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テレ朝「激レアさんを連れて来た。」1月8日放送分がめちゃくちゃ面白かった件。ナポレオンの弓を所有するバイオリニスト・スミさんこと鷲見恵理子さんが、激安居酒屋でバイトをした理由…(^_^;)「貴族のサロンと勘違いして、『鳥貴族』でバイトしていたセレブなバイオリニスト」

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テレビ朝日系列の「激レアさんを連れて来た」という番組がとても面白く、さいきんよく見ています。

 

www.tv-asahi.co.jp

 

この番組は、「激レアさん」=「極めて稀な経験をした人」を実際にスタジオに招いて話を聞く、という趣旨の番組です。

 

MCはオードリーの若林正恭。

 

オードリーは最近では、相方の春日俊彰の方がよくフューチャーされています。ボディビルやエアロビクスなどの日本代表に選ばれたりしているので、その驚異の身体能力が注目を集めています。

 

が、若林正恭のお笑い芸人としてのセンスの良さも秀逸。特にこの番組における、弘中アナやゲストとの掛け合いは淀みなく見事で、卓越したMC力を感じます。

 

さて今回の激レアさんの話ですが…。

 

「これ、ぜったい長編映画のモチーフになるな!!」

 

と思ったほど、めちゃくちゃ面白い物語でした!!

 

40代、清楚な女性。実はとんでもない家柄!!

 

激レアさん、として登場したのは…。

 

「スミさん」と紹介された、40代くらいの女性。

 

弘中アナから紹介されたこの人は…。

 

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「スミさん」とずっと紹介されているのですが、普通、「スミ」という名字を聞けば誰もが

 

「角」

 

という漢字を思い出すと思います。もしくは「須美」あたりでしょうか。

 

しかしこの方は、

 

「鷲見」

 

という字を書く、とても珍しい名字。

 

それもそのはず。彼女の祖父にあたるのは鷲見三郎(すみ・さぶろう)さんとおっしゃる、日本バイオリン界の父、と称される人物。

 

鷲見三郎 - Wikipedia

 

日本でバイオリンを習う人は、すべからく、この鷲見三郎さんが作られた教本を見て練習する、というほどの人物だそうです。

 

彼女の自宅で開かれていた音楽会に来ていたのは…。

 

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幼少期の世界観

 

子供の頃の彼女は

 

「人は皆、バイオリンを弾くために生きている」

 

と思っていた、というほど、バイオリン漬けの幼少期だったそうです。

 

華麗なる遍歴

 

彼女の経歴がこちら。

 

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フランス皇帝のバイオリン

 

彼女が普段使っているバイオリンにも、驚愕の秘密がありました!!

 

本体そのものも、「グァルネリウス」という、一挺数千万円する名器。ストラディバリウスなどとともに、世界三大バイオリンの一つだそうです。

 

しかし!!

 

驚いたのは本体の方ではなく…。

 

それを弾く、「弓」の部分。

 

なんと、その弓をかつて所有していた人物とは…。

 

フランス皇帝・ナポレオンその人なんだそうです!!

 

その証拠に…。

 

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ナポレオンの王冠が入っているマークがある弓は世界中でこれだけ、という弓だそうです。

 

本来なら、博物館に飾ってあってもおかしくない貴重な弓…。

 

とにかく、この鷲見恵理子さんを取り巻く環境は尋常ではないことがわかります!!

 

人生の転機

 

24歳でイタリアへ渡り、12年間、貴族まみれの優雅な生活を送っていた彼女に対し、数年前、突如、転機がおとずれます。

 

ご両親が立て続けに体調不良で入院されたのでした。

 

慌てて帰国した彼女は、「自分も一人で生きていけるようにならなければ」、と思うに至ります。

 

イタリアでは演奏家として収入はありながら、日本から月に100万円の仕送りをもらって演奏旅行の経費に充てていた彼女。世間ずれの具合は幼い頃からで。

 

中学生の頃からすでに海外で演奏家として暮らしていた彼女は家事全般をやった経験がなく、ファミレスやカラオケなども当然、行ったことがないという人生を送られていました。

 

鳥貴族=貴族が経営、と勘違い

 

両親の急病に接し、人生の再構築を考えていた彼女の目に飛び込んで来た文字が…。

 

「鳥貴族 アルバイト募集中!!」

 

の文字。

 

これを見たスミさんは、

 

「貴族がやってる店、日本にもあったんだ〜」

 

と思ってしまいます。

 

あまりにも突飛な発想ですが、「ナポレオンの弓」でバイオリンを弾いているお嬢様なら、そう思っても仕方がないかな、という特殊な説得力がある彼女。

 

彼女が想像していた鳥貴族の店内。サロンでギャルソンが鳥のコース料理を運んでくる。

若林:鳥貴族っていい意味でこの真逆だよね?!

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履歴書がわりに持参したものとは。

 

働くならここしかない、と思った彼女。初めてのアルバイトの面接に、履歴書を持っていくということを知りません。

 

彼女が持って行ったのは…。

 

・自分が引いたバイオリンの音源が入ったCD

 

・ミラノ宮殿で演奏した時のDVD

 

を持って鳥貴族の面接に応募。

 

店内に入って思ったこと

 

営業時間前の薄暗い鳥貴族の店内は、彼女がイメージしていた店舗とはかけ離れている…。

 

若林:店の中に入ったんですよね?

 

スミさん:はい。

 

若林:(スミさんは頭で)サロンを思い描いてるじゃないですか。なんか…。じゃあ(サロンは)「奥」にあると思ったんですか?

 

スミさん:奥か、裏にでもあると信じて…。

 

その実店舗を目にしても、それでも貴族が何処かにいる、と信じたスミさんは、店長にCDとDVDを見せて、

 

「ここで働かせてください!!」

 

と懇願。

 

実は元バンドマンだった店長は、

 

「食えなくなった音楽家崩れがバイトに来たな」

 

と判断、即採用に至ったとのこと。

 

弘中アナ:貴族のお店ではないといつ気づいたんですか?

 

スミさん:徐々に…。そんな気配もないし、そんな話を投げかけても全然レスポンスがないので…。

 

若林:投げかけるって、どういう言葉で投げかけるんですか?「貴族テスト」があるわけ?

 

スミさん:今までの自分の(貴族と暮らした)ヨーロッパの活動の話をして、『そういうことってこのお店ではないかしら』みたいな感じで。

 

若林:(苦笑)

 

スミさん:『チャンスがあったら教えてください』みたいな感じで。

 

 

その問いに対する、同僚の返事が…。

 

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「貴族の店ではない」と確信したあと…

 

やがて貴族の店ではないと確信した後も、「一人でも生きていけるようになる」という決意のもと、鳥貴族スタッフとして働く道を選ぶ彼女。

 

業務内容は、こんな感じでした。

 

業務内容①お肉の切り出し

 

2キロの鶏肉を、指定されたグラム数に一気に切る。ちょっとでも違うと、店長から「1グラム多いね」などと指摘を受け、やり直しをさせられる。

 

業務内容②つくねのタネ作り

 

塩コショウをひき肉に混ぜてそれを揉んで、丸めてポン、丸めてポン、でつくねの山を作っていく。

 

業務内容③レバーのトリミング

 

トリミング…お肉を部位ごとに切り分けて表面をそぎ落とし、整形する作業。

 

スミさんのバイト仲間

 

スミさんの指導役=クラシック音楽が大好きなテラダさん

 

スミさんの正確な経歴を知った店長さんが、この人の指南役はテラダさんしかいない、と判断してあてがった人物で、この方と作業中も音楽の話ばかりしていた、とのことでした。

 

家族には内緒

 

心配されて、途中で辞めさせられるのは本意ではなかったので、自分の家族には黙って働いていたそうです。

 

血まみれ割烹着に、お母さま、仰天!!

 

バイト着が家で洗濯できないので毎回、クリーニングに出していましたが…。

 

ある日、たまたま家の洗濯機で洗濯していたところ、その割烹着を見つけてしまったお母さんは…。

 

血まみれの割烹着を見て腰を抜かします!!

 

「この血はなんなの?!」

 

と詰問してくる母親に対し、ついに彼女はバイトしていることを明かします。

 

この時もお母さんは、

 

「あなたがバイオリン以外で働けることあるの?」

 

聞いて来たそうです。

 

この母にしてこの娘、と言う感じのお母さんで、もちろん鳥貴族の存在など知る由もなく。

 

ただ、

 

「貴族、と名前がついているなら、すごい店なんだろうな…」

 

と娘と全く同じ発想をしていたのが笑いました!!(^_^;)

 

彼女の給料明細

 

バイオリンのソリストとしての収入は、一回につき数十万円。

 

鳥貴族のバイト代は、時給990円×4時間×週三日で1ヶ月約=47,000円。

 

弘中アナが予想した、スミさんの通帳の状態は…。

 

年月日 記号 お引き出し お預け入れ 残高
2017.3.29 振込 Aコンサート 500,000 1,500,000
2017.4.8 振込 Bエンソウカイ 1,000,000 2,500,000
2017.4.25 振込 カ)トリキゾク 47,000 2,547,000
2017.5.10 振込 Cコンサート 500,000 3,047,000
2017.5.20 振込 Dエンソウカイ 200,000 3,247,000
      *金額はイメージです

 

こんな、世にも面白い通帳の状態であったと思われます!!

 

この鳥貴族の収入に対し、スミさんはこう思っていたそうです。

 

「バイオリンやコンサートの収入は定期的に決まっているわけではないので、毎月、決まった日にお給料が入ってくると言うことを生まれて初めて味わいまして、そこが楽しみになったわけです」

 

ダブルブッキング事件

 

ハンガリー出身のラカトシュ氏と言う世界屈指のバイオリニストの演奏会に招待された際、ラカトシュ氏本人から、

 

「明日、一緒に演奏しよう」

 

と誘われたスミさん。

 

ラカトシュ氏はスミさんから見ても憧れの人物。こんなことはもう二度とないだろうと思われるくらいのビッグチャンス。即OKを出したものの…。

 

その日は11時から17時まで、鳥貴族でバイトが入っていたのでした!!

 

「世界屈指のバイオリニストVS鶏肉の仕込み」

 

と言うダブルブッキングを店長に相談したところ…。

 

店長は快くシフトの変更に応じてくれた、とのことでした!!

 

ちなみに穴はテラダさんが埋めてくれたので、彼女の中では

 

若林:ラカトシュ氏とテラダさん(への感謝の天秤)が同じところなんですよね?!

 

とのことでした。

 

バイト生活終焉の時

 

日が経つにつれて、求められる仕込み内容も変わって来ました。

 

最初は簡単な作業ばかりだったのが、やがて鶏肉を串に刺す「串打ち」の作業を求められるようになります。

 

そうなると、バイオリニストの命である指先を怪我する恐れが出て来ます。

 

スミさん:刺してる串が乾燥していてパキッと折れたりして、ヒヤッとした時もあったので…。

 

9ヶ月に及んだ鳥貴族でのバイト生活にも終わりが来ました。

 

鳥貴族でのバイトが、バイオリンの腕を向上させる!!

 

この頃から、ご両親は彼女のバイオリンの腕が上達していることに気づかれます。

 

彼女が思うに、その理由が…。

 

ひき肉はかなり揉み込まないと柔らかくならないので、昼間は

 

「ハンドパワーアップエクササイズ」

 

と彼女が呼んでいるほどの、指先に力がいる作業を延々と行なっていたわけです。

 

スミさん:今までは全身の力を込めて弾いていたのが、(指先の力がついたため)肩の力が抜けてリラックスして弾けるよになった。

 

とのことでした。

 

結びの言葉

 

若林:鳥貴族でバイトしたらバイオリン上手くなりますか?

 

スミさん:もし生徒が「バイト先どこかオススメありますか?」と聞いたら真っ直ぐに「鳥貴族」(と答える)

 

弘中アナ:楽しかったですか?

 

スミさん:楽しかったです、夢中になって…。青春でした。

 

と言う彼女の言葉で終わります。

 

思いつかないストーリー

 

ナポレオンの弓を持つ、常人の想像できない世界の住人が、両親の体調不良でイタリアから帰国、勘違いから鳥貴族で働くようになり、血まみれの割烹着を母に誤解されたり、世界屈指のバイオリニストとのデュオか鶏肉の仕込みか、と言う問題を抱えたりしながら、最後はひき肉を揉み続けたことでバイオリンの腕が上達し、ずっと勝てなかったコンクールで勝つ

 

 

なんて物語が映画になったら、ゼッタイに面白いだろうな!!

 

と思いながら番組を見ていました!!

 

1月15日までTVerで無料視聴ができます、是非どうぞ!!

tver.jp