年末年始は「笑ってはいけない」やテレ朝の「無人島」など面白い番組が長い尺で放送されて、なかなか細かく見るのが大変。
今回は無人島のナスDにフォーカスしてみていきたいと思います。
2017年の年末の無人島スペシャルは4時間半でしたが。
2018年は6時間半。のスペシャル。
「サメ島でサメを釣る」というタイトルですぐにピンと来ますが。
去年のよゐことの対決の時も、「サメ島に行きたい。サメ島でサメを捕って食べたい」と言っていたので。
2年越しの夢を叶えに行ったのだな、とピンと来ます。
ちなみに去年はよゐこに圧勝したナスDは、対決を終えるとなんと別の無人島に向かった、ということが明らかになっていました。
その、向かった無人島というのが「サメ島」。
サメ島でサメを釣ろうとしていた、ということは視聴者には知らされていましたが、その細かい模様は放送されることはありませんでした。
今回の無人島スペシャルは6時間半。
裏の「笑ってはいけない」は6時間スペシャルで、これに真っ向からぶつけた形になりました。
この6時間半の放送時間のうち、ナスDのパートは3部に分かれて放送されました。
第1部 上陸〜
今年の放送では言及はありませんでしたが。
去年(2017年年末)の放送で、ナスDは上陸直前にこの無人島の場所について言及しています。
ずっときてみたかった無人島。特に鮫島、草垣島、向島、家島
これらの言葉をヒントに調べると、鮫島は鹿児島県の宇治群島にある島だと思われます。
(航空写真モードで見れば、この島が2つに分かれていることがわかります。番組内で言う、「鮫島」と「小鮫島」です。1/4現在、誰かが「ナスDの別荘 シャークハウス、と記入しています(¯―¯٥))
別の無人島に前のり
しれっと
「前日・別の無人島に前乗りし…」
とテロップででていますが。
ナスDは実は、今回の主戦場となる無人島とは別の無人島に夜のうちに前乗りして、「崖からサメを釣るための」ある仕掛けを仕込んでいます。
これはあとで明らかになります。
去年のあの島で、恒例のアレを
やがて夜があけると、主戦場となる無人島=鮫島を目指しますが。
その前にその手前にある島に上陸します。
おそらく、そこは1年前に主戦場だった無人島と思われ。
ナスDは勝手知ったるその海岸で漂流物を漁ります。
そこで角材や竹などを回収するのですが。
去年、視聴者の度肝を抜いた、
「漂流物の、中身が腐ってるドリンク一気飲み」
を4本連続で行います!!
「絶対に真似しないで下さい」
という大きなテロップが出てきましたが。
子どもがあれを真似たら大変なことになるだろうな…。
というか、ナスDの胃腸ってどうなってるんだろう…。
角材を船に積み込みながら、
家作りは5時間、
と宣言していますが。
最終的にはちょうどその宣言通りの5時間で家を造ったナスDでした。
鮫島と小鮫島
この鮫島は、やや大きな「鮫島」と、そのすぐ横に島というより突き出た岩といった方が良いような「小鮫島」とに別れていて。
ナスDはこの「小鮫島」の方に上陸するのでした。
そこは島というより、海から突き出た岩。平坦な部分はゼロ。
ここの、海面から約10メートル上の岩肌部分に家を建てる、と宣言されるナスD。
サメ釣りの仕掛け
ここで仕掛けの説明がなされます。
去年の対決のあと、プライベートでこの鮫島でサメ釣りにトライした際、鮫島と小鮫島のちょうど中間点くらいに餌を落としたいのに、どうしても島のすぐ手前くらいにしか餌が落ちず。
そんな島ギリギリ地点にサメが泳いでいるはずもなく。
去年はサメをゲットすることはできなかったのでした。
その反省を踏まえ、今回は…。
ここで前日に「別の無人島に前のり」というあのテロップを思い出します。
そう、おそらく別の無人島とは、ナスDが上陸した小鮫島のすぐ横の鮫島。
そこに滑車をセットし、ロープを通していたのでした。
そのロープを小鮫島まで引っ張り、鮫島と小鮫島の間の空中にロープを張ったのでした。
ロープは滑車で繋がっていて。
ロープの中央部分はリングになっていて、そのリングに輪ゴムを通し。
その輪ゴムに、小鮫島から伸びた、餌をつけた仕掛けを通します。
そして滑車でリング部分がちょうど小鮫島と鮫島の中央部分に来るようにセットすると…。
仕掛けは中央部分に垂らされます。
そこがすなわちサメが行き来する領域。
サメが食いつき仕掛けが引っ張られると、輪ゴムがちぎれ、仕掛けはリングから外れ。
小鮫島の根元に取り付けた自転車のチューブに引っ張られる、ということになっています。
自転車のチューブは強力で、決して切れたりしないため。
サメは必死に沖に出ようと泳ぎ、自転車のチューブを引っ張ることになります。
チューブは若干の伸縮性はありますが、決して切れないため。
サメはやがて疲れて弱ってきて…。
そこをナスDが海中に飛び込み、弱ったサメを仕留める、という作戦です。
生き餌を釣る
サメを釣る餌は生き餌。つまりその海に泳いでいる魚を釣ります。
常人ではもうそこで躓いてしまいそうですが、やはりナスは何匹も魚を釣ります。
タカベ
イスズミ
を釣り上げ、それぞれの魚の特徴をマニアックなまでに詳細に説明し…。
第2部 漂流物で崖に家を建てる
崖に土嚢で土地作り
1袋約20kgの土嚢を、約30個程度でしょうか、10メートル上の崖まで運びます。
これはかなりの重労働。
しかも崖の中で、ほんの少しだけあった平らな部分を、土嚢で補強し家が建てられる程度の土地を作り出そうというので。
土嚢を何度も何度も組み替え、より強い足場と平ら具合を作り出そうとします。
今年は釘
去年は組み立ての際、土着の蔦で括りつけることにのみこだわって、釘を一切使わなかったため、作業時間が大幅に多くかかってしまった反省を踏まえ。
今年は最初から釘を使っています。
ナスDが常に前向きな理由
ここでナスDが口にする言葉が、さりげなく人間のありようを説いていて、心に響きます。
ディレクターって職業は、すごい職人とかプロとか、その人のすべての人生で習得した技術を、テレビの撮影という理由で、普通は見せてくれないものを、1日だけ撮影させてもらって10分、5分で放送するから、見てスゴさを知る。
ディレクターってそのすごい人を撮影している、結構中途半端な存在なんですね。
自分が何かできるわけじゃない。人の人生を切り取って放送させてもらっているから、職人歴30年の人なら30年分をしっかり撮らなきゃダメ。
愚痴だけは言っちゃいけないなと思う。
もう絶対前向きじゃないとダメ。
ナスDほどの人物がここまでの心意気で日々を送っているとなると。
彼の足元にも及んでいない自分も、同じように愚痴など言っている場合ではないな、と思わされました。
こうしてあっという間に、1.5m四方くらいの床を作り上げていました。
このあと、生き餌用にさらにタカサゴ、ハリセンボン、ホウライヒメジ(オジサン)、を釣り上げ、
それらの魚について、その場で詳細な知識を披露します。その知識量に圧倒されます。
そしてそれらの魚は体を切りつけ、血を流してポイントに放流。血で寄ってくるサメのスイッチを押す役目としての撒き餌とします。
土台の上に家を建てる
同じ長さの6本の竹を同じ場所で曲げます。
曲げ方は、焚き火の火で炙る、というやり方。
こうすると見る見るうちに竹が曲がっていました!
こうして、角の丸まったアルファベットのLの形をした竹を6本作り。
さらに同じ長さの竹を6本用意します。
L字の竹を3本を1セットとして。
この3本を上部、中部、下部で横串を通すように3本のまっすぐな竹を配してロープで固定。
これを2セット作り、向かい合わせて上部を紐で止めてドームの骨組みとします。
この骨組みを崖に作った床に置いて、
ブルーシートをかぶせます。
胴体にはブルーシート、口の部分にはオレンジのシートで覆い。
さらにオレンジのシートには、周囲にギザギザに白いシートを貼り付け。
さらに胴体にはブルーの上に、黒で丸く切り取ったシートを貼ると、
まるで家そのものが口を開けたサメの顔のようになりました!!
家完成を祝う、ナスDのナレーション
その家を見ながら、「劇的!!ビフォーアフター」風にナスDがナレーションをその場で行うのですが。
その部分のやりとりが面白く。
文字に書き出して見ましょう。
ナスD:
鮫島の隣にある小さな島・小鮫島。
その小鮫島に匠が作った、ブルーシートの小さな家。
さあ、この家を正面から見てみましょう。
何ていうことでしょう
オレンジのブルーシートが口の代わりとなり
白のブルーシートは、鋭いサメの歯を表現。
黒いブルーシートでサメの目力を表現しています。
建物自体がサメになっているという
見た目にも楽しい
崖の上に立つシャークハウスとなりました。
曲がった斜面をまっすぐにするために、拾ってきた流木を使用。
去年と違い、釘を大量に使用しました。
ただ見た目だけではなく、優れたブルーシートの保温性で
冬場でも暖かい機能性に優れたブルーシートの家が
なんと5時間で出来上がりました。
崖の上に家を建てる、匠のロマンがたっぷり詰まったこのシャークハウス
台の上に乗ると台ごと揺れるという、耐震構造ゼロのこのお家。
さらにブルーシートでできているため、料理中少しでも引火すると
家が全焼するという、命に関わるスリリングな一面も持ち合わせるこのシャークハウス。
匠が建設中に、のちのちバラすことを考え、
土台はちょっと弱めに設計
強く釘を打ち付けず、外しやすく設計したため
土台が恐ろしく不安定に出来上がっています。
さらには太ったディレクターが
土台の手前側に間違って座ってしまうと
何ていうことでしょう
シャークハウスごと崖の下に一気に転落するという
楽しいアトラクション付き
ブルーシートのシャークハウスは
主人が大きなサメを釣り上げ帰ってくるのを
今や遅しと
大きな口を開けて待っております。
ご静聴ありがとうございました。
巨漢D:上手(ジョーズ)にできたと思います。
ナスD:サメだけに?
巨漢D:そう。サメだけに。
ナスD:なんか嫌ですね。オチをそっちで持っていった感じで。そっちが勝った感じがして嫌でした。
サメ、ヒット!!
2時間後。
島と島の間をつないだロープから垂らした生き餌に、いきなりサメが食いつきます!
海面を2度3度とサメがジャンプする姿が捉えられ…。
仕掛けが食いちぎられたのがわかります。
その直後もサメがかかり。
その糸も食いちぎられていました。
ここで釣り糸をワイヤーに変え、再度トライ。
第3部
2日目も破天荒なこと満載の1日でしたが、結果サメは釣れていないのでまるごとカット。
と容赦ないナレーションから始まった第3部。
3日目
島の間に渡した白いロープがサメから見えているんじゃないか、ということで、これをカジキマグロなどを釣る時に使うナイロン糸100号という糸に変更。
・1匹目のサメがかかるも、再び糸が切られるので、ワイヤー部分を長くする
・かかると同時にナスDもトドメを刺すべく飛び込む
と作戦を変更します。
ロープを透明な糸にしたことでサメが近づいてくる頻度が格段と増え。
やがて2匹のサメが仕掛け周辺を回遊するようになります。
運命のヒット!!
やがて突然、サメがヒット!!
すぐさまナスDは服を脱ぎ捨て、下に着ていたウエットスーツだけになると
海に飛び込み!!
ナスDがかぶっていた帽子はこれの色違いでしたね。
絶体絶命
ところがここで、別のサメが3匹も現れ。
ナスDが海中で3匹のサメに囲まれます。
映画なら絶体絶命のシーン。
サメは視力が悪いため、餌と間違って食われないよう音を立てずに泳ぐことが大切だそうで。
ナスDは落ち着いて行動します。
ナスDのカメラが映し出す、サメが接近してくる映像は、ジョーズで見たサメの接近シーンのようなすさまじい恐怖!!
捕獲
こうして水中カメラと合流し、仕掛けにかかったサメのところに泳いでいくと…。
急所であるエラにモリをひと付き!!
暴れるサメの胸びれを抑え
サメの頭部を岩場に押し付け、脳震盪を起こさせます
そのまま崖まで抱きかかえて連れてきて
一旦、ナスDは崖に上がり、崖の上から海中にいるサメを引き上げます!
その大きさは1メートル半ほど。
周囲のスタッフから
ちょっと小さいな…。
という空気を感じ
もう1匹釣ろうか?
とか言いながらも…
結局、そのサメを食べたようでした。
サメのアンモニア臭とは
サメはアンモニア臭がしてまずい、とよく言われますが。
ナスDによれば、
腐ったり病気になったりした筋肉は酸性になる
サメはアンモニアを出してアルカリ性で酸性を中和させ、腐ったりするのを防いでいる
サメがアンモニア臭がするのは腐っていない証拠。食べられないわけじゃない。匂いが臭いだけで。
昔は普通の魚は(腐るから)運べなくて、サメだけ運べた。臭くても調理すれば美味しいから。
普通の魚は硬骨魚類だけどサメとエイだけ軟骨魚類。
骨がないから食べやすいんですよ。
老人介護食とかに向いていると、注目されている
調理
サメの身を3枚におろし
フカヒレを切り出し、肝臓を取り出し、
はらみを刺身にし、
ヅケを作り
醤油、ザラメ、真水の中に、周囲の肉がたっぷりついたままのサメの骨を入れ、煮込んだタレを作ります。
さらにミソだれも作り
肝油を作ったり。
いろんなサメ料理を作っているようなのですが
放送時間の都合上、感触までの数日間をまるごとカットさせていただきます
ナスDが獲ったサメを1匹、丸ごと食らうのにかかった時間は
12日。
ナスDの無人島生活は14日間に及んだ
カットした2日目の様子はYouTubeで公開
となっていましたので。
公開を待ちましょう!!