妻:あんたが102kgあったころさ。
夫:うん。2010年ごろまでそんなんやったな。
妻:半年に一回、湯村温泉の「井筒屋」さんに泊まりに行ってたやろ?
夫:うん、行ってた行ってた!!「夢千代日記」の里、湯村温泉の井筒屋さん!!ええ旅館やった!!
妻:あそこの料理、季節の旬のもの取り入れて、めっちゃ美味しかったな。
夫:美味しかったなあ!!あそこの料理長、「料理の鉄人」で、鉄人に勝ちはったんやったな!!
妻:秋に泊まったとき、「マツタケづくし」やったん覚えてる?
夫:覚えてるわぁ!!焼きマツタケとか土瓶蒸し、美味しかったなあ!!
妻:そうそう。で、最後は「マツタケご飯」や。
夫:ああ!!思い出すわぁ!!美味しかった!!いっぱい食べた記憶が。
妻:そうやで。あんた、料理長のとこまで行って、「このマツタケご飯、めっちゃ美味しいんで、お代わりいっぱいもらえませんか?」って言うてんで。ドあつかましくも。
夫:そ…そんなこと言うたっけ?
妻:ほんだら料理長、オケに入れて持って来てくれてん。風呂オケくらいの大きさの、ヒノキでできたオケに。銭湯の、「ケロリン」大のオケに。マツタケご飯、山盛りで。
夫:そ、そうだった記憶が…
妻:それをあんた、ぜんぶ食べてん。
夫:…。
妻:そら100kgこえるわ、って思ったわ。あのときだけは。
夫:…。気をつけますです…。