ダイエットのために走り始めて、いつしかそれが生きがいのようになり。
マラソン大会には、走りに行くのはもちろん、エントリーしていない大会には応援に行く、という方法で参加することも多くなり。
いろんなランナーと出会います。
1秒でもタイムを縮めるために必死に練習し、大会に臨むランナーもいれば、
タイムなんて度外視、「大人の運動会」であるマラソン大会を全力で楽しもうという姿勢で臨まれているランナーもいます。
そこで出会ったランナーの皆さんは、大人になって、ランニングという趣味に真摯に向き合っている方が多いので、人として魅力的な方が多く。
そんな人たちと接することができて、僕は人間として成長させてもらってるなあ、と思うことも多くあります。
・共通の友人がいて、知り合う人もいれば。
・SNSでつながっていて、大会で実際に顔を合わせた人もいます。
・中には、いつのまにか知り合いになっていた、って人もいて。
パンダ君との出会い
パンダ君とは、そんな、いつのまにか知り合いになっていたって関係です。
関西で行われるいろんなマラソン大会で、あんな重そうなパンダをかぶってニコニコ走っている人物がいれば、それは目立って仕方がなく。
▼このあたりの写真は、彼を撮るつもりではなく、他を取っていたらパンダ君が映り込んでいた写真を拡大したものです。
▼やがていつのまにか仲良くなりました。水都大阪ウルトラではお方さまとアンディから「熟女スプレー」を授かり、いたんだ足をクールダウンしています。
▼去年の神戸マラソンで僕たちが応援していたら、彼はなんと自宅からマラソン会場まで、約40kmの距離を走って応援に来ていたりしていました!!これはその時の写真です。
手術前、弱い心に寄り添う友
今年の2月4日に僕は入院しました。
再発した心房細動を処置すべく、心臓にカテーテルを入れて、患部を内部から焼き切る、心臓カテーテルアブレーションという手術をするためです。
入院したことをFacebookで知らせたところ…。
Facebook上のたくさんの友だちが、メッセージをくれました。
手術の前夜は本当に不安で、SNS上に並んだみなさんの言葉が、どれほど励みになったことでしょう。
安静を経て、篠山の応援へ
こうして無事、手術は成功し。
ただ、手術直後ということで京都マラソンの応援は不参加としました。
手術から約1ヶ月が経過、まだ違和感は少しあるものの、元気になったので…。
本来は走る予定だった篠山マラソンの応援に行ったのでした。
そこには久しぶりに会う、あんな顔やこんな顔。
健康のありがたみを噛み締めながら、できる範囲でみんなに声援を送っていました。
ひねくれパンダのつぶやき
すると、やっぱりいました!パンダ君。
彼はスルスルと僕に近づいて来て…。
▼自撮り写真をパチリ!と撮りました。
自撮りの最中、パンダ君は僕の耳元でこうつぶやいていました。
手術の時、お祈りなんかせえへんかったで。だって帰ってくるって、わかってたからな。
パ…。パンダ…。お前ってやつぁ…。…。…。!!
どんなに暑い日でも、パンダの被り物でマラソンやウルトラマラソンを走るパンダ君は…。
たぶん、どこかひねくれていて。
「僕のために祈ってください」
というお願いを、素直には受け入れられないのかもしれません。
でも、僕を見つけて、真っ先に話しかけてくれて
ものすごく、逆説的な物言いではあるけれど、要は
手術が無事に終わってよかったね
ということを、直接、伝えてくれた、最初の人物でした。
寒い雨降る篠山の道の上で、パンダとガチャピンを着たオッサン2人が、熱い抱擁をしたのでした。
追伸
パンダ君本人の、この抱擁に関する感想はこちらです。