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「海月姫」第8話:コメディ要素抑制、物語は一転して悲恋へ!!天水館奪還の代償は、月海本人だった!!あっさり月海を差し出す尼〜ずに怒る蔵子、そして尼〜ずの本意とは。「たけ散歩」、第1話から続いて来た伏線が、見事に機能したラストに涙を禁じ得ない!!

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少なかった「おもしろシーン」

 

まやや、数少ない見せ場

 

全10話だと思うのですが、もう8話まで来てしまい、終了の足音が聞こえ始めて来ました。

 

そのため今回は、いつものドタバタ喜劇的な要素は影を潜めて。

 

最強の狂言回し・まややでさえ、それほど大きな爆発シーンはなく。

 

まややロード第1章の名演説:

 

オレは言った。「断る!!」

 

の部分と、

 

ばんばさんと2人で、

 

「かわいそうなんかじゃ、ない〜っ!!」

 

と即興ミュージカルを踊る場面くらいだったでしょうか。

 

目白先生の崩壊

 

天水館売却の事実を知らされた目白先生、いつも下から出てくるはずの紙がなぜか上から出て来て。

 

「パン。しゃもじ。」とイラスト入りで描かれたメモはもはや理解不能…(^_^;)

 

 

隔世の修と、花森さん

 

ただ1人、イタリアのリナさんにドレスを届け、その足で指輪を買っていた修だけが事態の急変を知らず。(ケータイを紛失していた)

 

エンゲージリングに買って来たクラゲの指輪は、よく言えばシュールな芸術作品、悪く言えばオモチャ…。

 

花森さんから「超絶ダサい!!」と一刀両断に評されます…。

 

鼻血

 

今回の笑いのクライマックスは、月海の鼻血に尽きます!!

 

真っ赤なバック、真っ黒なシルエットに飛び散る鼻血!!

 

あの場面は笑いました!!「海月姫」はこうでなくっちゃ!!

 

でもあのシーンでさえ、そのあとに続く切なすぎるシーンを中和してくれることはない、そんな寂しいオーラがまとわりついた回でした…。

 

増してきた稲荷翔子の存在感

 

正直なところ、泉里香演じる稲荷翔子は、第1話や第2話あたりでは、まだ微妙な照れが見え隠れしている気がして。

 

尼〜ずとは離れた存在なので、まややや千絵子さんなんかのハチャメチャ具合で中和されることもなく、ややその違和感が目立つ存在でしたが。

 

ここにきて、なんか、「吹っ切れた感」がヒシヒシと伝わってきて!!

 

第8話における稲荷翔子は、全編を通じ、キャラを変えずに全うしている唯一の存在となっていました!!

 

つまり、高慢、ハイテンション、拝金主義!!

 

そしてさらに、まさかの「昨日の敵は今日の友」状態へ!!

 

共通の敵・カイ・フィッシュから月海を奪還するため、尼〜ずや修と共闘する展開になろうとは!!

 

 

修への愛を隠すくだりも悲壮感なく、キャラを貫く稲荷翔子!!

 

見直したぞ!!

 

そして演じる泉里香は、明らかに吹っ切れましたね!!前回の、

 

「権利書、ゲットだぜーー!!」

 

のあたりからでしょうか!!面白い!! 

 

シリアスすぎる!!カイ・フィッシュ

 

賀来賢人、「スーパーサラリーマン佐江内氏」でのメチャクチャぶりを知っていたので、あの路線かと思いきや!!

 

まさかの!!主要登場人物で唯一、笑わせない役って!!

 

シリアスすぎる〜〜!!

 

カイ・フィッシュの醸し出す緊張感に、それまで築き上げられてきた「海月姫」の世界観は全て崩壊し、物語のベクトルが迷走を始めました!!

 

カイ・フィッシュ、もうすこし笑わせキャラにはできなかったのか、とも思うんですが…。

 

やはりあの緊張感は…。

 

必要なんでしょう!!

 

月海が天水館を去らなければならない理由付けとして!!

 

月海のいない世界。

 

蔵之介を含めた尼〜ずの全員が、予想だにしていなかった、そんな世界を現出させる理由としては…。

 

今までの延長線上のキャラクターでは成立させえない世界なのです。

 

賀来賢人、たぶん、自分もめっちゃフザけた役をやりたいのでは、と思うんですが。

 

ガマンにガマンを重ね、重く、シリアスなカイ・フィッシュに重厚感を感じます!!

 

涙腺崩壊のシナリオ

 

蔵之介、2度目の感情爆発!!

 

第5話、ファッションショーが終わって、思わず月海にキスをした蔵之介。

 

月海の儚(はかな)さが愛おしく、自分を抑えきれずに思わずキスしてしまったことに、自分でも驚きながら、月海への募る想いをどうすればいいのかわからない、という名シーンでした。

 

その後、「挨拶みたいなもん」って誤魔化していましたが…。

 

浴室で月海を抱きしめ、はっきりと、

 

「行くな、月海。行くな」

 

と、初めて自分の本心を吐露する蔵之介…。

 

アップになる月海の切なそうな表情。

 

目から流れているのは、浴びたシャワーの水滴なのか、月海の涙なのか…。

 

悲しくも美しい名シーンでした(T ^ T)

 

ジジ様お気に入り番組「たけ散歩」が、まさか、こんな重要な伏線だったとは!! 

 

第1話から、ジジ様がずっと見続けてきた番組「たけ散歩」。

 

俳優・ 中原丈雄(66歳)の街ブラ番組「たけ散歩」。ジジ様が毎回、恍惚とした表情で見入っているお気に入りの番組。

 

もちろん架空の番組ですが。

 

千絵子さん:つらいのよ。ドレスが目の届くところにあるとね。ジジ様なんて、月海がいなくなってからずっと、「たけ散歩」を見てばっかりだし。

 

(テレビの声):横浜から。生放送で…。

 

蔵子:あれはいつものことでしょ。

 

千絵子さん:わたくしだってそうよ。特にこのドレス。みんなで最初に作ったこのドレスを見ていると、月海のことを思い出して…。(涙)

 

蔵子:ちょっと待って。じゃあなんであの時、月海を止めなかったんだよ。なんで平気な顔して行かせたりしたんだよ!!(怒)

 

まやや:月海どのの…。才能が買われたのだぞ??!!

 

ばんばさん:そうだ!!ワシらと違って、あいつには才能がある。

 

千絵子さん:みんな、ぜんぜん平気なんかじゃないわよ。寂しいに決まってるじゃない。悲しいに決まってるじゃない!!

 

(全員がすすり泣く)

 

 

蔵子:…。だったらさあ、オレたちの気持ちだけでも月海に届けようよ。ジェリーフィッシュの服は月海にしか作れない。オレたちにとっても月海は必要なんだって。

 

まやや:…しかし、いまどこにいるかも分からぬのなら、伝えようがないではないか。

 

ジジ様:(「たけ散歩」を見ながら)…。…。…。あっ。

 

「たけ散歩」の秘密

 

ジジ様が見ていた「たけ散歩」のテロップによれば…。

 

この日は200回記念特番で、横浜からの生放送なのでした。

 

月海が見てくれることを信じて。

 

尼〜ずと修は横浜に向かいます!!

 

おそらくは、花森さんの運転で!!

 

そして花森さんが月光仮面に変身し、生放送中の中原さんの横を駆け抜け!!

 

反射的にカメラが追ったその先には…。

 

「月海、帰ってきて」

 

プラカードと、叫び声で呼びかける尼〜ずの姿が!!

 

 

ああ、まさか、「たけ散歩」に出演するとは!!

 

そして、それを撮り続けるよう指示する中原さん…。

 

事情は分からずとも、何かを感じ取ったのでしょうか。

 

ジジ様がずっと見続けていたたけ散歩、何か、心が通じ合うものがあったのでしょうか…。

 

そしてそれを見ている月海の号泣!!

 

友を思い、帰りたいと願う月海の号泣…。

 

芳根京子、まさに月海が乗り移ったかのようなその姿に、誰もが涙したのではないでしょうか!!

 

切ない!!

 

悲しい!!

 

月海が、戻るすべはあるんでしょうか!!

 

早く次が見たいけど!!

 

ああ、もう直ぐ終わってしまう〜〜!!