ランナーとしてであれ、応援者としてであれ、関わったマラソン大会が終わったら、程度の差こそあれ、ロス状態になります。
初フルだった2011年の第1回神戸マラソン。30km地点ではもう二度とマラソンなんか走るもんか、って心に決めたけど…
数日後には思い返してたなあ…
名古屋ウィメンズマラソン、今年で3回目の応援。
最初は新幹線で行ったけど、あまりのタイトスケジュールだったため、2回目から近鉄特急に変えたら、移動がうんと楽になりました!
朝エイ(朝の集会)には間に合わないけど、新幹線の時も間に合わなかったし、それなら移動が楽な方が応援にも集中できる!
近鉄特急の中で、少しだけ余裕持って、朝ごはんを食べたり、仮眠したり。軽く、旅的な要素も加わり。
さあ、今池の駅をあがったら、あの大きな道。
あの大きな道が、女性ランナーであふれている!
壮観な光景だ!
女性だけのマラソン大会なら、大阪国際女子マラソンがあります。あれはあれで、すごい大会です。なんせ、最後尾を走る、つまり最も遅いランナーでさえ、ほぼサブ3で走っています。女性だけの、エリート集団のマラソン大会。その緊張感たるや、ゾクゾクするほど!
それだけに、一流ランナーたちの真剣勝負。大阪国際女子のランナーに笑顔はありません。当然のことです。
それに比べて、名古屋を走る女性ランナーは、みんな笑顔!
苦悶に顔を歪める場面ももちろんあるけど、根底にある明るさ、楽しさは伝わってきます!
名古屋を走るランナーを見ると、思い出す言葉。
「女性は太陽」
その通りだな!と思います。
女性の笑顔は、周囲を明るく照らす。
これは名古屋の沿道で経験した、最も大きな驚きであり収穫でした!
こんなに女性に照らされていたんだ、と言うことを改めて思い知らされました。
大学時代、劇団に所属していましたが、女優は劇団の華でした。
学生劇団って、男優は多い。声を枯らして汗を振り乱して、すごい演技する男優は多い。才能ある演劇人も多くいました。
でも、何十人のも男優が必死な演技をしても…
可憐な、一人の女優にはかなわない。
彼女が板に上がる、ただそれだけで、舞台に花が咲いたように明るくなり、観客の目つきが変わる。
そのことを思い出しました。
20,000人の、華やかな女性たちが走る名古屋の美しさ、華やかさは、もはや現世ではないかのごとき光景でした!!
ああ!美しかったなあ!!
と、この世に舞い戻ってしまった僕はぼんやりしているわけで…
そのことを、お方さまに聞いてみました。
夫:なあ。名古屋ウィメンズ終わって、名古屋ロス的な感じって、ある?
妻:??ないで。
夫:そうなんや…
妻:あるの?
夫:あるよ。楽しかったな〜って思う。
妻:そら楽しかったけど。別に「〜ロス」って言うほどじゃないよ。
夫:女って、そう言うとこあるもんなあ…(特にアナタは!!)
妻:そうやな。
夫:「〜ロス」状態に陥った、マラソン大会ってある?
妻:(キッパリ)ない。
夫:…ええ〜っ…初フル完走した、さが桜とかでも?
妻:そりゃあ、あの時、アタシらをず〜っと待っててくれた、榊原さん、さえみん、さとじゅんとか。ずーっと教えてくれたドクとか。フェイスブックで応援してくれた他のみんなへの感謝の気持ちはもちろんあるで。
夫:ウンウン。
妻:でも、20kmからは足つって、地獄のような思いをしたし。「長すぎる!」って言う思いやったし。「さがロス」にはなってないよ。
夫:そ…そうなんや…
妻:アンタにも重い荷物背負わせて、悪いなあって言う気持ちで走ってたし。
夫:…そんな話を聞くと…
妻:うん?
夫:お前って…オレが死んでも、けっこう元気でやっていくんやろな…
妻:嫁はんって、だいたいそうやで。
夫:そ、そうなん?
妻:嫁はんって、旦那が死んでも長生きするって言うやん。
夫:そういえば…
妻:男は、嫁はん死んだらすぐ死ぬし。
夫:…。
妻:女は現実に生きてるねん。
夫:男は、「夢追いびと」なんですぅ…
妻:ええように言うな!
と、名古屋ロス問題が、夢と現実に対する男女間の温度差問題へと発展したのでした。
名古屋を走った女性の皆さんは、どうですか?
「名古屋ロス」を感じてらっしゃる方って多いですか?
早くこないかなあ!来年の名古屋ウィメンズ!って思ってらっしゃる方、多いんじゃないかなあ!