スーパーボランティア!!
今、世間はこの方の話で持ちきりです。
尾畠春夫さん。78歳。
山口県で行方不明になった2歳の男の子を、大分から手弁当でやってきて、わずか20分で探し出した、ボランティアの達人。
今年の「ザ・日本人・オブ・ザ・イヤー」という賞があるとしたら間違いなく尾畠さん!と言ってもいいくらい、日本中に感動の嵐を巻き起こした、スーパー78歳です。
尾畠さんの功績は掛け値無しに素晴らしい!!
人の習性…。
しかしながら…。
人って、この種の「いい話」よりも「悪い話」の方が好きなんじゃないかな、と思うことも多くあり。
試しに、最近耳にした、悪い話、ケッタクソ悪い話、を挙げてみようと思うと…。
M友問題、K計学園問題、悪質タックル問題。最近はアマチュアボクシング界に強烈な悪役が現れ。日大はチア部でもパワハラ問題が爆発寸前。
このように、悪い印象を残している問題は枚挙にいとまなく出てくるものの。
逆に、いい印象として心を動かされたことって何か?と問われると…。
とっさには何も出できません。。
これを読んでるあなた、何か、パッと頭に思い浮かびますか?いい印象を残している、最近の出来事って?
ここで、
サッカー
というキーワードが出ると、
ああ!W杯ね!日本代表、頑張った!
ってなるけど…。
正直なところ、半分、忘れかけてた…ってのが本当のところではないでしょうか?
タイの洞窟の件は記憶に新しいのだけど、ちょうどあの頃は国内で西日本豪雨問題が重なり、海外問題より国内問題に意識を集中させないといけなくて。
これ!といった、いい話ってなかなか思い浮かばないもの。
寿命が長い「悪い話」
また、マスコミの取り上げ方も、「いい話」より「悪い話」の方が寿命が長く、延々と引っ張る、という傾向があるため、記憶にも残りやすいのかもしれません。
もしかしたら、我々は「いい話」よりも「悪い話」の方が好きなのかもしれません。
だから…。
T中理事長、男・Y根、U田監督、などの名前はずっと覚えているけど…。
尾畠さんのことは、すぐに忘れてしまうのではないでしょうか。
「ホラホラ!どこかの山奥で2歳か3歳の子がいなくなって、それを見つけてくれたおじいちゃんっていなかった?」
「そういえばそんな人いたねえ!」
「なんて名前だっけ?」
「え?名前?う〜ん、思い出せないなあ。なんか、赤いハチマキしてた気がする〜」
数ヶ月後、我々はこの程度の記憶しか、尾畠春夫さんについては覚えていないのかもしれません。
忘れてはいけない
それではいけない!!
600万の腕時計がドーノコーノと、テレビカメラの前でのたまっていた、「男」の枕詞をつけるのが好きなY根さんより、はるかに「男」の枕詞が似合いながら、そんなことは一言も言わずに立ち去った、尾畠春夫さん。
あのおじいさんのことは忘れてはいけないと思います。
国民栄誉賞でも差し上げて、その功績を讃えるべきではと思います!!