愛犬・エルちゃんが僕の手を舐める、と言う謎の行動を取っていたのは、いとこが言うには、
「僕の手からダシが出ているから。おそらくはトンコツ味のダシが」
と言う理由でした。
そのため、そのいとこは僕のことを
「トンコツ兄さん」
と呼ぶようになりました。
やがて時が経つにつれて略称で呼ぶようになり、
「トンコツ兄さん」→「トン兄ぃ(とん・にぃ)」
と呼ぶに至るようになりました。
それが今から10年ほど前のことです。
当時、サラリーマンだった僕は、酒の席で、その話を当時の上司に話しました。
酒も入っていた上司は、笑いながらその話を聞いていました。
で、次の日。
前夜の楽しい酒の席の話が忘れられなかった上司、ただ、酒のせいで記憶があいまい。
上司:池田くん、昨日の話、面白かったねえ!!いとこにアダ名で呼ばれてる話さ!!!
オレ:ああ、面白いでしょ、あの話(^◇^;)
上司:で、なんて呼ばれてるんだっけ?「豚男(ぶた・おとこ)」だっけ?
オレ:…。いえ。「トン兄ぃ」です…