「西」とか「東」とか分からない
僕は方向音痴です。しかも、かなり重度の。
どのくらいかと言いますと。
「西」と「東」がわからない。
正確にいうと、
「西」と「東」を認識するのに苦労するのです。
わかりやすくいうと、
「『北』が正面だとしたとき、『東』はどちらか」
ということがピンと来ない。
「『東(ひがし)』と『左(ひだり)』。ともに頭文字が『ひ』である。だから『東』イコール『左』だと思うだろ?ところがどっこい。『東』は『左』ではなく『右』なんだ。つまり『西』が『左』ってわけさ」
と、とても回りくどい覚え方で覚えています。こんな覚え方をしているものだから、とっさに「東」「西」とか言われてもわからない。
難敵・東西南北で位置情報を知らせようとする人々
例えば初めて行くお店。最寄駅で降りたけど、ここからどう行けばいいのかわからない場合を考察して見ましょう。
そこでお店に電話。
『もしもし?そちらのお店に行きたいのですが。今、〇〇駅を降りたんですけど、ここからどう行けばいいんですか?』
『いま駅にいらっしゃいますか?うちの店は駅の西側です』
『に、西…。ですか…。』
『ええ。駅の正面に、赤いレンガのビルが見えますか?』
『ええ!それは見えます!!』
『そっちが駅から見て北側になりますので。うちの店は西側の、青い看板が目印です』
『…に、西…』
ここで、
『西ってどっちですか?』
と聞ける大人など断じて存在しないでしょう。世にはびこる、"東西南北で位置を知らせようとする人たち"は、この種の"東西南北がハナっからピンときていない人間"が存在することを知らないと思われます。
闇に隠れて生きる
しかし、我々は確実に存在しているのです。
カーナビ、というもののの登場により、我々はとても住みやすくなりましたが。
また、スマホのナビ機能もとても役に立つものではありますが。
スマホナビは、特に駅周辺ではバグを起こして使い物にならない場合も多く、まだまだ改善の余地ありです。
今日も我々は人知れず。
妖怪人間のように、コートの襟を立て、人目を避けるように街角へと消えて行くのだ。