みんなの集合場所とはまったく逆の方向へと走り去った。残った3人は、集合場所へと歩き始めた。
哲っちゃん:(安藤さんに)で、あいつ、誰なん?
安藤さん:…え?オレの友達ちゃうで。(隊長に)誰なん?
隊長:えっ?オレ、知らん人やで。
3人:…。…。誰も、知らん人なん…?
果たして第4の男は誰だったのか…。他の3人は友達で、自分だけ部外者と認識して乗り込んできたのか、それとも4人とも他人同士と勘違いしていたのか…。
真相は闇の中だ。もしかしたら、ニコイチーズが見た、「まぼろし」だったのではないか…。
もしかしたら、マラソン前に現れると言う、
「マラソンわらし」
的な、霊的な奴だったのではないだろうか…。(←そんなのいねー!!)
今年もいよいよ、奈良マラソンが近づいて来た…
いでよ!再び!
マラソンわらし!!
(注:この記事は、人数がいたら、近鉄奈良駅から会場までタクシーで行くといいよ、と言う、マラソンハック的な記事です)