水呑地蔵まで走ろうと思い立った。
山のふもとから水呑地蔵院まで至るハイキングコースは、ちょっとしたトレイルラン気分を味わえる登山道だ。
最後に登ったのは、もう5年以上も前。道、覚えてるかなあ〜。
まずは玉串川にかかる「桜並木橋」。こいつを渡って、右手に山本高校のテニスコートを見ながら、山へ。
あとはただまっすぐ、山に向かって走れば良いだけ。
あんなに遠くに見えた山が、
どんどん近くになってくる。
さらに近くに。
やがてクルマの往来はなくなり、山のふもとの風情。
さらにまっすぐ進むと、分岐が。
道標(みちしるべ)があるので見てみよう。
水呑地蔵は右のようだ。
勾配はかなり急になってくる。
延々と登る。この辺りにお住いの方は、かなり強靭な足腰をお持ちなんだろう!
写真は撮り損ねたが、小学生の男の子が、飛ぶような足取りでこの道を下りながら、「こんにちは!!」と挨拶をしてくれた。まるで小さなキリアン・ジョルネのように、急坂を下っていった。
やがて、小さなお堂が出てくる。神立辻地蔵。
水呑さんまでの無事を祈願して。
車道を横切り、いよいよ山の中へ。
山の入り口、神立茶屋辻は、実は在原業平が足繁く通った場所。
『君来むといひし夜毎に過ぎぬれば頼まぬものの恋つつぞ経る』
『あなたが来ると言ったのに来ないまま、幾夜も夜が過ぎていく。この頃はもうあきらめたけれど、恋い焦がれながら時は過ぎていく』
「君」とは在原業平のことで、業平はここの女性の元に足繁く通っていたが、心変わりをして本妻の元に帰ってしまった。残された女性が業平を思って読んだ、伊勢物語に残る有名な歌は、ここで読まれたらしい。
業平はイノブタと出くわしたのだろうか…
さあ!山に入ろう!
ホトトギスが清らかにさえずっている。
20mごとに、なぜかお地蔵様が鎮座されている。
かなりの急勾配だ。
杖をついたおじいさん。この上に家はないはず。水呑さんまでお参りに行かれたとしか考えられない…
直角に曲がったり。
なんと、前方を自転車が!(◎_◎;)抜くときに挨拶したけど、マウンテンバイクではなかった。
鐘堂が見えてきた!もうすぐそこだ!
と思いきや、急坂が立ちふさがり、なかなかつかない!
さらに登れば十三峠に合流できる。
やっと到着。
弘法大使が、十三峠を越える旅人のために、祈願して得た霊水が湧く祠がある。
ちょっとガスっているが、あべのハルカス、大阪湾の向こうに淡路島が見える。
えっ、生水飲んじゃダメなの?!でもゴクゴク飲みましたが、お腹はなんともなかったですよ。
下から見えた鐘堂。鐘、ついてきました!
ここまで、7kmちょっと。実際に山道になってからの距離は2kmちょっとで、本当に「なんちゃってトレラン」と言ったところだ。累積標高差は320m程度。
ここからきた道を下るのだが、真に負荷がかかるのは下り。
下りの走り方にフォーカスし、ゆっくりだけど、フォームを正して走る。
傾斜角に対して体軸を直角にして走る。大腿四頭筋に負荷がかかるのがわかる…
この翌日。かなりの筋肉痛に悩まされています…(^◇^;)
たった2kmの下りなのに、ここまで足が痛いとは…(^◇^;)
衰えている、情けない…
しばらくは、ここをホームコースにして、また1から鍛え直すか!!