深刻化してきた、お方さまの湿疹
経緯
お方さまの、謎の湿疹の問題が深刻になってきた。
先月の22日、首の下のあたりに、小さくできた、虫刺され状の湿疹。次第に大きくなってきたので、市販の薬を塗っていたが…
▼3月27日、発症後約5日の段階。
やがて湿疹は、左腕にも現れた。初めは左腕の湿疹も小さかったので油断していたが、土曜日になって、あまりの痒さに掻いてしまったためか、あっという間に左の肘から先の全体に広がっていった。
さらに、もともとあった首の下の湿疹は、顔の一部にまで広がりを見せてきた。
▼4月2日、発症後12日。顔の一部まで湿疹が現れ始めた。
▼肘から先の全体を覆い始めた、左腕。
坂本クリニックさん
普段、われわれには行きつけの皮膚科さんがあるのだが、急に湿疹の面積が増大し、痒みが出てきたので、月曜まで待っていられなくなってきた。
日曜日も診療してくれる皮膚科を調べて、天王寺にある「坂本クリニック」さんへと向かった。
「坂本クリニック」さん、皮膚科と耳鼻咽喉科があって、日曜日も13時まで診療をしてくださっている。日曜日の9時半ごろ到着したら、待合室はもういっぱいの状態。特に花粉の季節、耳鼻咽喉科の患者さんが多いようであった。
小一時間ほど待って、診察をしてもらう。原因は不明、血液検査をして、一週間で検査結果まち、という診断となる。
坂本クリニックさんで処方された薬
処方していただいたお薬は、
飲み薬が
タリオンOD 10mg
塗り薬が
腕用に アンテベート軟膏0.05%
顔用に ロコイド軟膏 0.1%
であった。
さっそく塗り薬を塗ってみる。
心なしか、かゆみが軽減され、腫れが引いてきたようだ、とお方さまは喜んでいた。
広がる湿疹と痒み
しかし実際には、夜になっても湿疹による腫れは治らず、痒みも治ることはなかった。
お酒大好きなお方さまも、さすがに、飲酒後、体が熱を帯びると湿疹の腫れがひどくなるのを実感していたようで、日曜日から自発的にアルコールを口にしなくなっていた。
4月3日の夜になると、小さな湿疹が右腕にも出現。左腕の経験から言うと、これもあっという間に広がる可能性がある。
行きつけのわたなべ皮膚科さんへ
八尾には、「わたなべ皮膚科」という有名な皮膚科がある。渡辺先生は名医で名高い。日曜日は休診日だったので、坂本クリニックへ行ったが、湿疹が広がってきたので、お方さまは仕事を休み、渡辺先生に診てもらうことにした。
ところが、わたなべ皮膚科さん、あまりの人気ぶりで待ち時間が長くなり、もう一人、全く別の先生と渡辺先生の2名体制で診療するシステムになっていた。渡辺先生に診て欲しいから長時間の待ちも我慢するのに、渡辺先生以外の先生なら、待ち時間が短い他の病院でも構わないのだ。
受付で、僕は事情を説明。すでに日曜日に別の病院へ行ったが、症状が好転しないので、ぜひ渡辺先生に診て欲しい、とお願いするも、どちらが診断するかは問診票を見て先生が決める、とのことであった。
結局、お方さまは渡辺先生ではない、別の先生が診ることになってしまった。
別に、その先生には何の文句も恨みもない。丁寧に事情を聞いてくださり、日曜日に出た薬が好転していない状況から、もう少し効果の強いお薬を出してくれた。
だがこちらは渡辺先生にお願いしたいと申し入れたにもかかわらず聞き入れていただけなかったことは残念であった。
わたなべ皮膚科で処方された薬
飲み薬が
セレスタミン配合錠
塗り薬が
アズノール軟膏0.033%とマイアロン軟膏0.05%を5gずつ混合したもの
改善しない症状
いずれもステロイド剤だ。しかし湿疹の面積も腫れも、引くどころか増大の傾向にある。かゆみも一向に治らず、保冷剤をハンカチで巻いて、かゆみが出てきたらそこを冷やして我慢している。
「アトピーの人とか、こんな状態をずっと経験してはるんやなあ…自分には関係がないことやと思ってたけど、ホンマに、つらい…」
お方さまはこの状況にかなり参っていた。
普段は明るく、冗談ばかり言うお方さまが、ほとんどしゃべらなくなってしまった。
肌が綺麗であることが(決して口にしたことはないが)自慢だったのが、今では下腹部にまで湿疹が現れ、四六時中、痒さとの戦いになっている。
自家感作性皮膚炎?
インターネットで調べたところ、
自家感作性皮膚炎(じかかんさせいひふえん)、という疾患が、自分の症状にとてもよく似ている、とのことだった。病院でもその名前を出したのだが、どちらの先生も、まだ血液検査の結果も出ておらず、データが少ないせいか、この病名については言及されなかった。
もしそうだとしたら、この病気で悩んでいる患者さんはかなり多いみたいだ。塗り薬と飲み薬でさっと治る、という類の皮膚炎ではないようだ。
漢方という選択肢
漢方でかなり症状が緩和された、という患者さんのブログが多くあった。
漢方という選択肢は考えたことがなかったが、いちど試してみるのもいいかもしれない。
『大阪 漢方』でググったところ、何と、八尾駅周辺に、口コミで高評価の漢方薬局があることが判明。
さっそく、行って見ることにした。
命泉堂薬局さん
命泉堂薬局さん。
八尾駅から、わたなべ皮膚科さんに行くまでの道の途中にあった。
中に入り、皮膚炎で悩んでいることを告げると、カウンセリング用のスペースに通された。
そこで、これまでの経緯を伝える。
3/22に現れた小さな湿疹が徐々に広がっていったこと
4/2日曜日、坂本クリニックさんで血液検査、結果は今週末。処方された薬など
4/4火曜日、症状が悪化しているためわたなべ皮膚科さんへ。処方された薬など。
カウンセリングしていただいた女性は、カルテのようなものにそれらを書き込み、さらに、様々な質問をしてきた。
普段の血圧と脈拍(毎日計測しているが、やや高い。上が140、下が95程度。脈拍も65程度)
症状が現れ始めた時期と、生理との関係
現在の生理の周期
さらに、脈を診たい、とおっしゃったカウンセラーさんは、お方さまの両方の手のひらを上に向け、上から軽く手首の脈を抑えるような形で、脈の状態を診られていた。その際、腕がすごく熱を持っていることに驚いた様子だった。
脈は、通常は上から押さえると押し返す力があるが、お方さまの脈は潰れてしまう、弱い脈であるとのこと。血液に水分が足りず、血圧が高くなり、熱がこもっているとのこと。
舌にあるはずの舌苔が見られず、裂け目がある舌の状態を確認するに及んで、ある結論にたどり着いた。
カウンセラーさんは、お方さまが、体内に潤いが不足している「陰虚」という状態にある、と結論付けた。
確かにお方さまは水分というものをほとんど摂取しないし、汗をほとんどかかない体質である。ランニングで、この体質を少しずつ改善してきているが、まだまだ道は半ばだ。
カウンセラーがお方さまのこの点を見抜いたことで、僕はこの人の言うことを信じてみよう、と言う気になった。
「陰虚」にお勧めの食材
普段は、帰宅が22時を回ることが多く、晩ご飯は作りやすいと言う理由でほとんど毎日がうどんという食生活。だがカウンセラーさんは、体を潤わせるために必要な食材として、
みかん類、
豆乳、
トマト、
豚肉、
鴨肉、
レンコン、
梨、
白きくらげ、
牡蠣、
アワビ、
豆腐
などは体に潤いを与えて余分な熱を冷ます働きがある、とのことだった。
処方された漢方薬
そして、処方していただいた漢方薬は、
柴胡清肝湯(さいこせいかんとう)
と
三物黄芩湯(さんもつおうごんとう)
という粉薬を合わせたものを、一日三回、1週間分処方された。
皮膚科でもらったステロイド系のお薬も継続して使用しながら、粉薬で体内からも直して行く、という考え方だ、とのことであった。
注意事項として、
大量の汗(サウナや長風呂など)は禁止
スポーツも、1週間は禁止
飲酒も1週間禁止
を言い渡された。
すでに3日、禁酒しているが、さらに1週間はかわいそうだ…と思ったが、この皮膚の疾患の方がかわいそうだ。
1週間、様子を見てみようと思う。
昨夜の左腕の状態。