ひとくちに熊野古道と言っても、
ウィキペディアより
いくつものルートがあり、その総延長距離は何百kmに渡っています。
その中でもなかなか辛いルート「小辺路(こへち)」を歩いた際には、雪が深く残っていたこともあり、かなり危険な部分もありました。
今回は心臓への負担を考え、もっとも初心者が行くコースを選択しましたので、それをご紹介したいと思います。
⓪前日にやっておきたいこと
「三軒茶屋 八咫烏長屋店」に電話をかけ、古道弁当の予約をしましょう!!
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熊野古道に入ると、お昼を食べることができるお店はありません。
そのためお弁当を用意しておくことが必要です。
われわれは和歌山名産のめはり寿司をいろんな場所で食べましたが、ここのめはり寿司がいちばん美味しいです!!
味付けが濃いのは、歩き回った体が塩分を必要としているので、意図的に濃いめにしていると思われます。
こちらのお店の開店が8時、朝のバスに乗ることを考えれば、開店と同時に入店することになるため、この古道弁当があるかどうかわかりません。
そのため、前日に電話をして予約をしていると、開店と同時に受け取れます!!
①自家用車で熊野本宮大社へ。
熊野本宮大社には参道の横に大きな無料駐車場があります。
ですのでまずはそこにクルマを停めて、行動を開始します。そうすれば帰りもとても楽になります。
②バスで発心門王子へ。
さて、熊野本宮大社は本来はゴール地点ですので。
ここからスタート地点への移動はバスになります。
参道のそばに大きなバス停があります。
スタート地点は「発心門王子」というバス停です。バスでの移動は20〜30分。
熊野本宮大社から発心門王子へと向かうバスは、
・8:29発→8:46着
・9:20発→9:35着
・10:10発→10:25着
・12:00発→12:15着
・13:46発→14:03着
と出ています。
その中でも、歩きながら道中でお昼休憩を取りながらのんびり歩くとなると、9:20か10:10のに乗るのがベストだと思います。
我々は10:10発のバスに乗りました。
乗客はわれわれ以外、全員が外国人でした。
注意!!
バスはここから細い山道をうねうねと行きます。
熊野古道ウォークのスタート地点は「発心門王子(ほっしんもん・おうじ)」というバス停で降りるのですが。
ちょうどその1つ前のバス停が「発心門口(ほっしんもん・ぐち)」です。
音が大変似ているので、特に外国人の方はほとんどが間違ってこの「発心門口」のバス停で降りようとしていました。
運転手の方にとってはいつものことと見えて、外国人乗客にここではない旨を説明されたと思われ。
降りようとしていた外国人全員が、バツの悪そうな顔をして席に戻っていました。
くれぐれも、「発心門口」では降りないように!次のバス停が「発心門王子」です!!
③発心門王子から徒歩で熊野本宮大社へ。
バス停。矢印の方向へ600mほど歩けば発心門王子へ着きます。
スタート地点。
スタンプがあります。
ここから、水呑王子、伏拝王子、祓殿王子を経て熊野本宮大社へと続く道が中辺路(の一部)。
とにかくこの道は整備されていて歩きやすく、何よりもほぼ下りなので楽に歩けます。
水呑王子にもトイレができていました。バイオトイレと言って、おがくずのようなもので汚物を処理するトイレで、極めて衛生的なトイレです。
水呑王子のスタンプ。
水呑王子から先は「This is 熊野古道!!」って感じの道。
お地蔵さんを寒さから守るためにワラで巻いてありました。
ところどころに点在する無人販売所。この梅干し五百円は「買い」でした。安くてとても美味しかった!!
われわれ夫婦が楽しみにしていたのが伏拝王子にある伏拝茶屋。ここで飲むしそジュースが絶品なのですが…。
なんと!!この日はお休みでした。残念!!
仕方なく、ここのテーブルでお昼の弁当をいただきました。
そこから歩くと「三軒茶屋跡」というところに出ます。ここにも水呑王子にあったのと同じバイオトイレがあります。
「九鬼ケ口関所」があります。関所だったようです。
この美しい道も、ゴールまであとわずか。
祓殿王子に到着。
スタンプを押せば、もう目の前が熊野本宮大社です。
約7kmを2時間半かけてゆっくり歩きました。
外国人、特にヨーロッパ系の人々が多く歩いているこの中辺路。
まさに初心者にぴったりのコースです!!