今日の激レアさんは
体中バッキバキに骨折しながら、暴れ牛に乗ることに命をかけている夫とその妻
と言う、ジンイチロウさんと妻のミサコさん。
ジンイチロウさんは、ブルライディングと言うスポーツの現役選手。
体幹、バランス、強化された下半身が必要、というこの競技ならではの鍛えられた肉体でした。
それに対し奥さんは、知的で優しそうな雰囲気をたたえた人でした。
ブルライディング
歴史と内容
19世紀後半、アメリカで発祥。暴れ牛を乗りこなし、カウボーイの技術を競うロデオ競技の一種。
ロデオの花形と呼ばれる一方で、700kgの牛に踏まれ、蹴られる恐れのある、「世界で最も危険な競技の1つ」でもある、と番組で紹介されていました。
選手の生活
ブルライディングのプロ選手6,000人。
世界チャンピオンのセージ・キムジー選手(23)、2017年の獲得賞金は
4,600万円以上
という、夢のある世界。
シンプルなルール
・片手だけを使う
・暴れ牛に8秒間乗る
この二つのみ。
逆に、上記のルールを破った場合は失格。
選手寿命
危険なスポーツなので、20台で引退という選手が多い中…。
ジンイチロウさんは47歳で現役、とのこと。
つまりジンイチロウさんは
ヤバい競技を全然やめない底抜けにヤバい人
だと紹介されていました。
ボロボロな体
アゴ
40針縫っています。
アゴだけで40針も?と誰しも思いましたがよく聞くと、
幅はそれほどなかったんですけれども。深すぎて。中を最初20針縫って、被せて外を20針(縫った)
右目
チタンが3枚入っている。
右耳
取れかけている。
落ちるときに腕がロープから抜けなくなり、牛の体の右側にぶら下がったままのジンイチロウさんを、牛はそのまま右側のフェンスに擦り付け、走り続けたため、右耳が裂けてしまった、とのことでした。
左足
180度回転骨折。
「回転骨折」なんて言葉も初めて聞きました(^_^;)
何ヶ所、骨折したかは、「骨折しすぎてよく分からない」とのことでした。
日本人でほぼ誰も知らないこの競技になぜ彼が入り込んでしまったかというと…。
第1章〜出会い〜
ジンイチロウさんとミサコさんは大学時代の同級生。
1〜3回生の間は授業で顔を合わす程度の中。
4回生になる頃には、必修科目以外はキャンパスに行かないため、顔を合わすこともなくなり。
1冊の本との出会い
それがモノマガジンの「熱いぜ!ウエスタン」と題されたウエスタン特集号。
紹介されていたカウボーイスタイルに衝撃を受けたジンイチロウさんは、ファッションからカウボーイに傾倒。
弘中アナ:この本を読んだジンイチロウさん。次の日から早速、ジーンズにブーツにカウボーイハットという、いわゆる
なぎら健壱さんスタイル
になりました!
若林:…ま、まあ間違ってない…か。
一方のミサコさん。
キャンパス内でカウボーイ姿のジンイチロウさんを一度も見かけたことはないものの。
彼がカウボーイにはまっていることは風の噂で聞いていた、とのことですが…。
大して興味も抱かず。
そのまま20年の月日が経過。
大学卒業
ジンイチロウさん=ホテルに就職。
ミサコさんは良好会社に就職。
第2章〜ジン、真のカウボーイへ
ジンイチロウさん:退職願を書いて、上司に渡すときに、
「一応、受け取るけど、理由を聞いていい?」
って言われたんで。
「カウボーイになりたいです」
と。
若林:(上司の)リアクションは、どんなでしたか?
ジンイチロウさん:固まってましたね。で、何秒かした後に、
「カウボーイ?」
一言だけ言って終わりましたね…。
若林:(爆笑)ドキュメンタリーだね!
カズレイザー:辞めていくヤバい奴のこと聞いてもしょうがない、と思ったんでしょうね。
カナダへ
24歳でカナダへ渡ったジンイチロウさん。
アメリカのビザが取れなかったため、まずは大学の卒業旅行でカナダに行った際に見たカウボーイの街へ。
カウボーイ 思ってたのと違う問題
馬で牛を追う→実際には、4輪バギーで牛を追う
ウエスタンブーツ→ゴムの長靴
カウボーイハット→野球帽
カウボーイらしくなりたい思い
理想のカウボーイ像に近づくために…。
ブルライディングスクールを受講します。
受講期間はたった3日…。
練習を積み、アマチュア大会に何度も出るも…。
100%即落下、で終了。
日本でバイト→海外で大会出場→牛から落ちる
この生活を5年以上。
弘中アナ:まとめますと。
準備1年
飛行機11時間
牛2秒。
若林:まあそうだけどさ…。時間で並べちゃダメよ。
ジンイチロウさん:まあ間違いではないですね。
こんなジンイチロウさんについたあだ名が…。
ツーホップ・ジン。
牛が2回、ホップ(跳ねる)と落ちる、というあだ名の由来でした。
8秒間、乗りこなす!
2001年、30歳のとき暴れ牛に8秒乗り切って初入賞!
そして…。
プロへ!!
2008年、38歳のとき
公式大会で、8秒乗りこなし2,400ドルをゲット!
カウボーイ協会の規定
年間獲得賞金が1,000ドルを超えるとプロとして認定される、とのこと。
プロのブルライダー・ジンイチロウが誕生。
第3章〜ミサコの暴れる恋心
38歳のミサコさん。人間不信に陥っていました。
当時、人材派遣会社で働いていたミサコさん。
派遣したはずの人材がバックレる、という事態にたびたび遭遇。
SNS上での再会
40歳の頃。フェイスブックで、「友達の友達」状態であったジンイチロウさんに、ミサコさんが友達申請をしたそうで。
人間不信のミサコさんの悩みを親身になってジンイチロウさんが聞いた結果…。
わずか半年の交際期間で結婚
弘中アナ:誰にも止められない「暴れ婚」をしたわけです。
若林:なんでもロデオにたとえなくていいのよ?
新婚旅行
88泊90日のアメリカの旅=旦那が牛に乗りまくる旅
若林:ハネムーンじゃないじゃん!(笑)
ジンイチロウさん:20年あってない間に私が何をやってきたかを肌で感じてもらうためのハネムーンという名前のロデオです(笑)
ハネムーンロデオの結果は…。
4.83秒で落とされ、しかも…。
左腕、左胸を牛の踏まれ。
若林:骨折、しました…?
ジンイチロウさん:骨は折れなかったけど変形はしました。
骨が変形って(^_^;)
救急車で病院へ送られるジンイチロウさん。
CTを取られている姿を、
真っ青を通り越した顔色で
心配そうに見つめる新婦を見たジンイチロウさん。
引退
2013年 43歳、プロブルライダー引退を決意!
帰国し、普通の生活を送っていたジンイチロウさん。でも脳裏に浮かぶのはロデオのことばかり。
それは奥さんが見兼ねるほどで…。
ついに奥さんは、
私のために好きなことをやめないで
と旦那さんに言います。
2016年 46歳 復帰を決意!
2年ぶりの復帰戦は…。
2.29秒でOUT!+牛に踏まれて左足を骨折。
弘中アナ:言いにくいことではあるんですが、2009年にプロになってからはジンイチロウさん、8秒間は牛には乗れていない、ということなんですね。
カズレイザー:ロデオがなくて退屈でも、堅実な生活はダメですか?
ジンイチロウさん:考えざるを得ないですね。
弘中アナ:奥さんはこの結果を見てどうお考えですか?
ミサコさん:8秒乗ったの見たことないので、一度は見て見たいです。
奥さんのために本当に引退すべきかな、というジンイチロウさんの本心と、彼の好きなことをさせてあげたいと願う奥さんの、暖かい夫婦愛に包まれて、この回は終わります。
もう少し知りたかったこと
収入源は
8秒間、乗りこなさなければ失格、と番組で紹介があったこのブルライディング。
ジンイチロウさんは2008年に8秒乗りこなして2,400ドルの賞金をゲットし、プロを名乗れる資格を得ますが。
その後は一度も乗れていない、とのことなので…。
彼は、プロブルライダーとしての収入はゼロなのかな?
ということは、何かバイトでもして生計を立てていると思われ…。
その辺の突っ込んだ取材が欲しかったです!
結婚に至る流れ
画面からはお二人の中の良いオーラがとてもよく出ておりました。
ミサコさんが恥ずかしがり屋さんで、何かMCから振られても、あまりお方絵にならず。
40歳で、「プロブルライダー」は、嘘じゃないけど収入がゼロだったジンイチロウさんの、どういった部分に惹かれて結婚したのか、など、お二人なりの愛の形を、もう少し詳しく知りたかったな、というのが正直なところです。
夢を追いながらも妻を思う旦那と、旦那の心を第一に考える良妻。
お二人の今後に幸あれ、と心から思いました。