*注意!!このブログは、「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」について、かなり詳細なネタバレを含んでいます!!
映画をまだご覧になられていない方は、鑑賞後にお読みになることをお勧めします!!
「誰も見たことのない、衝撃のスター・ウォーズ」
とのキャッチコピーで、公開前からいやが上にも盛り上がった今作。
「衝撃」とは何を指すのか!!
「帝国の逆襲」における、
"I am your father"
や、「フォースの覚醒」におけるハン・ソロの死、
それに匹敵するほどのショッキングな展開が待ち受けているのか!!
との期待を胸に観に行きました!!
結論から申し上げますと、そんな、世界観がひっくり返るようなドラスティックな展開はありませんでした!!
しかしながら!!
確かにある意味、従来とは違う物語の展開が続きました!!
主人公たちの心の奥まで丁寧に描かれ、物語の展開はすべて裏切られ!!
こんなに、次の展開が読めないストーリー展開はなかったです!!
次の展開を、ことごとく裏切るストーリー
前作のラストシーン。レイがルークにライトセーバーを渡す…。
ルークがオビワンと出会ったシーンを思い出せば、オビワンはジェダイらしく、ルークを受け入れ、その奥義を伝授する、という流れですが…。
ルークはセイバーを投げ捨てます。
チューバッカが説得しても、「帰ってくれ」の一点張り。
まさか、ジェダイ・マスターが、こんなろくでなしみたいな態度をとるとは思いもよりませんでした…。
ローズの存在
およそ、ローズほど、スター・ウォーズの主要人物の世界観にそぐわない人物はいないのではないでしょうか。
アジア人で、女性なのにやや小太りで、お世辞にも美人とは言えない…。
その彼女が全編で大活躍します!!
ラスボス
妖怪みたいな、敵のラスボスは、いつも三部作の3部目で殺されるのに…。
二作目の今作で殺されちゃうし!!
その他
ダークサイドのはずのレンがレイを助けたなら、レンはライトサイドに帰ってくるはずなのに帰ってこないし!!
すべてが予想の逆を行きます!!
その他、苦難の末、ついにたどり着いた目指す人物!!のパターンは、スター・ウォーズの世界観では大抵、彼らの事態を好転させますが、本作では、好転どころか、話しかけることもできない!!
苦難の末、たどり着いた敵の心臓部!!いつもなら破壊するパターンですが…。
何一つ、破壊できない!!
従来の世界観のパターンの、すべて逆のストーリー展開。全てが意外な方向に流れて行きます。
それゆえ、せっかちな僕は心の中で叫んでいました。「もうちょっと、主人公たちに都合のいい流れになってもいいやん!!」と。
全てが主人公たちに「都合の悪い」流れになります!!
しかし逆に言えば、脚本としてはとてもよくできています。
主人公たちの心情
レイは激しい怒りをレンに対して燃え上がらせていますが、やがて、ベン・ソロがカイロ・レンへと変貌した理由を知るようになり、彼へのシンパシーが目覚めてきます。
カイロ・レンは父を殺したことを明らかに気に病んでいて、同じ力を持つレイに理解してほしいと願っています。
姉の意思を継ぎ、命をかけてファーストオーダーに立ち向かうローズも、最後に突き動かすのはフィンへの愛でした。
ポーはまるで、フォースがないルークのように描かれます。フォースこそないけれど、純粋な正義感で、常に命がけで敵に立ち向かう。良かれと思って、反乱まで起こす(ルークはそんなことはしませんでしたが)が、実はそれは自らの未熟さの表れ。上官たちは、彼の思惑のさらに上をいく戦術を練っていたのでした。
BB-8の大活躍!!
R2-D2もC-3POも登場しますが、物語がここまでスピーディーに展開する中、彼らの動きは遅すぎてストーリーについていけません。
それに対し、BB-8は全速力で転がることで主人公たちの動きについていくことができます!!
さらに、無数に伸びる触手のような腕で、人間と同じような操作も可能!!
フィンがなんどもBB-8に命を助けられます!!
笑いに貪欲
もう一つ、本作の大きな特徴だと思ったのが、コミカルなシーンやセリフが多いことです。
R2-D2とC-3POのコンビは、もともと漫才的なやりとりで楽しませてくれていましたが、今作はもっと、お笑い的な場面が多くなっています。
ポーとハックスの漫才
冒頭、極めて緊張したシーン。ファーストオーダーの大艦隊にXウィングたった一機で接近するポー中佐。
ポー:こちらはポー中佐だ。ハグス将軍と話したい。至急、姫からの伝言がある。
ハックス将軍:こちらはハックス将軍だ。姫に伝えろ。降伏は認めないとな。
ポー:…。ハグス将軍と話したいんだが?
ハックス:こちらはハックス将軍だ。貴様らは、死に絶えるのだ!!ウワッハッハッハ!!
ポー:…。このまま待つよ。
ハックス:…。おい。
ポー:え?何?
ハックス:聞こえてないのか?
ポー:あれ?ハックス?
ハックス:聞こえてるじゃないか!!
ポー:あの青っ白いやつ?
ハックス:ちゃんと私の話を聞け!!
ポー:早くハグス将軍に代わってくれ!!緊急の伝言があるんだ!!彼の母親の件なんだ!!
ハックスの部下:…。もしかして…。バカにされているのでは…?
というやりとりなど、まるでコントみたいで爆笑しました!!(^_^;)
ケアテイカーの悲劇
ルークの島の原住民であるケアテイカーという、魚のような形をした生き物は、島の保全に努めています。
レイが誤ってブラスターを発射し破壊した壁も、ブツブツ言いながら修繕します。
「私、嫌われてる…」
レイ自らそう口にします。
とどめは、レイのライトセイバーの扱いが上達し、大きな岩を真っ二つに切り裂くと…。
その岩は転がり落ち、掃除中のケアテイカーの台車を破壊します…。
ここも、まるでコント…(^_^;)
幼稚なルーク
やっとレイにフォースを教える気になったルーク。
目を閉じて腕を出させたレイの腕を、草でコチョコチョとくすぐります。
レイ:感じるわ!!腕に何か感じる!!
ルーク:感じるか!!それこそがフォースだ!!
レイ:(目を開け、草でくすぐられていたと知り)バカにしてるの??!!
いたずらっぽかったヨーダでさえ、ここまではしなかったなあ…(^_^;)
ローズとフィン
整備士のローズは英雄のフィンと会えて興奮しています。
ローズ:昨日もね、この脱出ポッドから逃げ出そうとした連中を、このスタンガンで3人も気絶させたわ!!
フィン:そ…。そうか。
ローズ:許せないわよね!!姉は戦って命を落としたのに、逃げようとするなんて!!
フィン:そ、そうだな…。
ローズ:…。で、あなた、脱出ポッドで何してるの…。
フィン:いや、定期的な、その、点検で…。
ローズ:…。そのカバン、何?
フィン:聞いてくれ…。
ローズ:パンッパンに膨れてるカバン…。
ハックスとカイロ・レン
(スノークと衛兵が全滅した部屋を見て)
ハックス:なんだこれは…。
レン:レイが最高司令官を殺した。
ハックス:なんてことだ…。(行こうとするレンに)貴様、どこへ行く!!
レン:レジスタンスを壊滅させるのだ!!
ハックス:最高司令官は死んだんだ!!貴様、私の軍を勝手に動かそうというのか!!
レン:(フォースでハックスの首をねじ上げ)今はオレが最高司令官だ!!
ハックス:(苦しそうに)最高司令官、バンザーイ…
ハックスとレン その②
(戦車の総火力を持ってしてもルークに傷一つ負わせられないと知り)
レン:私を地上におろせ。
ハックス:最高司令官、それはいけません。これは…。あっ!!
(レンがフォースでハックスを壁に叩きつける)
部下:ただちに!!
ハックスはスノークの使い勝手のいい人物で、将軍の器でないのにそんな地位にいる、ダメ人間。そんな彼のコミカルなシーンがとても多かったのが笑えました!!
その他、ルークの島でチューバッカが食べようとしているのは、どう見ても「ポーグの丸焼き」で、それをポーグたちから見つめられて食べにくそうにしている姿など、ブラックな笑いもありました!!
こうして随所に笑えるシーンをちりばめ、すべての物語は予想の裏をかき、154分の上映時間があっという間に過ぎて行きました!!
明かされたレイの両親と、ラストシーンの意味
レイはルークの娘ではないのか…。
誰もがそう思っていたと思いますが、違っていました。
レイは、今までに登場した、誰の血も引いていない、名もなき両親から生まれたのでした…。
そう、アナキンや、ベン・ケノービがそうだったように。
ジェダイであることは、決して、誰かの血を引いていることではないのです。
そしてあのラストシーン。
あれはどういう意味なのか…。
上映終了後、所々で「あれ、どういうこと?」と言い合う人たちがいました。
僕なりの解釈は…。
下の、STORYの最後に書き加えました。
正しいのかどうなのかわかりませんが、僕なりの解釈です。
STORY
レジスタンスの危機
レジスタンスが撤退を完了しないうちに、敵ファースト・オーダーの巨大戦艦ドレッドノートが到着、レジスタンスの運命は風前の灯火であるかと思われた。
ポーはたった一機でドレッドノートの懐に入り込み、ドレッドノートのすべてのキャノン砲を破壊する。その陰には、被弾した機を巧みに修理したBB-8の活躍もあった。
レイア将軍はポーに帰還を命じるが、ポーはこの期に乗じて爆撃機の編隊でドレッドノートを破壊すべく攻撃を続行。
その結果、ほぼすべての爆撃機が破壊される。たった一機、残った爆撃機がドレッドノートの頭上までたどり着いたが、爆弾を投下するドアが開かない。
燃えさかるその爆撃機の中でただ1人生き残っていた女性兵士・ペイジはお守りの黄金の三日月のペンダントを握りしめ、ドアを開けるボタンを押す。
ペイジの爆撃機が大爆発を起こす直前、爆弾は投下され、ドレッドノートは撃沈する。
ポーがXウィングで帰還したとき、フィンが眠りから覚める。
ルークの島
前作のラストシーン、レイがルークにライトセイバーを渡して…。
ルークはそれを背後に投げ捨てる。
そしてルークは粗末な小屋に入り込み、扉を閉めてしまう。
その扉をこじ開けたのはチューバッカだった。久しぶりの旧友の姿に驚くルークだったが、すぐにあることに気づいた。
「ハン・ソロはどこだ?」
カイロ・レン、マスクを破壊
父を殺した罪悪感をどうしても拭えないカイロ・レン。その心内を、彼の師であるスノーク最高司令官は見抜いている。
「お前が新しいベイダーだと思ったのは、私の判断ミスだった。お前はマスクをかぶった、ただの子供だ」
父を殺し、その罪悪感と戦っている自分の胸の内を読まれたカイロ・レンは怒りのあまり、マスクを破壊する。
レイアの危機
ハイパースペースに逃げ込み、敵を振り切ったはずのレジスタンスだったが、なぜか敵がその背後にぴったりとついていた。
無数のタイファイターによる攻撃、その中にはカイロ・レンの姿もある。
カイロ・レンもレイアも、互いの存在をフォースで感じ取る。レンは母であるレイアがいるコックピットに照準を合わせるが撃てない。
が、彼の背後にいたタイファイターがその場所を攻撃、コックピットは破壊されレイアは宇宙空間に飛ばされる…。
ルークとR2
ルークが誘惑に勝てず、あの懐かしいファルコン号の内部に入ったとき…。
R2-D2が起動する。
R2はルークを説得する代わりに、30年前に彼に見せた、レイア姫がオビワンに助けを求める映像を再生する。
レイは、あの時の自分と同じだ。ルークはレイに、フォースの手ほどきをすることを決心する。
ルークはレイに、フォースとはなにかを問う。
「ジェダイの持つ力」
と答えるレイにルークが言う。
「素晴らしい、その答えはすべて、間違っている」
ルークは、「フォースはすべてのバランスを保つエネルギー」であることを教え、レイにファースの世界を見せる。
意識を集中し、フォースの一端を見るレイ。
しかし…。
同時に、フォースの暗黒面も見えるレイ。
あまりに強い、暗黒面への引きを見たルークは恐怖を感じる。
ホルド提督
アクバー提督を始め、ほとんどのリーダーを失ったレジスタンス軍。宇宙空間に投げ出されたレイアは自力で戻るも、意識不明の重体に陥る。
代わりに指揮官となったのは女性のホルド提督。
しかし彼女の指揮にポーはあからさまな不満を見せる。
彼女の方針に異を唱えるポーだが、ホルドは一顧だにしない。
ローズ
ペイジの死を嘆き涙を流している妹のローズは、突然、目の前に現れたフィンに興奮する。彼女はただの整備士で、戦闘の英雄に会うことなどないからだ。
しかしローズはフィンが脱出ポッドでこの艦を去ろうとしていることに気づく。敵前逃亡だ!!
ローズはフィンに電気ショックを与え気絶させる。
フィンの意図
フィンはこの艦隊が近いうちに壊滅すると悟り、レイがここに戻ってこないよう、ビーコンを艦隊から遠ざけるつもりだった。
ハイパースペースに逃げても敵が追いつけるメカニズムを悟ったローズは、敵艦に乗り込み、「トラッカー」を破壊すればいいことに気づく。
フィンとローズはこの案をポーに提案。ホルドに隠密でこの作戦を進めることにする。
スター・デストロイヤーに隠密で乗り込むには、シールドを破るプロが必要。マズ・カナタからの助言で「カントバイト」で胸に赤い花をつけている男を探すことにする。
レイとカイロ・レン
修行を続けるレイは、フォースの力でカイロ・レンと意識が繋がる。激しい怒りをカイロ・レンに向けるレイ。
ジェダイの偽善と傲慢
ルークはジェダイが滅びるべきだと信じていた。ジェダイは偽善であり、傲慢である、と悟ったからだった。
ルークは甥のベン・ソロ、つまりカイロ・レンに強いフォースを見出し、自分の後継者としようと育てた。
しかし、ベンの闇を食い止められず、ある日、ベンに裏切られたルークは寺を焼かれ、弟子を殺された。
みずからの責任を痛感したルークは隠遁生活を送るようになったのだった。
カントバイト
カントバイトは巨大なカジノで、ケタ違いの上流階級の人間たちがわんさかといる。ローズはこの上流階級たちが、すべて戦争で富を得ている人間であることを見抜き、嫌悪感を示す。
ローズとフィンは、やっと目当ての人物を探し出すも、宇宙船を不法に駐車した罪で逮捕されてしまう。
投獄されたフィンとローズだが、同じ監獄にいたDJという謎の男が、デストロイヤーのシールドを破れるという。半信半疑のフィンとローズだったが、監獄の鍵をあっさり開けるDJの手腕に、彼の言葉を信じる気になる。
彼らは脱獄後、競馬用の厩舎にたどり着く。見慣れぬ人間が現れたことで、警報ボタンを押そうとする少年を、ローズは必死に制止。レジスタンスの指輪を見た少年は、ボタンを押す手を止める。
すべての馬を解き放ち、脱走を図るローズとフィン。船も爆破され、もはやこれまでか、と思われたが…。
BB-8とDJが、盗んだ船で救出に現れる。
ルークの嘘
再び意識が繋がったレイとレン。レンの口から驚くべき秘密が明かされる。
「オレが寺を焼いたあの夜。オレが裏切ったのではない。ルークが、俺を殺そうとしたのだ」
カイロ・レンのダークサイドを恐れたルークは、自分の弟子に手をかけようとしたのだった!!
戸惑うレイ…。
共に、道に迷い、葛藤している者同士、レイとレンの間に奇妙な友情のようなものが生まれる。
意識の中で2人は手を伸ばし、互いの手に触れる…。
その瞬間を見たルークは激しく動揺し、レイに激怒する。
しかしレイも負けてはいない。
「あなたがカイロ・レンを生み出したのね?!」
ルークの口から話された真実は、また少し違っていた。
すでにスノークにとり込まれていたカイロ・レンを殺そうとはしたが、ルークは殺せなかった。
カイロ・レンは自らが師から見放されたことを知ったのだった。
手が触れ合った時、レイはカイロ・レンの未来を見た。彼こそが、最後の希望なのだ。
レイが去ったあと、ヨーダが現れる。
ジェダイの遺物を焼こうとするが、どうしてもできないルークの代わりに、ヨーダが、あっさりとそれらを焼き払うのだった。
ヨーダがルークに言う。
「レイを失うな」
ポーの反乱
ホルド提督はクルーザーを捨て、輸送船で逃げる作戦であることを知ったポーは、数名の同士と結託、彼女の指揮権を剥奪する。
デストロイヤーに潜入したフィンたち。いよいよトラッカーを爆破できる!!
と思いきや…。
作戦がバレていた!!
彼らの前に、ファズマが現れる。ファーストオーダーに捕らわれてしまう、フィンとローズ。
その頃、昏睡状態から目覚めたレイアが、コックピットに立てこもっているポーの扉をこじ開け、反乱を終結させる。
スノークとの対決
ファルコン号から脱出ポッドでカイロ・レンのいるデストロイヤーに乗り込むレイ。レンはレイをスノークのもとに連行する。レンが言う。
「手が触れたとき、お前の親が誰かわかった」
スノークの前に連れ出されたレイ。しかしこれは全て、スノークが仕組んだことだったのだ。
カイロ・レンの弱さとレイの向こう見ずさ。スノークは2人のそんな性格を逆手に取り、レイとレンを結びつけ、レイをここにやってくるよう、操っていたのだった。
またしても見透かされていた…。
自らの未熟さを知るレン。
ホルドの作戦
石の惑星にはかつての極秘基地があり、クルーザーを囮にしてそこに逃げ込むのがホルドの作戦だったのだ。
レジスタンスの全メンバーが輸送船に乗り込む。
そしてただ1人、クルーザーに残ったのもホルドだった。
フィンとローズが捕らわれたのは、DJの裏切りのせいだった。そしてハックスへのDJのアドバイスで、クルーザーから輸送船で逃げる作戦も見破られる。
スノークとの戦い
レイはスノークを倒そうとするが、圧倒的なフォースの違いで歯が立たない。
カイロ・レンの心のすべてを見抜いているスノークは、レンにレイを殺させようとする…。
レンは、スノークに気づかれないように、スノークの脇にあったライトセーバーの位置を動かし、ファースの力でスイッチを入れる。
セイバーの刃が飛び出し、スノークを切り裂いた!!
真っ赤な甲冑を纏ったスノークの衛兵たちが、カイロ・レンとレイに襲いかかる!!
かなりの使い手たちだが、レンとレイの息のあったチームプレイで次々と彼らをなぎ倒し、殲滅する。
そのまま、レイはレジスタンスを救出しようとするが…。
ベンの心は別のところにあった。
「古いものはすべて滅びる。スノークも、ジェダイも。反乱軍も」
「やめてよベン…」
「お前、自分の両親が誰か、もう知っているんだろ?言えよ、言ってみろよ」
「…。名も無い人たちよ…」
「そうだ。お前を売り飛ばしたような連中だ」
ホルドの最期
デストロイヤーの中で、ファズマはフィンとローズを処刑しようとしていた。
ただ1人、クルーザーに残っていたホルドは船首をデストロイヤーに向け、高速で突撃する。
真っ二つになるデストロイヤー。
大爆発が起きている船内。フィンとローズは逃亡するが、ファズマの魔の手が迫る。
しかし戦車を奪取したBB-8の援護射撃で形勢が逆転、フィンはファズマを倒す。
石の惑星
スノーク亡き後、ファースト・オーダー最高指導者となるカイロ・レン。
石の惑星の基地にたどり着いたフィンとローズ。しかし、生き残ったレジスタンスは数えるほどしかいない。
この地を覆っている塩は、摩擦で赤く染まるようだ。
ファースト・オーダーの地上部隊がレジスタンスに迫る。主砲は、小型デス・スターと呼ばれるキャノン砲だ。
ポー、フィン、ローズまでもが、オンボロのスピーダーに乗り、敵のキャノン砲を破壊すべく出撃する。
カイロ・レンが放った敵機が地上部隊を包囲するが、レイとチューバッカのファルコン号が彼らを救う。
ファルコン号が敵機を引きつけている間に地上部隊のスピーダーはキャノン砲を目指し突進する。
しかし遅かった。キャノン砲は発射寸前、さしものポーも引き返す中、フィンだけが突進を続ける。
キャノン砲は発射されている!!その口に突っ込むフィン…。!!
そのフィンに、ローズのスピーダーが突進する!!
ローズが、フィンを救うのだった。
キャノン砲はレジスタンスの防護扉を破った。
誰もが諦めかけたその時…。
ルークが現れる。
ルークはレイアに、ずっと不在だったことを詫びる。
「最後には戻ってくれた。嬉しいわ」
ルークは敵の前に姿を晒す。それを見たレンは命令を下す。
「全ての火力をあの男に集中しろ」
AT-AT戦車の全ての火力がルーク1人に集中する!!凄まじい爆発、爆風!!
炎の中から、傷一つ負っていないルークが現れる。
戦車でジェダイは倒せない。レンは地上に降り立ち、ルークと対峙する。
レジスタンスたちは、このすきに脱出を試みる。しかし唯一、外につながっている出口は岩に覆われていた。
レイはファルコン号から、土着の生物が穴から逃げ出しているのを見つける。あそこが出口だ!!
レイはフォースの力で、全ての岩を持ち上げ、レジスタンスたちの脱出口を作る。
ルークとレン
「今日で反乱軍は終わる。最後のジェダイであるお前を殺す」
「素晴らしい。お前の言ったことは全て間違いだ。今日、再び反乱軍は立ち上がる。そして、私は最後のジェダイではない」
カイロ・レンのライトセーバーがルークの身体を貫く!!
が…。
ルークの実体は、そこにはなかった。
あの島から、念力で自分の姿を投影していたのだった。
しかしそれは、ルークにとっても命がけのパワーが必要な行為で…。
島の上で、ルークは力尽きる。
彼の肉体は消滅する。
レイもレイアも、ルークの消滅を感じ取っていた。
しかし、レイアは反乱軍再興の手応えを感じていた。
エピローグ
カントバイト。
厩舎で働く少年が友人たちに、ジェダイマスターのルークの武勇伝を聞かせている。指に、ローズからもらった反乱軍の指輪が光らせながら。
雇い主にどやされ、厩舎の掃除の戻る少年。
彼は、明らかに…。
離れた場所にある掃除道具を、手を触れずに引き寄せていた…。
まるで、フォースのように。
レイの両親は、名もなき人であった。
そして少年もまた、名もなき人…。
ジェダイは滅ぶことはない、という、無言のメッセージなのか…。