▼左から。初代・フォーアスリート205、2代目・フォーランナー410、3代目・フォーアスリート910XTJ
学生の頃は、とてもよく走っていました。
同志社大学で、小劇場という劇団に所属していた僕は、芝居ばかりしていました。激しい動きの中でセリフを言う際に息が切れないよう、全員が稽古前はストイックに走っていました。
BOX(部室のこと)がある同志社の新町別館を出て、上立売通りを相国寺で折れ、今出川御門から京都御所に入り、いわゆる「内御所」と呼ばれるルートを一周して、同じ道で新町別館に帰る。約4kmのコースを毎日、走っていました。
当時は単なる体力づくりのために走っていたので、タイムを計ったりはしていませんでしたが、なんとなく、20分程度で走っていたと思います。キロ5分で走ってたんだなあ…
当時の体重が50kg程度、そして時は流れ…
2010年、僕の体重は101kgに膨れ上がりました。
走りたい、でもモチベーションがない…
走ることが好きだった記憶はずっとありました。だから一念発起、走ってみようと走り出しましたが…
学生の頃は、走って、体力をつけて、芝居を頑張る、と言う順番でしたが、
今はただ走るだけ。
久宝寺緑地1.5kmの周回コースさえ走れなかった記憶があります。
それでも続けたい。
続けたいけど、モチベーションが湧かない。
なぜなら、きょうは何キロ、何分で走った、と言う記録が残らないから。
これは勝手な言い分でしょう。きっとこれまでも、例えば陸上部の人たちは、ストップウォッチだけを頼りに、何キロのコースを何周走った、などの情報を髪に記録してきたのですから。
しかし、慣れない運動で朦朧とする意識の中、走っていると、何周走ったといった情報がうやむやになり、はっきりと記録できない。
それをきっちりと記録できたらモチベーションも上がるのに…
そんなことを思っていたら…
ガーミンとの出会い
ふとつけたテレビ番組、KBS京都で放送していた「走る男」の中で、森脇さんが腕に巻いている、見慣れぬ時計に目が止まりました。
なんだ、あれは…?
ランニングで日本を縦断していた森脇さん。いつも、スタート地点でスイッチを入れ、今日のゴール地点で再びスイッチを押すと…
その日走った距離
その日走っていた時間
1kmを走るペース
が表示されていた。
しかも、そのデータをパソコンに覚えさせることや、走ったルートをパソコン上で描き出すことが可能である、と言うことが分かった。
これは欲しい!
これがあれば、ランニングへのモチベーションは格段に上がるだろう!
ただ…
4万円を超えるお値段。
おそるおそる、お方さまに申し出たところ…
やんわりと…
NO!
の返事だった…
しかし、何度もお願いして、やっとOK をもらって購入!!
初代・フォーアスリート205
それが、伝説の名機・ガーミンフォーアスリート205でした。
▼2011年3月27日、2度目の、ハーフマラソンの距離を走った。
とにかく、このガジェットを手に入れてからは、走ることが楽しくて楽しくて、もう毎日のように走っていました。
そのためよく怪我もしていたけれど。
このころのガーミンの同期は、今のような無線の形ではなく、有線で繋いで行なっていました。
だから、同期ができないと言うトラブルはなかったように思います。
しかし、いちばんのウリであるはずの、ランニングルートの地図上へのアップが、かなりアバウトでしたね。
和歌山の海沿いを走った時は、ガーミンの地図では、僕は太平洋の真ん中を足で走ったことになっていました。
2010年末に購入したこのガジェット。2年半くらい経つことから、電源が入らなかったりするトラブルが発生するようになり…
2013年末、とうとう、電源が完全に入らなくなりました。悲しかった…
2代目・フォーランナー410
あとを継いだのは、並行輸入で購入した、ガーミンフォーランナー410。
「フォーアスリート」と「フォーランナー」の違いは、日本で発売したか、アメリカで発売したか、の違いのようです。
そのためフォーアスリートは日本語で表記されていますが、フォーランナーは英語表記。取扱説明書も英語なのでなかなかわかりませんでした。
この410シリーズはけっきょく、日本では発売されなかったようです。つまりフォーアスリート410ってのは発売されなかった。
それでも、フォーアスリート205で行っていた、距離、時間、ペースははっきりと計測できるし、パソコンへの同期も、無線で行うよになりましたが、転送ミスなどはなかったように思います。
2013年年末に購入した、フォーランナー410。こいつもなかなかの名機でした。
ウルトラへの挑戦。3代目・フォーアスリート910XTJ
その2年後、サロマ湖100kmウルトラマラソンを目指していた僕は、まだ410が使えるにもかかわらず、バッテリーが13時間も持たないと言う理由から、ウルトラ用ガーミンの最上位機種、フォーアスリート910を購入します。
実は、910を購入する際、一瞬ですが、「スント」と言う選択肢が頭をよぎったのも事実です。
スントは何と言ってもデザインがカッコいい。普段使いで腕にはめていても遜色ない。
映画「イコライザー」でデンゼル・ワシントンもはめていて、とてもCOOLな使われ方をしていました。バッテリーの寿命も、ウルトラマラソンをゆうに走れるタイプも数多くありました。
しかし…
2010年。101kgの百貫デブだった僕が、初めてガーミン205をはめた時のあの感激を思い出しました。
初めて10kmという距離を走った。
初めて、ハーフマラソンの距離を走った。
初めてのフルマラソン。神戸2011。死ぬかと思った。もう二度と走るかと思った。
いつも、左腕のガーミンを見ながら走ってきました。
デザインは不恰好だが、ガーミンがあったから走って来られたと思います。
だから、僕はスントに浮気せず、フォーアスリート910XTJに決めました。
しかも、それまで使っていた、フォーランナー410は、今、お方さまの右腕に収まっています。
お方さまの初ハーフも、2回目のハーフも、初めてのフルマラソンの時も。
もちろんそれに向けての練習の時も。
フォーランナー410はいまだに、しっかりとペース、距離、タイムを刻んでくれています。
そういう意味では、購入後、3年を超えて、故障も一度もなく、現役であり続けてくれているフォーランナー410くんこそ、池田家の中では最高の名機なのかもしれません。
満を持して購入したフォーアスリート910XTJが、購入後、トラブルが多く、一回は現物交換になりました。
最近もよく、データのパソコンへの同期に失敗します。
これを元にブログを書いている僕としては、データ転送エラーが本当に辛い(T . T)
なるべく、そういうことのないように願っています。
僕が910XTJを購入した直後に、920XTJが発売されました。画面がカラーだったり、データの同期がブルートゥースでスマホに直接、転送できたり、と、いいことずくめの920。
でも、ある有名な超ウルトラランナーのCさんに聞いたところでは、超ウルトラランナーは910でないとダメだということです。
なぜなら…
910は、走りながらも充電ができるからです。
バッテリーの稼働時間、910は20時間、920は38時間だそうですが…
超ウルトラの世界になると、それを超えて走り続けることもしばしば。
その時、910は、ご存知の通り、モバイルバッテリーさえあれば、あのクリップ式の充電器を本体に挟むと、走りながら充電が可能なんです。
そのためCさんは、上位機種920が発売済みだったにもかかわらず、910を購入されたとのことでした。
最近のガーミンは、手首で心拍数が測れたり、スマートウォッチ的な機能があったり、と、 どんどん進化しているようですね。
これからも、ガーミンと一緒に走り続けていきたいと思います。