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心房細動再発・再手術。心臓カテーテルアブレーション手術を乗り越えろ!!【再入院日記 1日目】

【再入院日記 1日目】

 

 

入院日、24日の朝。

 

僕はかなり早くに目覚めたが、お方さまはまだ高いびきだった。

 

さすが大物

 

入院すれば1週間は病院食のみだ。いわば今日の昼食は、退院まではシャバで食べる最後の食事。

 

きっと僕の好きなメニューを作ってくれるに違いない!!

 

こってりパスタかな?ハンバーグステーキかな?!

 

ワクワクしながらメニュー発表を待っていると

 

「焼きうどんしかでけへんわ」

 

 

ええ、もちろんいいですとも焼きうどんで。欲しがりません勝つまでは。でも焼きうどんなら、病院食でもでる可能性がなくもないですよね

 

もちろんお方さまの焼きうどんは絶品だ。美味しくいただきました。

 

病院到着

 

入院手続きは、14時に病院の受付カウンター集合だ。

 

月曜日は入院デー。僕と似たような人たちでカウンターは大混雑だ。家族に付き添われ、1週間分の着替えをいれたボストンバッグをもった人たち。

 

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2年前は4人用の大部屋だった。大部屋なら部屋代は無料。しかし2年前の僕の同室者は

 

①前のベッドの爺さん。

 

月曜日に手術をして、月曜の夜から火曜の夜まで延々と、

 

「イタイ、イタイ、イタイ、イタイ

 

とうなり続け、眠れない僕を苦しめた。

 

②「イタイ爺さん」の横、かなりのご高齢のおじいさん。

 

このご老人はガリガリに痩せこけ、ずっと背中を丸めてうずくまるように寝ていた。

 

出されたご飯をほとんど食べず。

 

看護師さんがなんとか食べさせようとしても、

 

「ワシは、ガンやねん。もう死ぬねん」

 

を繰り返すばかり。

 

「胃潰瘍ですよ」

 

と言う看護師さんの言葉はまったく聞かず、痩せた体を丸めてすごしている。

 

負のオーラしか感じないご老人だった。ご家族の面会もなく、可哀想だった。

 

③隣のベッド。

 

唯一、同年代おじさん。声は快活ながら

 

入院時こそ、奥さんは付き添ってきたものの、ベッドに着き荷物を置くと

 

「ほんなら私かえるわ。明日は来なくていいやろ?」

 

と言い捨て帰った。明日は快活おじさんの手術日やで?!

 

手術日なのに、奥さんこないの?!

 

快活おじさんはあきらめたような口調で

 

「来なくていい」

 

と吐き捨てていた。

 

手術日に、家族がいるのに来ない、と言う状況は、看護師さんたちにとっても稀な状況のようで。

 

のちに、快活おじさんの手術に誰も家族が来ないことを知った看護師さんたちは、一様に驚かれていた。

 

ひと晩中、うなり続ける爺さん、自分は死ぬと言い続けるご老人、家族関係が崩壊しているおじさん…。

 

人間模様がヘビーすぎるぜ

 

そうでなくても初めての手術で緊張してるのに

 

気が滅入る、気が滅入る

 

2年前の大部屋経験はあまりいい記憶ではない。

 

幸運だった病室問題

 

できれば個室がありがたい。

 

八尾市立病院には、1日7,000円と6,000円の個室がある。それくらいならいいだろう、とお方さまのお許しが出て、事前にお願いをしていた。だが

 

個室は、予約は出来ない。当日来て、空いていれば入れる。でも空いてなければ大部屋。

 

との説明は事前に受けていた。

 

さて、2月4日、受付の女性が部屋の説明を始めた。

 

「7,000円と6,000円の部屋、いずれも満室です」

 

ええ~っ。残念や。また大部屋か

 

「ただし!」

 

と受付のお姉さんは続けた。

 

「12,000円の特別室が空いていますので、そこを7,000円で使ってもらって結構です」

 

おお!なんてラッキーなんだ!!庶民であるわれわれ夫婦は手に手を取って喜んだ。

 

こんなところで運を使っていいのか?という思いと、

 

今回の入院は前よりうまく運ぶのではないか?

 

と2つの思いが交錯する中、12,000円の部屋についた。

 

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循環器の入院病棟は7回の西病棟。2年前と同じだ。

 

2年前、入院生活を大いに盛り上げてくれた美人看護師・梅野さんはいるかな…。

 

www.rundietrunner.com

 

ナースステーーション前を通る時、彼女の姿を探したが…。

 

朝のナースステーションはまるで戦場。とても誰かを見つけられるような状態ではなかった。

 

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VSチン◯毛

 

僕をここまで案内して下さったのは、肥塚さんと言う名の看護師さん。その名の通りふっくらした女性で、とても明るい。

 

入室後、肥塚さんが真っ先に僕にたずねられたことは、

 

「シモの毛は。剃ってこられました?」

 

だった。

 

2年の入院時には、事前にシモの毛を剃ってくるような指示はなかった。今回は入院前に剃って来て欲しいと言う事前案内があった。どうしても無理なら病院側で剃ることはできる、という一文はあったが。

 

だから今朝、ここに来る前に僕は自宅浴室で自らのチン◯毛を剃って来ていたのだった。

 

それはおぞましい体験であった。以下は今朝の自宅浴室での体験である。(下ネタ注意)

 

T字型ヒゲソリで割と簡単に剃れるだろう、という甘いもくろみは、最初の1剃り目で早くも打ち砕かれた。

 

陰毛は針金のように太く長く、そしてバネのように強く。

 

ゴキブリのようにしつこい。

 

僕は顔のヒゲが濃いので、やや上質のT字型ヒゲソリを使っているが。

 

けっこう高価なその替え刃の部分が、1剃り目でチン◯毛だらけになった。

 

だからといって、主要なチン◯毛たちがごっそり剃れているかと言えばそんなことはなく。

 

薄く重なった3枚刄の奥深くまで、まるでえぐるような無数のチン◯毛たちの侵入の具合を見て。

 

たった1剃りで、

 

「もうこの刃は2度と使えないな…。」

 

と諦めざるを得ないほどのチン◯毛の浸食具合なのだ。

 

にもかかわらずぜんぜん剃れていない。

 

僕は自らの局部に何度もシェービングクリームを塗り、何度も何度もシェービングを繰り返した。

 

剃れた毛を歯からむしり取るのも一苦労で。

 

針金のごときチン◯毛たちは、驚くべき生命力でカミソリから離れまいと抵抗を試みた。

 

僕は30分ほど局部と格闘し。

 

なんとか、それなりに剃り終えることができたが…。

 

浴室中が、刃からむしり取ったチン◯毛まみれになり。

 

剃るのに使ったカミソリの刃は、予想通りもう2度と使えなくなるほどの惨状であった。

 

洗い流すために浴槽に浸かったら、浴槽中にも無数のチン◯毛がへばりつくありさま。

 

こうして今朝いちばんに、家の浴室でチン◯毛を剃り終えた局部であったが。

 

肥塚さんはその局部を見るなり、

 

「ああ~。ちょっと剃りが甘いですね。この脇の部分、ここがいちばん肝心で。ここからカテーテルを通すんで。毛ぇからバイキンが入ったら大変だからツルツルにしたいんですぅ。あとこの辺までシールを貼るんでこの辺もツルツルにしたいんですぅ。ですから、こっちで剃らせてもらいますね」

 

そういうと肥塚さんはズボンを下げてチン◯毛を見せている僕を個室の浴室まで誘導し

 

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浴室の床にビニールを敷くと、

 

2年前、梅野看護士が使ったものとまったく同じの

 

チン◯毛専用電気カミソリ

 

を用いて、あっという間に希望する部分のツルツル化に成功するのだった。

 

その間、わずか1分ちょっと。

 

鼠蹊部を剃るためにタマタマを持ち上げられるときにちょっとくすぐったかったが。

 

あっという間に終わった。

 

(その秘密兵器があるなら、最初からそっちでしてくれよ!!)

 

心で叫んだ。

 

(どこに売ってるねん、チン◯毛専用電気カミソリって?!ご家庭にはないって!!)

 

高価な替え刃と30分の格闘が無駄になった虚無感に苛まれながら、ツルツルチン◯コになって浴室をでる僕だった。

 

胃カメラ惨敗

 

初日は食道エコーがある。胃カメラみたいなものだ。

 

でも僕は胃カメラがどうしても飲めない。あれが口に近づいてきただけで

 

「オエッ」

 

がくる。

 

2年前も無理だった。

 

今年はもしかして、うまくいくのでは?!例えば胃カメラの性能が飛躍的に向上し、毛髪程度の胃カメラが開発されて簡単に飲み込めるとか。

 

淡い期待を抱いて胃カメラ室に入場するも。

 

やはり胃カメラの太さは前回と同じ。

 

「あれが入ってくる…」

 

そう考えただけで、ベットに座る前から

 

「オエ~ッ!オエ~ッ!」

 

を繰り返してしまう僕であった。

 

まだカメラを口元に持っていってもいない。にもかかわらず激しく嘔吐の発作を繰り返す僕のその姿を見て、胃カメラスタッフの皆さんはドン引き。

 

2~3度、胃カメラ挿入にチャレンジするもあえなく失敗。

 

今回も胃カメラはだめでした。

 

手術の順番

 

明日の手術は1番目。朝の9時からのスタートが発表された。

 

2年前は4番目で14時からの予定が、結局は15時からスタートとなった。

 

朝いちばんの手術。2年前のように緊張しながら今か今かと3時まで待つヘビの生殺し状態は避けられるものの。

 

朝、起きてすぐ手術!って言うのも、

 

ラジオ体操じゃあるまいし、などとも思ってしまう

 

しかしこのことを知ったある友人は、僕にこんなアドバイスをくれた。

 

「朝いちばんの手術はラッキーです!待ち時間がないし、ドクターも疲れていない、気合が入っているから!!」

 

とのこと。

 

そうなのか。あのマリちゃんが言うなら…。

 

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ガンの手術を何度もくぐり抜け、体内組織が結合しなくて何度も手術をして、さらに頭蓋骨を固定すると言う手術までした、あのマリちゃんが言うのなら間違いない

 

もしかしたら、個室が特別室に変わったこのラッキーは、まだ続いているのかも知れない

 

そう思うことにした。

 

最初の食事

 

18時。夕食の時間。

 

2年ぶりに食べる、八尾市立病院の夕食。

 

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僕はここの食事が大好きだ。確かに量は少ないし、塩味も薄いが、心がこもっている感じがする。

 

塩味は薄いけど、ちゃんとダシで味付けがされているので、しっかりした旨味は残る。

 

小さな2切れだけの、デザートのリンゴも、蜜がタップリだ。安売りのリンゴを大量購入した訳ではないことがはっきりと分かる。

 

2年前に初めて食べた時は、その薄味に驚いたが

 

今回は、舌が憶えていた。うん、美味しい。

 

あっという間にたいらげた。量は少ない。ご飯なんか、160グラムだけだ。

 

物足りない感はあるけど、これも治療の一環なのだ。

 

みんなのチカラ

 

面会時間は20時までだが、明日は9時から手術。お方さま、明日は早起きしてここまで来てくれる。まだ面会時間は1時間あるけど、もう帰ってもらおう。

 

駐車場前の出口まで見送る。

 

心配かけて、本当にごめんね。

 

お方さまの笑顔が嬉しかった。

 

1人で部屋に戻る。

 

FBを広げたら、とてもたくさんの人が応援のメッセージをくれていた。

 

ありがたい。力強い。

 

涙を拭いながら、一人づつに返信させていただいた。

 

明日。

 

2年前のあの恐怖を、もういちど経験しなければいけない

 

「どうか皆さん、僕に力を貸して下さい」

 

と言う思いで書き込んだFB。

 

その願いは、届いたようだった。