コロナのせいで、ほとんどのマラソン大会が中止。
ほとんどのランニングイベントが中止。
楽しみにしてた大会がなくなり目標がなくなり、
今までの練習が無になったと無力感、虚無感、言われなき敗北感に打ちひしがれている皆さんへ。
みなさんの気持ちは痛いほどよくわかりますが。
でも考えて見てください。
私はかつては月間200kmは走って、
土曜は30km、日曜20km、
あるいは自宅から生駒山まで走りに行って、
遊園地でタッチして。6時間かけて自宅まで戻って。
走るのが楽しくて楽しくて。
でも心臓病がわかって、カテーテルを2回やって。
妻からの、「もう走らないでほしい」、という願いを聞き入れ。
もう2度と、長い距離は走らないと決めました。
うちのいとこも、初フルでサブ4を達成したほど、ランの才能がある子でしたが、
股関節の臼蓋不全がわかり、ランを続けると歳をとれば歩けなくなることがわかり、
ランニングシューズを脱ぎました。
他の病気などで同じ決意をした人もいるでしょう。
走れるみなさんは、コロナさえ収束すればまた走れます。
われわれから見たら、
われわれから言わせれば、
みなさんは、羨ましい人たちです。
文句が喉までこみ上げてきたら、そんな人たちのことに思いを馳せてみてください。
もう2度と走れない人もいるってことに思いを馳せてみてください。
コロナが明ければ走れるなら、その日に思いを馳せてみてください。
馳せた思いはきっと、万里を巡り、
見えぬ翼を踵に羽ばたかせ、
想う道の空を飛ぶでしょう。
そしていつか走れる日が来たなら、思う存分、
走れない人のぶんも走ってくださいね。
ただ、
今はまだ、その時期じゃないだけです。