8月1日に放送されたテレビ番組「その原因Xにあり!」の中で心房細動が取り上げられていました。
そうやら関西は遅れて放送されているようで、番組ホームページを見たら、関東では7月21日に放送済みだったようです。
番組での紹介の仕方
夏に危険な突然死 意外な2大原因
と銘打って、その一つが脳梗塞である、というポイントから、その脳梗塞を引き起こす原因が心房細動である、という趣旨の番組でした。(ちなみにもう一つは、「寒冷蕁麻疹」と言う症状でした)
番組では心房細動を「隠れ心臓病」と呼んでいました。自覚症状がないことが多いからです。
確かに僕の場合も自覚症状は全くありませんでした。
番組で紹介された具体例
男性、69歳。趣味:トライアスロン、100kmマラソン。
某マラソン大会前日、コースの下見中、突然右手の力を失い、めまいとともに倒れる。コース準備中の係員に助けられ、病院に行くと、脳梗塞の診断。それも、心房細動による血栓が脳の血管を詰まらせたことによる、とのこと。
心房細動とは
僕自身が心房細動の治療のために受けた手術の模様はここに詳しく記しました。
この番組では、心房細動とは心房が痙攣する病気、と紹介されていました。
僕が手術前に受けた説明では、心房細動は、加齢により心房内に発生した不要な神経が、心臓を動かす電気信号を発生させるために起こるもの、と教わりました。
手術は、この不要な神経を焼き切る手術でした。
いずれにせよ、心房部分が本来の鼓動以上に痙攣するように鼓動してしまう病気です。
番組では、60代から増え続け、80代では10人に1人が心房細動である、とレポートしていました。
実際、僕も先生に聞いたところでは、20代ではほぼ皆無、30代でもほとんど患者はいないけど、40代あたりから患者が増え始める、とのことでした。
もしあなたが40代なら、少し気をつけてくださいね。
心臓が止まる病気ではないが、最も注意すべきこと
心房細動は、すぐに心臓が止まってしまうといった病気ではありません。
ただし、心臓が痙攣することで、その不規則な動きにより、心臓のポンプ機能が低下、血流に淀みが生じ、その淀みにより血栓が発生してしまう。
その血栓が血管に乗って運ばれ、脳の血管を詰まらせてしまう。
心房細動のいちばん怖いのはこの部分、脳梗塞の原因となる、という部分です。
特にこれからの季節、水分不足に陥ると血液の淀みの度合いは激しくなり、脳梗塞が起きやすくなるのだそうです。
血栓の大きさに驚愕
番組内で、心房細動によってできる血栓の大きさの模型が出てきました。
その大きさが、なんと親指の頭ぐらいありました。
全てが全て、そんな血栓ではないとは思いますが、血液が淀むと、わずか2〜3日でそれくらいの大きさの血栓ができてもおかしくない、とのことでした。
僕は心房細動の疑いを持って、決心して病院へ行くまで1年はかかっていた…
だから、あのくらいの大きさの血栓があっても、おかしくなかった…
今現在、不整脈の兆候はありませんが、退院してからもずっと、血液をサラサラにする薬「エリキュース」を毎日2錠ずつ、服用しています。
僕が心房細動に気づいた理由
僕の場合は、ガーミンの心拍計を購入し、自分の心拍を測ったところ、なんと平常時で160bpmもあり、ゆっくり走っただけで200をはるかに超えてしまう、尋常ではない数値であったことが、自分の心臓が普通ではないと知った理由でした。
ドクから、「機械の故障だろうけど、もし機械が正しければ、走ったら死ぬ」と言われました。
番組では、脈を測る習慣をつけて、この心房細動の早期発見を進めていました。三文の指で脈を測り、1分間に60〜100回程度の脈であれば正常、それより多いか、脈が乱れていれば、心房細動の恐れがある、とのこと。
もし、あなたがランナーで、あなたのガーミンやスント、アップルウォッチなどなんでも、心拍を計る機能があるなら、そのスイッチをオンにして、平常時心拍数を測って見てください。
それがもし100bpmをはるかに超えるような数値であれば、心房細動の疑いがあります。
早めに循環器内科の受診をお勧めします。
特に夏場、お互いに注意しましょうね!!