ガキの使いの笑ってはいけないシリーズ、、大晦日の年越し放送となってもう10年以上が経っているんですね!!
関西人の、笑ってはいけないシリーズのトラウマ
実はこのシリーズは、関西在住のガキ使ファンにはトラウマがあります。
関西では、以前は「ガキの使い」は極めて不定期な放送で。
放送しても深夜の2時半とか。その放送も何ヶ月も遅れた回の放送。
二週に渡る放送でも、一週分だけ放送して、二週目は放送しなかったり。
それでも放送してくれていた頃は良かったんですが…。
シリーズ第一作放送直前、関西では放送終了
シリーズ第一作「笑ってはいけない温泉旅館一泊二日の旅」は、確か松っちゃんチームと浜ちゃん1人が何かで対決をして、浜ちゃんが勝って、その罰ゲームとして考案されたのがこの企画でした。
その対決の回までは関西で放送されました。
そしてその放送回の最後に、「この対決の罰ゲームとして、『笑ってはいけない温泉旅館一泊二日の旅』という企画を放送します!!」という予告が流れ。
予告の常として、その面白そうな場面がダイジェストで流れ。
「ウワァ〜!!めちゃめちゃ面白そうな企画やん!!」
って喜んでいたところ…。
下の方のテロップで、
「(関西では)『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで』は今回で終わりです」
の文字が流れました…(T ^ T)
前述の通り、当時関西でガキ使の放送は「不定期」と言っていいほど、流れたり流れなかったりだったんですが、その時ははっきりと「今週で終わり」とテロップで流れました。
もちろん、関東ではずっと続いていることは知っていますが、関西では数字が悪いのか、そんな扱いでした。
「えー!!こんな面白そうな企画が見れないの!!」
と、ガキ使ファンはかなり落ち込みました。
実際、その全てを見ることができたのは、何年も後になってDVDが発売されてからでした。
今ではガキ使は関西でもレギュラー放送されていますが、そんなトラウマがあるので、笑ってはいけないのは関西ファンは執着があります。
蝶野ビンタの衝撃!!
さて今回の放送、やはりいちばん面白かったのは蝶野正洋のビンタ部分でしたね〜〜!!
9月に起こった日野皓正のビンタ事件のあおりを受け、週刊誌に蝶野さんがインタビューされて。
インタビューって、蝶野がすでに日本のビンタ界のオーソリティー的な立場になっているのが面白かったけど(^_^;)
あの週刊誌、僕も読みましたが、確かに蝶野は今年の大晦日はもうビンタはしない、と断言していました。
本当は、リング以外でテレビでビンタをすることに抵抗があった、的なニュアンスの発言だったと思います。
レギュラーコーナー終焉はよくあるが…。
去年までで10年連続、山ちゃんにビンタをし続けている蝶野ビンタのコーナーでしたが…。
今までも、準レギュラー的なコーナーが終わってしまったことはよくあって。
初期の頃、ふかわりょうの、外人から一言ネタをねだられるコーナーとか、の千秋と遠藤のカラミとか、好きでしたがやらなくなりました…。
あれと同じく、蝶野ビンタももう終わりなんだな、と少々寂しく思っていました…。
用意周到な、『蝶野は出ない』演出
2回目の引き出しネタで、遠藤の引き出しからくだんの週刊誌が出てきて、何気なくその事実を視聴者に思い出させて…。
さらに、いつもの蝶野の出番的雰囲気の講堂では、博多大吉がテンパった感じで出てきて、「衝撃ビンタマシーン 蝶野くん」なる人形を用意。
方正に似せたダミー人形の首がもげる、という、いかにもありそうなフリで、蝶野が不在であることを再確認させながら…。
なんと、蝶野正洋本人が登場する、という驚きの展開!!
ここでの博多大吉の演技が見事で!!
めっちゃテンパった感を出されていましたね!!
「いやだって、蝶野さんがビンタはもうやらないとおっしゃったんで…」
とオロオロしながら話す大吉先生の表情は、本当に何も知らないかのように真に迫っていました!!
「リップサービスだよ」
の蝶野の一言に、日本中が驚いたのではないでしょうか!!
どこまでが考え抜かれていた部分なのかなのか…
A)9月の週刊誌の時点で、ここまで考慮しての、ネタふり的な発言だったのか
B)9月の段階ではああいうしか仕方がなかったが、世間的な反応を見て、軌道修正をしても差し支えないとスタッフと協議したのか
いずれにせよ、今回の最大の驚きでした!!
これがただの序章だった今回
しかし、今回、このコーナーにおける仕掛けはこれだけではなく。
資産家一家殺害事件の犯人を探す、というテイで、蝶野がビンタをする相手を探すのですが。
その資産家が可愛がっていた「ドルフィンちゃん」なるワンちゃんは、犯人を覚えている、という設定。
出てきたのは、本物のシュナウザー。
お方さまがいうには、おそらく本物の警察犬ではないか、との読みでした。
小型犬の警察犬もいるので、それぐらい訓練した犬じゃないと、あんな人の多いところで正確な反応などできないだろう、との読みです。
まさかのドルフィンちゃんの吠え間違い!!
ところが、ドルフィンちゃんは、山ちゃんのところではなく、松っちゃんのところで吠えてしまいます!!
これはまた驚きで!!
以前、似たような状況があって、浜ちゃんが犯人、という設定になった回がありました。確か名探偵の回でしたか。
しかし、あれは最初から人形の顔が浜ちゃんの顔だったので、スタッフの段階から浜ちゃんにビンタさせるつもりなんだな、と視聴者は把握できました。(結局、その人形の奥から方正の顔が出てきて、ビンタされたのは方正でしたが)
ところが今回は、いくら訓練されているとはいえワンちゃん。
大一番で、しくじったのか!!
という空気が会場全体に流れていましたね!!
蝶野もなんども、「方正じゃないのか?」
とドルフィンちゃんに念押しし。
テロップでも「想定外の事態に、現場も不穏な空気が流れる…」
と「イレギュラー感」を煽り立て。
大吉先生のリアルなテンパり具合!!
ここでも、先ほど以上にテンパった感の博多大吉が、
「松本さん…。想定外のことも…。流れを、重視したい、という…」
と、うろたえた様子で松っちゃんに登壇を促し…。
とにかく大吉先生のあの様子がリアルでリアルで!!
これは本当に不測の事態が起こってしまった、と誰もが思ったことでしょうね!!
仕方なく舞台に上がった松っちゃんからも、ものすごい困惑と恐怖の色が見て取れ…。
でも、結局は、名探偵の時と同じく、
「さっきのワンちゃんはドルフィンちゃんではなかった」
ということで、黒いシュナウザーが出てきて、ちゃんと山ちゃんのところで吠える、というオチでした。
ドルフィンちゃんはなぜ吠えた?!
では、ドルフィンちゃんはどうやって吠えていたのでしょう。
このくだり、何度もなんどもビデオを巻き戻して見て見ました。
ドルフィンちゃんが吠えたカラクリは、多分こうです。
白いドルフィンちゃんの時も、黒いドルフィンちゃんの時も…。
ワンちゃんのリードを持っている男性の左手が…。
吠える対象者の時だけ、男性の口元に行っています。
おそらく、このワンちゃんを操る男性が左手を口元にやる行為そのものか、あるいはそうすることで何か音を出しているのか、そうすることでドルフィンちゃんは吠えるようになっているものと思われます!!
とにかく、
①9月の段階で、蝶野正洋のビンタは今年はない、とネタふり!!
②引き出しネタでさりげなくその週刊誌を出し、再確認を徹底!!
③大吉先生の終始テンパっているかのような演技!!
④ビンタマシーン蝶野くんを登場させ、やはり本人は出ない、という念押しで安心感を演出してからの本人登場!!
⑤ワンちゃんが山ちゃんではなく松っちゃんで吠える、というアクシデント!!
⑥しかもそれをリアルに見せる大吉先生と蝶野の困惑ぶり!!
⑦そしてトドメの、黒ドルフィンちゃんの登場!!
用意周到に張り巡らされた、この蝶野ビンタをめぐる演出は実に7つの段階に分けられて視聴者を引っ掛けていました!!
どこまでこの蝶野ビンタに時間とカネをかけるんだスタッフ!!
とにかく、騙されました〜!!おもしろかったです!!