第5話の主人公は社長の息子・大地くんでしたね!!
そして彼をめぐる様々な「雪解け」がテーマでした。
「足軽大将」の成功
発想の転換により、陸王の素材として開発しているシルクレイを地下足袋のソールに使用し、より軽量で履きやすい地下足袋を作ることを思いつく宮沢社長。
第1の雪解け
会社を思うが故に、いつも宮沢の陸王路線に反対して来た経理担当の玄さんが、今度は社長の新方針に同調。
「足袋屋」だから足袋の新製品を作る、という考えが気に入ったのでしょう。
しかもその商品が大ヒット。
ついに玄さんは、陸王を作っていたからたどり着いたシルクレイのおかげで会社が持ち直したことを認めます。
第2の雪解け
これは意外でした!!
「足軽大将」の実績を引っさげ、銀行に融資の依頼に行って、なんとあのイヤミな大橋が、「足軽大将」の成功を認め、追加融資の稟議にかけるに値する実績であることを素直に認めます。
この展開はドラマのオリジナルの展開です。原作にはない展開で驚きました!!
大橋は、支店長である桂雀々演じる家長のただの腰巾着ではなく、彼なりの銀行員としてのポリシーに従って行動している人間である、という意外な一面が垣間見えるのでした。
第3の雪解け
飯山の初登場からずっと、ちらちらと見え隠れしていた黒い影。恐らくは彼の会社の倒産により損害を被った人間と思しき連中がついに姿を現し、飯山をボコボコにします。
飯山は入院を余儀なくされ、シルクレイの製造が止まってしまう恐れが。
せっかく足軽大将が売れているのに、生産ができなくなる…。
飯山のことを「顧問、顧問」と呼び、尊敬の念さえ抱いている、宮沢ジュニア・大地に対しても、飯山はシルクレイ製造機の設計図を見せることを拒んでいました。
それは、彼のすべてだからです。全人生をかけて作った、ただ一つ、彼が他人に誇れるもの。
それをあかの他人に見せることなどできない。
しかし、自分の入院により、全てを託された大地が、製造機の思わぬ故障により、二進も三進もいかなくなっているのを知り、ついに飯山は設計図を大地に託したのでした…。
第4の雪解け
病院を抜け出して大地を手伝った飯山はさらに病状が悪化し、再び緊急搬送されてしまいます。
深夜の病院から2人で帰る宮沢と大地。大地の、
「なんで飯山さんみたいな一生懸命な人が倒産してしまうんだろう…」
とつぶやく大地に、宮沢が語りかけます。
「走り続けている限り、まだ負けじゃない。飯山さんも、お前も」
この言葉に涙を流す大地。
翌朝、故障箇所をなおした製造機はついに正常に動き始めます!!
喜びを爆発させ、抱き合う宮沢と大地!!
第1話以来、ずっと続いていた親子の不和が、ついにここで氷解、雪解けの時を迎えます。
悪のアトランティス!!
もうひとつの見所が、茂木を取り戻したいアトランティス社による悪事の数々。
もうこれは、アトランティス側を演じるピエール瀧と小籔千豊が、楽しんで演じているとしか思えないほど、徹底的にイヤミな顔のオンパレードで、見るものをイヤァ〜な気分にさせます!!
最後のピエール瀧の顔なんか、もうマンガやがな!!(^_^;)と我が家では叫んでしまいました!!(^_^;)
演出も陰影を強調して、悪のイメージをこれでもかとばかりにアピール!!
「重い」わ!!
「『RⅡ』を履こうが『陸王』を履こうが、こはぜ屋は茂木さんを応援します」
と大地が言って、茂木に手渡す、こはぜ屋従業員一同のメッセージ足袋…。
この感動のはずのシーン、お方さまは思わず
「重いわ!!こんなんもらったら、『陸王』はかなアカンみたいやん!!」
とのたまわれておりました。
ある意味、それが大地の目論見だったのかもしれませんね!!
最後の雪解け
2018年ニューイヤー駅伝当日。
一度は「RⅡ」に足を入れた茂木が、思い直して「陸王」に履き替える場面…。
悪の限りを尽くしてきたアトランティス社がやっつけられる場面です。
全視聴者が待ち望んだ、胸のすくシーン!!
この小藪の顔が面白くて笑ってしまいました!!
今週の終わり方
第2話から第4話までは、宮沢社長の泣き笑いで終わりましたが今回は違います。
「もうこれ以上、うちのサポート選手の邪魔をするのはやめていただきたい!!」
と佐山を一喝する場面で終わります。
…。あれ、どっかで見たなこの場面…。
第1話のクライマックス、ずっと宮沢を支えてきた銀行員の坂本が左遷になり、引き継ぎに来た大橋が坂本を罵った時に、
「我々の同志を馬鹿にするのはやめていただきたい!!」
と大橋を一喝する場面と同じやん…。
こうして、我が家では、
「役所広司の泣き笑いか、役所広司が『やめていただきたく』思ったら、陸王は終わる」
という新しい標語ができました。
さて!!来週の陸王は!!
おそらく、ニューイヤー駅伝で毛塚VS茂木、「RⅡ」VS「陸王」の模様が前半のメインとなり!!
悪のアトランティスによる、「こはぜ屋」つぶしの卑劣な手段が後半で描かれるのでは、と思われます!!
最後に…。
駅伝の観客ですが…。