女子のエリート選手が出場する、大阪国際女子マラソンと、制限時間2時間のシリアスなハーフマラソン、大阪ハーフ。
毎年、この時期に同日に行われるこの大会。
知人の国際ランナーが出場されるので、毎年、応援に出かけている。
今年も行ってまいりました。
マラソンの応援ポイントについては、
に詳しく書いた。
35kmあたりの、もっともランナーが苦しい地点で応援してあげたい。
この大会については、僕的にベストと思っているポイントがあって、
今里筋にあたる部分がちょうど35km前後。JRの東部市場前の駅を使うと現場まですぐに行ける。
大阪国際女子・往路 12:37:36 先頭集団通過
往路、今川2の交差点を曲がるとちょうど8km地点。まずここでランナーに声をかけることができる。それが終わると、すぐに歩道橋で横断し反対側へ。
すると今度は、大阪ハーフを走るランナー達がやってくる!
大阪ハーフ・12:52:00
ハーフを走るランナー達にとっては、ちょうど14km地点。ほぼ三分の二を走破した地点。
大阪ハーフは、制限時間が2時間。しかもかなり細かい関門がある。
「関門余裕!関門上等!!あと残り三分の一になってしもうたで!」
と叫びながらランナーを応援。
たくさんのランナーが、
「ありがとう!」
「応援がんばれ!」
と、逆に僕を励ましてくれた。
ランナーと沿道の心が溶け合って一つになる、嬉しい瞬間だ。
大阪ハーフ 13:14:53
さて、ハーフの6,000人のランナーが通り過ぎるのはあっという間だ。
そしてしばらくすると、さっき往路を通り過ぎた国際ランナー達が復路にやってくる。
それまでの時間は1時間もない。
沿道沿いにあるマクドナルドが、唯一のオアシスだ。
マクドナルド休憩 13:30:00
現在、マフェトン食離脱後とはいえ、あまり積極的には糖質を摂取していない僕に注文できるものといえば…
コーヒー。
そこで、コーヒー(S)とコーヒー(M)を一杯ずつ注文。
で、コーヒー(M)は、あらかじめ持参しておいた保温ポットに入れて、国際ランナー応援時に飲むことに。
コーヒー(S)を飲みながら、お手洗いを済ませ。
ここは36km地点。1キロ3分30秒だとしたら、2時間ちょっとでランナーが到達する計算だ。
マクドナルドに座っていたのは正味30分もなかった。再び沿道へ。
僕は吉田香織選手を応援している。市民ランナーの星だ。フェイスブックでも友達関係になってくれている。
往路では先頭集団にいた。マクドナルドで休憩中、フェイスブックをのぞいたら、順位が少し落ちたとのこと。
でも彼女は去年の北海道マラソンで、後半、大逆転で優勝している。これで応援のしがいができたっちゅーもんやで!!
大阪国際女子 14:13:47 重友選手通過
先頭が来た!重友選手だ!
大阪では何度も見ている!名選手だ、さすがに強い!
吉田香織選手、カオリンはどうした…
きた!この時点で確か、まだ4位だったはず!まだまだイケる!!
「カオリン!がんばれ、北海道思い出して!」
僕は叫んだ。
気のせいかもしれないが、吉田選手は小さく頷いたように見えた。そのフォームは空を飛んでいるかのごとく、力強く美しいフォームだった。
大阪国際女子 14:16:27 吉田選手通過
そのあとも、ランナーたちはたくさんやってくる。
前評判の良かった選手がやや意外な場所にいたりした。だがその選手はとても爽やかな笑顔で走っていた。
たとえ後方ランナーでも、この場に立てているということは、フルマラソンを3時間10分以内で走破できる女性ランナーだ。
それだけでも尊敬に値する。
最後のランナーを見送って、僕は家路に着いた。
ボランティアさんたちが後片付けをしてくださっていた。ありがとう、ボランティアさん。
ボランティアさんの来てるジャケットがとてもかっこよかった。
その後…
吉田選手はどうやらこの後、DNFになってしまったようだ。
でも直後のフェイスブックに、
またがんばりますので、応援宜しくお願い致します。
と、とても前向きな言葉を残してくれている。
こういうところが素晴らしい。
好きなアスリートが負けてしまうって、よくあること。
そりゃあ、勝ってくれるに越したことはない。でも勝負なんだから、勝つこともあれば負けることもある。
でも一番ファンが傷つくのは、負けたことなんかより、選手のその後の言動だ。
えてして、
「体力の限界を感じた」
とか、
「今後のことは考えられない」
なんて台詞が飛び出す。
自分を追い詰めて追い詰めて練習したからこそ、勝てなかったことが、そんな発言に繋がるのだろう。一般人の理解を超えた世界で戦ってる選手の、魂の叫びなんだろう、とは理解している。
でもこの吉田選手の、爽やかな言葉はどうだ。
またがんばりますので、応援宜しくお願い致します。
たとえ敗れても、この言葉が聞けて、僕は応援してよかったと思ったよ。
これぞスポーツマンだ。
何度も苦しい思いをされて来たからこそ、この強い気持ちができているんだろうな。
また来年も大阪に来てね。応援します。