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1/5「すごいよ出川さん!」哲っちゃんのスケジュールを抑えられなかった2つ目の実験が、色んな意味で興味深かった件。なぜ日本で土砂崩れ研究が立ち遅れているのか。

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1/5にNHKで放送された、出川の哲っちゃんの冠番組「すごいよ出川さん」がとてもおもしろかったです。

 

www6.nhk.or.jp

 

1時間の放送枠の中で災害に関する2つの大きな実験を行い、身を守るすべを考察するという趣旨の番組です。

 

 

防災セット 地震対策30点避難セット 避難生活で必要な防災グッズをセットした非常持出袋

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MISSION1 「本物の家を燃やせ!〜なぜ逃げ後れるのか〜」

 

地元の工務店さんで70年はもつ小ぶりの家を造り、それを実際の火事で燃やして、火事の状態の家の中を見る、というもの。

 

これも十分に面白い内容でしたが。

 

さらに面白いのがMISSION2でしたので、ここでは結果だけを見てみることにします。

 

火災実験

 

場所 栃木県栃木市

 

内容 家を丸ごと一軒燃やす

 

火事で命を守るための、専門家からのメッセージ

 

 

小さな炎も数十秒で危険な火柱に。

初期消火に失敗したら、どんなに遅くても炎が天井に達する前に逃げろ。

 

 

絶望的な状況でも、足元には酸素が残っている。

床を張ってでも出口を目指せ

 

 

火元ではない部屋(2階など)は意外なほど火事に気づきにくい。

異変が現れた時は既に進行していることを忘れるな

 

 

 

 

MISSION2 「土砂崩れを起こせ!〜崩壊の予兆はあるのか〜」

 

火災に関しては、映画や他の番組などでも似た映像は見たことがありましたが。

 

このMISSION2の土砂崩れに関しては、似た映像などは見たことがなく。

 

さらに日本で過去に実験中に悲惨な事故があり、この分野の研究が遅れているといった事実は知らなかったので、とても勉強になりました。

 

 

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主役不在…。

 

ところがこのロケの際に、哲っちゃんのスケジュールが抑えられないという痛恨のミスが発生。

 

年末で売れっ子の哲っちゃんに、おそらく突発的に大事なスケジュールが入ったものと思われます。NHKなので、恐らく紅白がらみの。

 

そのため、ドロンズの石本が哲っちゃんの代わりにロケをしていたので。

 

MISSION1よりも2の扱いの方が、どちらかと言えば軽い扱いになっていたのですが。

 

僕はこのMISSION2の方が興味深かったです!

 

土砂崩れの予兆などない

 

土砂崩れの予兆に関し、専門家(地滑り学会 前会長・落合博貴さん)から驚きの言葉が。

 

音がしたり

 

水が急に出て来たり

 

においがしたり、

 

などがあると言われていますが

…。

 

科学的に必ずしもどんな現象が予兆なのかいまだによくわかっていない

 

 

土砂崩れ実験事故

 

日本が土砂崩れに関する研究が大きく立ち後れている理由が、48年前に起こったある事故。

 

ローム斜面崩壊実験事故

 

1971年、土砂崩れのメカニズムの研究のため、斜面に雨を降らせる実験が行われた。

 

開始から二日目、斜面に爆発的な崩壊が発生。

 

崩壊の規模は予想を遥かに超え、下流にいた研究者やマスコミ関係者を直撃。

 

15人が亡くなった。

 

 

www.youtube.com

 

こんな大きな事故がかこにあって、それ以来、土砂崩れの実地実験がタブーとされて来た、という事実などまったく知りませんでした。

 

土砂崩れ実験

 

増え続ける土砂災害に立ち向かうため、このタブーに挑んだのがこのMISSION2。

 

傾斜40°の斜面

 

400トンのタンクから消防車で水をくみ上げ、雨を降らせる作戦

 

斜面のあちこちに特殊な水圧計を埋め込む

 

地表の動きを捉える「伸縮計」

 

傾きを測る「傾斜計」

 

20台のカメラで記録

 

テニスコート2面分程度の面積の斜面に雨を降らせます。

 

散水から30分

 

土砂の一部から湧き水が発生。土砂崩れの予兆と言われる現象。

 

散水から1時間

 

変化なし

 

散水から2時間

 

変化なし

雨を1時間180ミリ(ゲリラ豪雨なみ)に強める

 

10分後

 

センサーに異変

斜面が移動=時間移動量35ミリ。これは植生も何もない斜面なら、崩れても良いレベル

240ミリ(過去最強レベル)にまで雨を強める

最初に発生した湧き水ポイントからの湧き水が急にストップした

 

5秒後

 

大規模な土砂崩れが発生。

 

推定100トンの土砂が20メートル以上、一気に滑り落ちました!!

 

湧き水ストップ→土砂崩れのメカニズム

 

崩壊の直前、なぜか止まった水の流れ。

 

その原因は、地下でめまぐるしく変化していた水の流れが、何かの理由で目詰まりをおこしたからと考えられ。

 

このため、水が逃げ場をなくして強烈な浮力が発生、土砂崩れを引きおこしたと考えられる、とのことでした。

 

土砂崩れ実験

 

場所 千葉県富津市

 

内容 本物の土砂崩れを起こす

 

 

土砂崩れ発生の前、センサーでは多くの予兆を観測できた。

しかし、外見からではそれを判断することはほぼ不可能

 

 

土砂崩れの引き金を引くのは、気まぐれに変化する水の流れ。

過去の経験はあてにならない。とにかく早めに避難の決断を!

 

土砂崩れの予兆=音、水、におい何て話はまったくのでたらめで。

 

その可能性がある状況に接した場合は、とにかく逃げなければいけない、ということを知りました。

 

面白い番組でした、レギュラー化してほしいです!!