サロマ湖100kmウルトラマラソンにおいて、ランナーがワッカに入っていくルートを、大会が行われていない日に見つけるのは少し困難でした。
最終的には、「ここ以外ありえない」という道を見つけることができました。
ワッカとは
ワッカとは、サロマ湖とオホーツク海を隔てている「砂嘴(さし)」と呼ばれる堤防状の砂の堆積物のことです。片道約8kmのこの砂嘴の部分をランナーは走ります。
ワッカ内をランナーはこんな軌跡で走ります。
今回の旅の大きな目的の一つが、このワッカを自分の目で見ることでした。これと同じ軌跡で走ればよかったのですが、いろんな事情で今は走れない僕は、ワッカネイチャーセンターというところで自転車を借りるつもりでした。
借りれなかった自転車
ネイチャーセンターが、まさかの「冬季休業中」。頼みの自転車が借りれず。
だからと言って、帰るわけにはいきません。この度のいちばん大きな目的がワッカなのですから。
そこで仕方なく、徒歩でワッカを歩きました。これがかなり辛かったです。
まずは折り返し点である橋を目指し歩きました。
そこから反対に、ワッカ入り口に向かって歩きました。
ワッカの森
ワッカ入り口付近は、森になっています。
この森は、約1km続いています。
サロマ湖100kmウルトラマラソン当日は、ここに3千人以上のランナーと、大会関係者やボランティア、応援者などが入り乱れるのでとても賑やかなことでしょう。
しかし、4月24日、ネイチャーセンターすら閉鎖されている冬季のこの日は、人っこ1人いませんでした。
四方を深い木々に囲まれた、1km続くこの部分、人間は誰1人いません。
この日、入っていくべきではありませんでした。
巨大エゾジカとの遭遇!!
ワッカの取材に夢中になっていた僕たちはここに入り込み、
突然、巨大なエゾジカに遭遇しました!!
これが、その時ログを取っていたガーミンです。
われわれの眼前を、巨大なエゾジカが2頭、こんな感じで逃げ去っていきました!!
奈良公園で見るような、人になれた大人しい鹿とはまったく違い、
荒々しく筋骨隆々で、馬と見まごうほど巨大なその鹿は、脅威を感じるには十分で。
さらに、鹿がいるということは熊がいてもおかしくないということに気づいたわれわれは…。
ほうほうのていで逃げ帰ったのでした!!
教訓。
北海道の冬季の森を甘く見たら危険。