白良浜ビーチに来たら、絶対に寄っていただきたい温泉があります。必ずや、人生で屈指の温泉体験ができます。それも500円で。
それが「崎の湯」。
▼クルマでも行けますが、駐車場台数が少ないし、ビーチから海沿いの景色を眺めながら歩くとすぐ着きます。
白良浜ビーチ前の道を南へ歩くだけ。
わずかにここだけ道が分かれていますが、下へ降りていく道で下ってください。
源泉を処理する設備があって、温泉特有の硫黄の香りが周囲には漂っています。嫌が応にも高まる、名湯の予感。
『この崎の湯は、かつて湯崎七湯と言われた外湯の中で、ただひとつ昔のままで残っている湯壺です。
これはおよそ東西に7m、南北に1.75mから3mで、荒磯の先に自然に侵食されてできた大きな岩風呂です。
日本書紀や万葉集、続日本紀などに「牟婁の温湯(むろのゆ)」・「紀の温湯(きのゆ)」の名で登場し、飛鳥から奈良時代にかけて、斉明・天智・持統・文武天皇が行幸の折に沐浴されたと伝えられている歴史的名湯です。』
古代日本史に出てくる有名な人物も沐浴したとされる歴史歴名湯、という肩書きに、ますます期待に胸が膨らみます。
ここでお金を払います。お姉さん、われわれ夫婦を見て、指を二本、立てて、「ツー?」と聞いてきたので、「二人です」と答えると、「あ、日本の人?」と聞き返しました(^◇^;)外国人にもかなり人気とのこと。
ここで注意!!!
脱衣所には、鍵がかかる設備はありません。100円のコインロッカーがあるので貴重品はここに入れます。このロッカー、お金は戻りません。
セコい話、財布やケータイを持っていくと、入浴料+ロッカー代金で600円になります。(複数人で行った場合はロッカーは一つで済みますが…)
そこで、
白良浜ビーチから徒歩わずか10分弱なので…
500円玉一枚と、タオル一枚だけ持って行かれることをお勧めします!!
もう一つの注意!!
ゴールデンウィークの間は、1日に900人が入浴したらしいです。
男湯・女湯に450人ずつだとしても、1時間に40人以上が入浴した計算です。
湯船はそれほど大きくはありません。男湯に湯船は二つありますが、もし、それぞれに20人ずつ入れば、立錐の余地もない状態。
とても満足できる入浴はできません。
もし、あなたが、夏休みなど、人が多い時期に行くのなら、
開店前もない時間に行くことをお勧めします!!
混雑している時間に行くと、ややフラストレーションが残ってしまうかもしれません。
さて、浴場内は写真撮影禁止のため、残念ながら荒磯を望む岩風呂の写真はありません。
湯船のすぐ横の写真がこれです。
女湯には湯船が3つ、男湯には2つありますが、いずれも、もっとも先端にある湯船は、その2m先はもう海、というギリギリのところまで湯船が突き出してあり、太平洋の荒々しい波が岩に弾けて、体に海しぶきを浴びながら、温泉につかることができるという、マンガのような体験ができます!!!
源泉掛け流しであることは言うまでもありません。湧出している温泉からは高濃度の硫黄の香り。眼前の大海原からは、磯の香り。
大自然の中で入る温泉。
最高に贅沢な経験が楽しめます。ぜひ、どうぞ!!!