お方さまは、「ジョジョの奇妙な冒険」という漫画がお好きだ。
有名な漫画なので、ご存知な方も多いだろう。
第一部は今から100年前の、産業革命華やかなりし頃のイギリスが舞台。貴族の息子・ジョナサン・ジョースター(通称ジョジョ)が、義理の兄弟で悪魔に魂を売り吸血鬼となったディオとの宿命の戦いを描く。
第二部はそれから50年後、第二次世界大戦中のアメリカが舞台。ジョナサンの孫・ジョセフ・ジョースター(通称ジョジョ)が、吸血鬼の生みの親である超人類との死闘を描く。
第三部が最も人気が高い。現代の日本。ジョセフの孫に当たる空条承太郎(通称ジョジョ)が、ディオの復活により発現した「スタンド」の魔力で瀕死の状態に陥った母を救うため、ディオを倒すべくエジプトへと向かい、並み居るスタンド使い達と戦う物語。
現在は第八部まで物語が進んでいるが、この第三部がとても面白い。一部と二部で普通の人間であるジョナサンとジョセフが吸血鬼たちと戦う武器は、「波紋」といって、特殊な呼吸法で、太陽の光と同じ波長を生み出す一種の拳法であった。
第三部でディオが復活したことで、この波紋のパワーが守護霊のように人型に現出する「幽波紋(スタンド)」なる概念が生み出された。
スタンドの登場で、この作品はぐんと幅が広がった。いってしまえば超能力なわけだが、いくつかのルールがあり、パワーが強いスタンドは射程距離が短い、弱いスタンドは射程距離が長い、などのルールがある。
その縛りの中で、作者の素晴らしい発想力で、無限のスタンドが考え出せれる様は素晴らしい。
眠っている夢の中で現れ、夢の中の死は実際の死に至らしめるスタンド
鏡の中でのみ現れるスタンド
相手を子供にしてしまうスタンド
時間を止めることができるスタンド、ただし、3秒間のみ
壊れたものを直せるスタンド
など、その発想力には舌を巻く。
さて、お方さまはこの第三部が大好き。
現在も、あるテレビ局でこの第三部が放送されている。お方さまは録画して、毎日見るのを楽しみにしている。
ところが…
最近、見なくなってしまった。
「今日はジョジョ見ないの?」
と聞くと、
「…うん…。今日は…見いひん…」
という。そんな日が何日か続いた。録画はしているが、見ないのだ。
「なんで見いひんの?」
と聞くと、重い口を開いて、こう言った。
「もうすぐ…イギーが死んでまうねん…」
イギーとは、ジョジョに登場する犬だ。スタンド能力を持つ犬で、ジョジョ一行とはなんの関係もないのに巻き込まれながら、いつしかジョジョ一行を助ける立場になる。
そして、ある登場人物を守るため、自らの命を落としてしまう。
お方さまは、実生活でも犬と猫が大好き。でもここ数年で、愛犬・愛猫を数多く、亡くした。
その経験とダブルのだろう。イギーが死ぬ回を見るのがつらいのだ。
「イギーが死んでまう回だけ、消しといたろか?」
というと、
「ううん…いつか見る」
と言った。
ただ…
イギーが死ぬ回は…
モハメッド・アブドゥルという、第三部の最初から主人公と行動を共にしていた味方も死ぬんだが…
アブドゥルの死については…なんとも思わないの?(^◇^;)
▼イギーとそのスタンド「愚者(ザ・フール)」お方さま・作
お方さまのランニングログ
今日はランニングはお休みでした。
お方さまの血圧
(未計測)
感想
人事異動で好きな人が自分の元から去ってしまい、とても寂しい。