妻:水の確保の問題やけど。
夫:ハイハイ。
妻:昨日は「水たまりがあったら、その横の土を掘って湧き出た水を飲め」っていうことやったけど。
夫:そうでした。
妻:他にもあるで。
夫:他にも?
妻:岩から滲み出てる水。極めて少量で、口をつけて飲んだりさえできないくらいの滲み出ぐあいの水があったとしいや。
夫:少量だけ出てる水ね。山なんかでたまに見るね。
妻:靴ヒモなんかの、ヒモっぽいやつをその滲み出てる部分にあてがう。
夫:ふむふむ。
妻:すると水はヒモを伝って落ちてくるから。
夫:なるほど。
妻:ヒモの先に容器をセットしてたら、一滴ずつやけど、水は容器に落ちてくる。
夫:なるほど!!賢い!!
妻:ほかに、朝露をゲットする方法もある。
夫:朝露ねえ。
妻:原っぱみたいなとこなら、腰にTシャツやタオルを巻いて歩き回って…
夫:ああ、なるほど!!
妻:ある程度、朝露を吸収したら、それを絞って飲む。
夫:「絞って飲む」系ですな。
妻:歩き回るほどの環境ではない場合も、朝露を含んだ草をTシャツなんかに吸収させて絞るんやで。これは、イギリス特殊部隊のベア・グリルスがやってたから間違いないで。
夫:ああ、あいつね。
妻:あと、雪山で水をゲットする際に注意すべきこと!!
夫:そんなんがあるの?
妻:アンタみたいなモンはアホ輩、雪山には雪があるし水を手に入れることはたやすい、と思ってるやろ。
夫:はい。思っております。
妻:それはそうなんやけど。
夫:そうなんかーい!!
妻:ただし!!絶対にやってはいけないことがある!!
夫:お!それはなに??
妻:「雪をそのまま口に入れて食べること」!!これ絶対NGね!
夫:そうなん?なんで?
妻:雪を食べることで、口の中が低温やけどの状態になってしまうねん!!
夫:低温やけど…
妻:そう。口の中が低温やけど状態になってしまうと、その後、何かを食べたりする際にも支障をきたす。生きるか死ぬかの場面でそんなことになると即、命の危機に直面するよ!!
夫:なるほど。
妻:だからそんな場合は、雪を必ずボトルに入れて、懐で温めて溶かしてから飲む。これ、鉄則ね!!
夫:御意。