走れダイエットランナー!

ポンコツ夫とポンコツ嫁はん。ランニングで健康維持しつつ映画やテレビ見ながら言いあらそうブログです。

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僕とお方さまの、"HANA-BI"旅。 再び、生きるための旅日記・4日目 前編 【7年越しの夢と、この旅最大のピンチ!!の巻】

前回まで:

 

dietrunner.hatenablog.com

 

 

芋煮!

 

昨日、山形じゅうを走り回ったのに、どこでも売り切れで食べられなかった芋煮!

 

山形国際ホテルの朝食でゲットだぜ!!

 

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このホテルは朝食の評価が高かったので楽しみにしていた。バイキングではあるが、メニューが豊富で、芋煮もちゃんとあった。あと、ケンミンショーで見たことのある、山形名産の「だし」なる食べ物もあった。

 

「だし」とは、季節の野菜をみじん切りにして、ご飯にかけて食べるものなのだが、ナス、きゅうり、などは判別できるが、ネバネバの元が何なのかわからない。

 

さっそく、オスカルくんにメッセージで質問する。1秒で返信があった。

 

ネバネバの元は「納豆昆布」とのこと。

 

そんな食べ物は聞いたことがない、と返信すると、スーパーに売っている、とのこと。

 

イオン山形南店は早朝から開いているらしい。

 

今日は山形から福島に向かうが、その途中で寄ってみよう。

 

念願の芋煮も、むちゃくちゃ美味しい!素朴な味だが、素材のひとつひとつが美味しく、力強い。大地の力だろうか。

 

チェックアウト後、イオン山形南店へ。広大なスーパーだ。早朝のためお客さんは少なかったが。

 

「納豆昆布」、確かに売っていた。関西ではお目にかかったことのない食材だ。大阪で「だし」を再現するために数袋購入。

 

もちろん芋煮も再現しなければならない。コーナーがあり、芋煮用食材がまとめて置いてある。すでに皮をむいた状態の里芋などが置いている。

 

どんだけ芋煮ラヴなのだ!山形ケンミン!!

 

山形御用達醤油であるマルジュウ醤油は昨日購入済みであったが、このスーパーにはマルジュウ減塩バージョンが置いていた。心臓病の僕としては減塩しなければならない。こいつも購入。

 

スーパーのカゴが、完全に山形県名産品で埋め尽くされた。

 

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お金を支払い、スーパーを出る。

 

さあ!いよいよ山形ともお別れだ。

 

一ヶ月前。入院して、心臓手術に怯えながら、この旅行だけを楽しみに、心の支えにしていた。その中でもメインは、この山形行きだった。

 

美味しいそばも食べた。会いたかった人にも会えた。聞きたかった話も聞けた。

 

ありがとう山形。

 

またいつか、必ず訪れるよ。

 

クルマに乗り込んだ。

 

頭を切り替えよう!次なる目的地も、長い間、行きたいと願っていた場所だ。

 

走る男

 

走る男」という番組を見て走り始め、ランニングが趣味になった、という人も多いのではないだろうか。

 

僕もこの番組が大好きで、DVDも全部持っている。いまだに年に1回は見直している番組だ。

 

タレントの森脇健児さんが、1年をかけて北海道から沖縄までを走って旅をするという番組。京都のローカル局であるKBS京都が制作していて、地方のローカル局でのみ放送されていたので、ご存じない方も多いかもしれない。

 

ロケはいつも3名だけで行われる。森脇さん本人、プロデューサー、ディレクターの3名だ。一回のロケで3〜5日かけて走り、いったん京都に戻り、またロケに出る、という形。再びロケに出る際も、格安チケットで移動するなど、予算がほとんどないような状態の番組だった。

 

この、手作り感というか、素朴な感じというか、普段の我々に近いのだ。タレントだからといって、森脇さんには何も準備されていない。足を痛めても、ランニングドクターが瞬時にマッサージ、などという、キー局にありがちなパターンはない。足が痛くなれば、その日のロケは早めに上がり、近くにあるビジネスホテルの、なるべく温泉を併設しているホテルに泊まり、その温泉で患部を森脇さん本人が揉みながら回復を待つ、というスタイルだ。

 

つまり、普段の我々なのだ。

 

自分たちと同じ目線で、自分たちにも付いている2本の足で、日本を旅する森脇さんに共感して、サラリーマン世代に大変人気があった。僕も熱狂的なファンで、この番組を見てランニングを始めた。

 

さて、その「走る男」で、強烈な印象を残した場面がある。福島を走った時のことだ。森脇さんが昼食にと訪れた食堂で食べていた「馬刺し定食」が、ムチャクチャ美味しそうなのだ!

 

この福島編はその他にも印象深いシーンがたくさんある。だから僕はこの地を訪れたかった。

 

そしてこの「同気食堂」さんの馬刺し定食をいつか食べてみたい!と思っていた。

 

山形のイオンから、ナビに「同気食堂」を入力する。

 

ついに、2009年にあの番組を見て以来、7年越しの夢が叶うのだ。

 

峠越えのルートだ。紅葉が色づいてきた美しい山々の間を縫いながらクルマは進む。途中、道の駅でお土産用の林檎を購入。

 

約3時間のドライブで、ついに同気食堂に到着した!

 

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店構えはテレビで見た時と変わっていない。震災を乗り越えていることは調べてわかってはいたが、この目で確認できてホッとした。

 

店内へ。お昼過ぎの1:30ということで、お客さんが一組だけいたが、すぐに帰られた。

 

馬刺し定食を注文する。お肉屋さんが営んでらっしゃる食堂なので、馬刺しは新鮮で肉厚で、とても美味しい!

 

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「7年前の森脇さんの番組を見て、大阪から来たんです!」店の女将さんに言う。

 

「ああ!あれね」女将さんが答える。番組にも数秒映ってらっしゃった方だ。

 

隣接するお肉屋さんで馬刺しを購入し、自宅へ配送する。(これを書いているのは10/20、昨日、この馬刺しが届いた。「馬刺し燻製」をオマケにつけてくれていた。ありがとう!女将さん)

 

同じく「走る男」福島編で強烈な印象を残した場所。

 

会津中央乳業。

 

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ここで森脇さんはアイスクリームとヨーグルトを食する。その際、社長のご子息で会社の重役でいらっしゃる二瓶(にへい)さんに、イマイチ福島編のロケが盛り上がりに欠けると相談するや、二瓶さんが知り合いの新聞社2社に電話し、即、取材に来てもらう。それが記事になるや、それまで誰も沿道で応援してくれなかったのが、応援者が増えて、福島編が大盛り上がりをする、という流れとなる。

 

会津中央乳業さんのブランドで「べこの乳」というのがある。べこの乳ヨーグルトは、うちの近所の百貨店の食料品売り場でも購入できたのだが、震災以来、商品が撤去されていた。おそらく風評的な問題を考慮したのだろうが、残念な話だ。

 

本店で食べたべこの乳ヨーグルトの味は、八尾で食べていたのとは比較にならない味だった。やはり、大阪に来るまでにヨーグルトが分離して本来の味ではなくなってしまっていた。本店で食べる本物は、濃厚で、舌触りがサラサラして、絶妙の酸味と甘み。

 

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アイスクリームは、ハチミツが含まれているかのような、自然の濃厚な甘みがあった。
ノートに大阪から来た旨、記入して、会津中央乳業のキャラクターの女の子の似顔絵を描く。

 

カウンターの女性に、「このキャラクターはなんて名前なの?」と聞くと、

 

「名前はないんです。社長のお姉さんがモデルで、お若い頃、栄養失調で亡くなってしまったんです。社長はそんな悲劇を繰り返したくないから、この会社を創業したんです」との裏話を聞くことができた。

 

社長のお名前は二瓶さんであることは知っているので、僕たちは勝手に「二瓶子」(にへこ)と名付けた。

 

走る男・福島編を巡る旅の最後は「塔のへつり」だ。

 

番組で見るまで、全く聞いたこともない名前だった。百万年の歳月をかけて、浸食と風化を繰り返しながら形成された奇岩群で、天然記念物であるのだが、番組内で地元の方もおっしゃっているように、福島県は宣伝が下手なので、他県の人間にはほとんど知られていない。

 

その雄大な佇まいは、もっと広く知られてもいい存在だ。百万年の時を超えてきた絶景。しばし、その絶景に見とれる。

 

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さて。

 

7年越しの夢、走る男の福島での足跡辿り。まさかこんなことができる日が来るとは思わなかった。仕事をしていたら、特に、限りなくブラックな前職を続けていたら、とてもこんな時間はとれまい。

 

悪くした心身がどうなっていたかもわからない。

 

手術中、心臓を止められ、死というものを一瞬、垣間見た時、人生の残り時間という概念を初めて意識した。

 

人生は無限ではない。いつか終わりが来る。いちいちそんなことを意識しながら生きることはできないが、この年齢になると、時々、思い返さなければならないのかもしれない。

 

目を背けすぎて、大切な時間をブラックな作業に埋没させてしまっては、最後の床に着いた時、心底、後悔するだろう。

 

最愛の人と、想像もできなかった時間の過ごし方ができて、僕は満足であった。

 

しかし…。

 

この後、我々夫婦は、とんでもない過ちに気付くのだった!!

 

塔のへつりの駐車場に戻り、クルマに乗り込む。時間はもう17時前だ。ここから今夜の宿までは、前夜のリサーチでは約4時間。けっこうな時間だが、前日、朝の栃木の宿から山形までがちょうど同じくらいの時間だった。

 

ナビに、宿を入力する。「ホテルオーレ」。静岡県藤枝市

 

到着予想時間…。

 

約5時間半。

 

5?!

 

5時間半?!

 

休憩入れたら6時間越え?!

 

初日、ほぼ1日かけて、大阪から埼玉までかけてやってきた時にかかった時間と同じだ!それを今から行けというのか?!

 

昨日のリサーチは、間違いだったのか?!4時間じゃない、なんど調べ直しても、5時間半〜6時間と出てくる!!

 

旅の疲れはピークに達していた!暗くなった今から、6時間のドライブなど、できそうもない!

 

どうしよう?!!

 

(旅日記・4日目 後編 に続く)

 

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