少し前からネットを中心に話題になっている、「徳利の注ぎ口マナー」に関する問題ですが。
徳利の注ぎ口として当然だと思っていた、あの先のやや尖った部分。
あそこからお酒を注ぐのはマナー違反で、本来はあの部分を上に向けて注がなければならない、というものです。
(1)注ぎ口を上に向けた形が仏教の「宝珠」の形に近く美しく見えるため
(2)注ぎ口は「円(縁)の切れ目」という語呂から縁起が悪いため
(3)戦国武将を暗殺するため注ぎ口に毒を塗ることがあったため
というのがその理由、だそうですが。
日本酒の老舗メーカーも、徳利の老舗窯元も、果てはマナー講師さえ、「聞いたことはあるが、真剣に取り合うほどのものではない」という程度の対応。
ただ、「聞いたことはあった」というのが驚きでした。僕は全く聞いたことがありませんでした。まあ、僕は下戸なんで、酒問題には酒好きよりもはるかに乏しい知識しかありませんが。
他にもあるトンデモマナー
ただ、この話を聞いた時に、真っ先に思い出したのが…。
「お葬式のパンプス・本革製は履いて行ってはいけない」
という、トンデモマナー。
キー局の、マナーを扱うテレビ番組で堂々と放送されていました。
実はこのマナーも、婦人靴の専門家の間では、20年以上前からチラホラとその存在は聞いたことがあるものでしたが。
明らかにトンデモマナーです。
テレビで有名タレントにより紹介されでもしたら、ついつい一般の人は信じてしまうもの。
しかしお葬式で本革パンプスはNGなどというマナーは、ちょっと考えればどれだけ馬鹿げているかはわかります。
それがいかに馬鹿馬鹿しいかは、過去にこの記事にまとめました。
ネットやテレビなどでしたり顔で流布されている情報、決して鵜呑みにしてはいけないな、と、この徳利問題を機に改めて思った次第です。