夫:100kgあった時の悩みのひとつがな。
妻:ウンウン。
夫:スーツのズボンに余裕がないわけや。
妻:太ってるからやね。
夫:そう。腰回りとか。パンパンやねん。
妻:そうやなあ。
夫:電車に乗るやろ。
妻:乗りますか。
夫:座るやろ。
妻:座りますか。
夫:立っててもパンパンな腰回り。座ったらパンパン具合がさらにアップするわけや。
妻:なるほど。
夫:すると何が起こるか?
妻:??何が起こるわけ??
夫:ポケットや。
妻:ポケット?
夫:座ったことで、腰回りの肉が膨れ上がるわけやろ。
妻:ウンウン。
夫:ズボンからしたら、中に仕込んでた風船がプック〜〜って膨らんだも同じや。
妻:なるほどなるほど。
夫:この場合、最も危険なのが、両サイドのポケットに入れてた小物や。
妻:あっ…。
夫:直立時は、機嫌ようにポケットの最深部におさまってくれてる小物も、座って内部が膨らんだことで、ポロって外にこぼれるように落ちてしまうねん。
妻:な、なるほど…
夫:デブは座るたびに、ズボンから小物がこぼれ落ちてないかに注意する必要があるねん。だから基本的に、両サイドのポケットには鍵など大切なものは入れない。
妻:家の鍵なんか落としたら大変やもんね。
夫:問題はケータイよ。
妻:ケータイ?
夫:ケータイは常に素早く取り出せる場所に収納したい。それにはズボンのポケットが最適。デブは基本、ジャケットは着ていないからね。ジャケットのポケットは論外。
妻:でもケータイを電車で落としたら大変やん。
夫:そやねん。だから、ストラップの代わりに、ベルトのループに引っ掛ける、「バンジーコイル」を付けてたわ。
妻:バ、バンジーコイル?
夫:使わないときはポケットの中で、使うときだけ取り出してコイルがビヨーンと伸びるやつね。
妻:そんなのがあるんや。
夫:ベルトのループにかかってるから、万一、ポケットからこぼれ落ちても安心やねん。
妻:デブも大変や…