走れダイエットランナー!

ポンコツ夫とポンコツ嫁はん。ランニングで健康維持しつつ映画やテレビ見ながら言いあらそうブログです。

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タラウマラ族とトレイルレースに出る、という旅番組「行くぞ!最果て!秘境×鉄道『メキシコ・チワワ太平洋鉄道』」

 

 






 

 

何気なく録画していたNHKのドキュメンタリー

 

www.nhk.or.jp

 

がとても面白く、興味深かったのでご紹介します。8月9日まではNHKオンデマンドで視聴が可能です。

 

こちらの記事でもご紹介した、ランナー必読書である「BORN TO RUN」の舞台のど真ん中を走る鉄道に乗ってのレポートの番組です。

www.rundietrunner.com


 

BORN TO RUN 走るために生まれた ウルトラランナーVS人類最強の“走る民族

BORN TO RUN 走るために生まれた ウルトラランナーVS人類最強の“走る民族"

 

 

 

  

番組そのものは、古原靖久という若手俳優さんが、秘境を走る鉄道に乗って、現地の方々と触れ合う、という趣旨の番組。

 

ナレーションが有働由美子アナ。有働アナのナレーションによるツッコミが絶妙で面白いのですが…。

 

チワワ太平洋鉄道

 

今回、彼が乗るのが「チワワ太平洋鉄道」という鉄道です。

 

チワワ太平洋鉄道とは、メキシコにあるロス・モチスからチワワまでを結ぶ、653km、標高差2300mの鉄道のことです。

 

▼グーグルマップでは鉄道での行き方は出ませんでした。

 

 

実はこの鉄道、「BORN TO RUN」の中で行われる「コッパーキャニオンウルトラマラソン」の舞台となった「コッパーキャニオン」=バランカ・デル・コブレ(大峡谷)を通る鉄道。

 

この鉄道に乗ってしばらくすると、タラウマラ族の居留区に入ります。

 

「BORN TO RUN」の中でタラウマラ族は、探せば探すほど陽炎のように遠のく、謎多き部族のように描かれていましたが、実際にはこの鉄道のクイテコという駅以降はタラウマラ族の居留地である、との説明があります。

 

本に描かれていたのは、タラウマラ族の中でも特別な部族のことなのでしょう。

 

「BORN TO RUN」の中でも、ウリケというところに住むウリケ・タラウマラ族は、すでにタラウマラ族の誇りを失っている部族として紹介されています。ワラーチではなくランニングシューズを履き、それが濡れたくないため小川では足にビニールをかぶせ、挙げ句の果てにはレースでズルをして失格を言い渡されます。

 

クイテコ駅にて

 

このクイテコのタラウマラ族が、一族の誇りを保っているのかどうなのかは僕にはわかりませんが、ランニングシューズを履いていたことは確かです。

 

駅前に座っていたおじさんも、かなりでっぷりと太っていました。

 

旅人の古原くんが、「タラウマラ族とは、どんな特徴があるのですか?」

 

と質問すると、そのでっぷり太ったおじさんは、

 

「走るのさ」

 

と答えていました。

 

やはり、自分たちが走る民族である、という思いはあるようでした。

 

しかもその夜、クイテコではお祭りがあり、興味深いゲームが行われていました。

 

アリウエタ

 

まず午後6時になると、少女たちばかりが集まりました。

 

少女たちが行うゲームの名は「アリウエタ」と言います。

 

少女たちは全員、手にした木の棒輪っかを引っ掛けて投げ、それを追いかけてひたすら走る、というスポーツをスタートさせました。

 

3〜4人でチームを作り、ひたすら輪っかを追いかけ3kmを3周する、というスポーツ。

 

面白いことに、このゲームには勝ち負けがありません。終了の合図さえありません。3周したら突然、終了。

 

タイムを競う、ということもありません。3周が終わったチームから、三々五々、帰宅するようでした。

 

ララヒッパリ

 

午後8時からは男子の番です。男子のゲームは「ララヒッパリ」と紹介されていました。

 

これは多分、「BORN TO RUN」の中で描かれていた、「ララジパリ」のことだと思われます。

 

本の中では、マヌエル・ルナの息子・マルセリーノが、まるでDCコミックのヒーローのように超人的な動きを見せる場面で出てくる競技ですが、実際に見ることができてびっくりでした‼︎

 

男の子たちがみんなで、ボールを蹴りながら走り続けるゲームです。クイテコでは村を3周するのがルール。

 

しかも夜8時のスタートなので、たいまつを掲げながらみんな走っていました。

 

大変興味深い場面でした。

 

クリール駅にて

 

旅人はさらに鉄道に乗り、クリールという駅にたどり着きます。

 

このクリールは、「BORN TO RUN」にも出てくる場所。クリストファー・マクドゥーガル、カバーヨ・ブランコ、スコット・ジュレク、らがバスでこの地で一泊するのですが、そこで彼らは初めてベアフット・テッドに出会います。

 

そして翌朝早く、この辺りのトレイルを軽くみんなで走る場面があります。

 

トレイルレースに参加

 

 番組では、クリール駅で降りると、トレイルのレースのポスターがあり、旅人の古原くんも参加することになります。

 

ちょっと稚拙な演出

 

番組では、偶然見かけたレースのポスターに興味を示し、せっかくなら参加しよう、って流れなんですけど、いくらメキシコの山奥のレースだからって、前日に申し込んで翌日走れるってことはないですよね?(^◇^;)

 

あとでわかるんですが、立派な完走メダルもあり、参加賞と思しき黄色いTシャツもある、ちゃんとしたレースです。

 

けっこう本格的なトレイルランナーも多く参加していましたから。

 

で、これも演出なんでしょうが、ランニングシューズを持ってきていなかった古原くんが、雑貨屋さんみたいなところでランニングシューズを買おうとすると、ワラーチをすすめられる、というくだりがあります。

 

雑貨屋さん、とは贔屓目な言い方で、「お土産やさん」のようにも見えたんですが…

 

とにかく、本場のワラーチは古タイヤでできていて、紐の部分は革ヒモ。まさに本で読んだ通りのワラーチでした。

 

La Barranquita UTandTrail

 

レースはこのレース。

www.evensi.com

 

12km、23km、60kmの部があり、旅人くんは12kmの部を走っていました。初めて履くワラーチで、スタート直後は全力疾走で、7km地点で完全に潰れ、けっきょく2時間21分31秒で、息も絶え絶えといった状況でゴールしていました。

 

山岳地帯を、タラウマラの人々も民族衣装で走ったりと、かなり面白そうなレースでした。

 

なぜ走るのか、を洞窟に住むタラウマラから教わる

 

その後、生まれてからずっと、洞窟で暮らしているタラウマラの方々と接し、彼らがなぜ走る民族なのか、というルーツを聞く、という場面があります。

 

500年前、スペインに侵略され、洞窟に移り住み、いつでも峡谷に逃げ出せるよう、走るようになった、というタラウマラの歴史が、今なお洞窟に住み続ける人々の口から語られていました。

 

この後、タラウマラ族の居留区をでて、さらに様々な人々と触れ合い、終点・チワワ駅で、チワワ犬の原種と触れ合い、旅は終わります。

 

「BORN TO RUN」の世界に触れられたようで、大変興味深く見ることができました。

 

8月9日までなら216円でNHKオンデマンドで見ることができるようです‼︎

 

 

 

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