約1ヶ月前にお方さまの肌を突然襲った皮膚疾患。正式な名称は結局わからずですが、症状から見て間違いなく「自家感作性皮膚炎」だと思います。
経過状況について、ご報告しておきます。
3月22日
首の下に小さな虫さされのような発疹とかゆみが2〜3ヶ所あらわれる。
4~5日後
発疹は2~3mm程度、真ん中が盛り上がり、周囲が赤くなり、広がると合体して全体が赤く腫れて来た。
左右の下顎と、左腕にも発疹が出た。
4月2日
天王寺の坂本クリニックの皮膚科を受診、症状、経緯を説明するが、原因がハッキリしないので、血液検査と、強めのステロイド剤、飲み薬を処方され、数日後日再診するように言われる。
その日のうちに塗り薬、飲み薬で痒みが治まってくる。
4月3日
首、顔は赤みと腫れ、痒みがマシになるも、左腕の痒みがひどくなり、アンテベートを数回塗る。
痒みが治らず、発疹が更に広がりだす。
右腕にも発疹が出現。
みぞおち辺りにも発疹が出現。
4月4日
起床後、両脚のひざ上内側に発疹が出現、右は痒みがある。
わたなべ皮膚科を受診、混合ステロイド剤と、5日文の飲み薬を処方される。
3〜4日後に再診するように言われる。
夜、右腕の発疹が広がり、痒みがある。
左下腹部、前ももにも出現。
4月5日
漢方薬局 命泉堂へ
これまでの経緯を説明。
食欲、睡眠、生理、食生活、便通、血圧、脈拍、発汗、アレルギーなど、詳しく問診される。
舌の状態、脈を診られる。
舌の状態が、虚熱、という症状。
脈がヘナヘナして力弱い、血液に水分が足りず、血圧が高くなる、熱がこもっている、身体に炎症が起きやすくなっていると診断される。
一週間、漢方調剤を処方してくれる。内容は、
・柴胡清肝湯…リンパに働きかけ炎症を抑える
・三物黄芩湯…身体を潤わせる熱を冷ます
【食事の注意】
身体を潤わせて冷やす食べ物をとること。
・甘酸っぱい果物
・豆乳
・トマト
・豚肉
・酢の物
・山芋は胃腸から水分を良く取れる。
・水分は積極的に摂取。すぐトイレで出てしまおうが、必ず摂取のこと。
【生活上の注意】
身体を潤わせて冷やす。炎症が起きてるのを抑える。
汗をかくことを避ける。運動、サウナ、お酒もだめ。
皮膚科の薬は継続して飲んで、塗るのは可。
4月6日
下腹部左、右腕にも痒み、広がってきた。
左腕はとくに肘周りにガマンできない痒み
漢方薬を食間に飲み、イヨカンを1日に一つ、豆乳、水を努めて飲む
夜、左足首内側に発疹が出現
夕食 トマト、豆腐と豚肉と白菜の汁物、トロロご飯
4月7日
起床してすぐ、左腕、首周りに新たな発疹が少し痒みがある。保冷剤で冷やす。
昨日までは起きてしばらくすると左腕が赤みを帯びて痒みが増していたが、今朝は少しむず痒いものの、ガマンできる範囲。ステロイド剤を塗らずに様子を見る。
顔は、発疹はほぼ無くなってきた、薄く化粧もできる。
一日中ステロイド剤塗らずに過ごせた。
左腕の一部が少し枯れてきたような跡があらわれる。
肘周りはまだ痒い、右腕は少し広がっていて痒みがある。
首にも一部痒みがある。
4月8日
起床後、左腕、首周りに一部痒みあり。
全体的に、熱を帯びた感じが薄くなってきた。
ステロイド剤は終日、塗らず。
みぞおちの発疹が少し薄くなってきた。
まぶたが赤くなってカサカサしてる痒みがある。
4月9日
起床後、昨日よりも肘周りの痒みはマシになった感じ、赤みが更に引いてきた。
右腕の赤みも引いてきたように見える。
朝の分で、わたなべ皮膚科の飲み薬が終わる。
まぶたがすごく腫れて痒みがある。
坂本クリニックへ血液検査の結果をききにいく。
【検査結果】
ダニ、ハウスダスト、ネコ、スギ、オオアワガエリ、カモガヤ
にアレルギー反応あり
先週と違う先生。
ステロイド剤で改善がないので、5日前から漢方薬を飲んでいる、漢方薬で改善されてきた、と説明。
先生は、漢方薬で改善されてなら、それを続けてください、と言って終了。
4月10日
起床後、肘周りに少し、首右側の方がまだ少し痒みがある
下腹部は痒みも無くなり、薄くなってきた
まぶたは少しまだ腫れがある、が痒みはマシ
夜中、4時ごろ、肘周りと、首右側の痒みで起きてしまう
保冷剤で冷やしながら寝る
4月11日
起床後、肘周りから上腕にかけて、首右側から肩にかけて、赤みと痒みをぶりかえす
肩にはさらに左右とも範囲が広がっている、
痒い部分だけステロイド剤を塗る
明日は胃カメラと大腸カメラの検査があるので、漢方薬は1日お休みにしてください、との指示。
4月12日
命泉堂薬局さん訪問。
食生活を改善し、禁酒も行い、漢方薬を飲んだ結果、赤みや痒みがずいぶん改善された経緯を報告。
舌のひび割れの改善や、脈にも力強さが出てきたと言われた。
あと一週間、薬を続けましょう とのことで、同じ漢方薬が処方される。
4月13日
朝から痒みもほとんどおこらず。
左腕残る広範囲部残る中央から枯れが広がり、皮がめくれ程度くる。
色素沈着はあるが、赤みはうっすら周りのみ。
右腕は少し赤みが残る。
4月14日
痒みは全体にほぼ無くなった。
枯れが更に広がる。
下腹部、みぞおち、足、は薄っすら跡が残る程度に。
4月15日
枯れた部分の皮がボロボロはがれてきた。
赤みはうっすら、左肘うえと、右腕のみ。
痒みは無し。
4月20日
おかげさまで、お方さまの皮膚炎はかなり治ってきた。今ではもう、色素沈着もかなり薄まってきている。
漢方の命泉堂薬局さんに行ってから、症状は急激に回復に向かった。それが漢方薬のせいなのか、その前から飲んでいた薬の効果が遅れてきたのか、判断は難しいところだ。
だが、漢方のカウンセラーさんは、緻密な問診でお方さまが水分をあまり摂取しない体質であることを見抜いた。お方さまの体が潤いが不足し、熱を帯びた状態であった、という話はなかなか説得力があった。
そのため、カウンセラーさんのいう通り、食事内容も改善し、毎日柑橘系を取るように心がけ、トマト、豚肉など、体温を下げる食材を積極的に摂取したら、症状が改善したように思う。
もう少し、あのカウンセラーさんの元に通ってみようと思っている。
心配してくれた友人によれば、彼女もほぼ似た症状で苦しんだことがある、という。治っても、3ヶ月ほどで、再び症状が出た、とのこと。
油断せず、経過を見守りたい。