「ジョジョの奇妙な冒険」が週刊少年ジャンプで始まった頃、あの絵の感じは、他のジャンプ作品を読みなれた目にはかなり異質に映りました。
ややホラーの要素も入った絵の感じは、明るく元気なジャンプ漫画には他になく。
ちょっととっつきにくい感があったことは確かです。
しかし、少しずつ、面白くなって来て。
驚愕の設定変更
また、第1部が終了し、第2部が始まる際、なんと主人公が変わる、という大胆な設定に驚きました。
いわば、「北斗の拳」で主人公がケンシロウから違う人物に変わるようなもの。
「ドラゴンボール」で主人公が孫悟空から違うキャラクターに変わるなど想像できましょうか?
考えられないような展開に驚き。
また、2代目ジョジョは、明らかに初代ジョジョとは正反対の性格。
超がつくほど真面目で堅物だった初代に対し、適当で、ノリで勝負する2代目。
100パーセント主人公が変わったにもかかわらず、貫く世界観はどこかで統一され。
2代目の物語も面白かった。
スタンドという概念
そして第3部。ついに時代が現代になり
3代目ジョジョは日本人になり。
しかもそれまで吸血鬼と戦う武器であった、特殊な呼吸法による拳法「波紋」が改訂され
守護霊のように現れ、それぞれが特殊能力となる「幽波紋(スタンド)」という概念が初めて登場。
このスタンドの登場により、物語は一気に膨らみ。
第3部はまさに、物語の大きなターニングポイントとなりました。
主人公のスタンド能力は、「速く、力強い」
仲間のスタンドは「炎を吐く」「早い速度で刺す」「力は弱いが遠くまで届く」
など。
敵ボスのスタンドは、「時を止める」という、「これをやられたら、どうにも勝てない」と思われるスタンドでしたが、
主人公は活路を見出し、時を止められる敵に勝つ、という結末は実に爽快でした。
スタンド発展、複雑化
第4部、ついに時代は近未来になりますが、あまりそこは触れていなくて。
作者の荒木飛呂彦の故郷である、宮城県仙台市をモデルとした杜王町という架空の場所が舞台。
主人公のスタンドは、「攻撃力も強いが、相手の傷を治す」というもの。
敵ボスは、「触れたものを爆弾に変える」というスタンド。
この辺りから、ややスタンド能力が複雑化して来ました…。
第3部のスタンド能力はわかりやすく、直感的に理解できる能力でしたが…。
第4部のスタンド能力は、既出のスタンド能力とは違う、新しく、読者を惹きつけなければいけない能力なので、徐々に複雑化して行きました…。
ジョジョ体験、終了
と、ここで僕のジョジョ体験は終わってしまいます。
ずっとジャンプを愛読していましたが、第4部が終わった頃に、僕はジャンプの購読をやめました。
その後も、ジョジョのシリーズは続いている、というのは知っていましたが…。
読みたい気持ち、はあるのですが、
まるで文学作品のような気品すら漂っていた第1部、第2部、
天才の発想力を如何なく堪能できた第3部、
3部を発展させながら、複雑化していった第4部。
この辺りがジョジョの黄金期ではないかな、と勝手に思っていて。
ずっと、続きを読むことを躊躇しておりました。
たまたま読んだ、第5部…。
で、先日、友人宅にたまたまあった、第5部を手に取り、読んだのですが…。
ざっ、と読んだのですが…。
さっぱりわからない!!(^_^;)
話の流れから、
「ああ!!なんでこんな面白い話を何十年も敬遠していたのだ!」
となれば、話として面白いんでしょうが…。
あくまで、ざっと読んだだけでは、敵スタンドの能力や、一体、どんな現象が起こっているのか、など、
よくわかりませんでした!!(^_^;)
ふ、複雑すぎる〜〜!!(^_^;)
しかしながら、荒木先生は天才だと思うので。
数時間で読むなど良いう姿勢は如何なものか、と自らを反省。
近いうちに、もっと腰を落ち着けて、第5部をもう一度読んでみようと思います!!