実は1年ほど前から給湯器の調子が悪くなっていました。
『コロナのせいで半導体が不足、そのため給湯器がかなり品薄』
と言う状況はニュース等で知っていて。
ウチの給湯器はまだ使えるが少し不安定(冬場になるとシャワーが温かくならない、程度)だったので、
お風呂のお湯の量をこれまでより多くして、洗髪時もお風呂のお湯を使おう
と言うことで、騙し騙し、給湯器を使っていました。
我が家はお風呂の代わりをシャワーで済ませる、と言う文化がなく、ガッツリの入浴派。
シャワー=洗髪時にしか使用しない派のため、この方法でなんとか切り抜けることができました。
そしてそのうちに供給が安定したら、給湯器を交換しよう、と思っていたのでした。
ところが、給湯器不足の改善がないまま、1年が経過。
去年(2022年)初冬ごろ、ついに給湯器の故障の程度が、1段階深いところに陥ってしまいました。
それまでは、シャワーが温かくならない、程度だったのに、
①お風呂は沸く
↓
②お湯がぬるくなり『追いだき』ボタンを押す
↓
③突如、お風呂の機能が完全STOP。『追いだき』どころか、スイッチのON/OFFさえ動かない、
と言う緊急事態発動。
この時は流石に焦りました。急遽、先に風呂を済ませていたお方さまに、
「追いだき機能が動かず、お湯がぬるい!!このままだと風邪まっしぐら!!どーしよ?!」
すると意外にこんな緊急時には強いお方さまがナイスな提案を。
「今すぐコンロでお湯を沸かす!!しばらく待ってて!!」
やがてお方さまは、ヤカン一杯に沸いたお湯を持ってきてくれて、ぬるくなったお風呂に投入。
約100度のお湯も、ヤカン一杯ぶんではお風呂的には満足できる温度に上がらず、
さらにもう一杯ぶんのお湯を沸騰させ、お風呂に投入し、やっと満足できる温度になって、僕はお風呂を終わらせることができました。
さて、給湯器の方ですが、1夜あけると、なんと、何事もなかったかのように、ちゃんと使えるようになっていました。
その状態で、われわれはまた、騙し騙し給湯器を使っていました。
『追いだき』機能もちゃんと使えるようになっていました。
が、その数日後、再び『追いだき』機能が使えなくなり。
『ヤカンにお湯』作戦でその場をしのぎました。
さらには、ついに、最初のお湯はり段階で動かなくなることもあって。
その時は近所の銭湯に行ったのですが、
その銭湯がムチャクチャ、気持ちよかったこともあり、
『給湯器が半分壊れた今の状態も、銭湯に行けたりして、悪くないかも』
など、のんきに考えていました。
が、もちろん、この状態が続けばいつの日か完全に給湯器がダメになるので、われわれは大阪ガスのサービスショップにTEL。
給湯器の見積もりを依頼しました。
やってきた係員は、マンションの室外機の状態を見たあと、お風呂場の操作パネルの様子などを見ています。
僕は上記に記した給湯器の状況について話しました。
俺:で、どうでしょう?給湯器ってずっと品薄だ、って聞いてるんですが、状況はどうですか?
係員:そうですねえ。正直、まったくわからない、としか言えません。
俺:まだそんな状態なんですか。
係員:そうなんです。と言うか、マンション用の、この大きさの給湯器が、特に品薄なんです。
俺:係員さんの経験で、だいたいでいいので、どのくらいで手に入るか、大まかな数字でもわかりませんか?
係員:実はですね、ごく最近、このマンションに、給湯器を入れたんです。
俺:え、そうなんですか?!
係員:はい、ですが、それの依頼を受けたのが、6月なんです。
俺:6月…。(ちなみのこの時は去年の12月です)
係員:つまりちょうど半年です。しかもその給湯器は、そのお宅用に手配してたものじゃないんです。ウチの会社の別の事業所で手配してて、たまたまキャンセルになったものを、こっちにもらえたから設置したんです。
俺:ええっ。
係員:つまり半年待っても来ないだろう、ってことです。
俺:ホンマですか…。
係員:とにかく見積もりは明日、ポストに入れておきますね。
と言うわけで翌日、見積もりが入っていた。
その金額、420,000YEN。
正直な感想は、
『高っ』
でした。
実はつい最近、近所に住む親戚も同様に給湯器を交換した、と言う情報が入ってきました。
その親戚は大家族で一軒家に住んでいるので、我が家よりもっと大型の給湯器。
にもかかわらず、見積もりは35万。
さらに設置もあっという間。見積もり後、1週間足らずで設置してもらった、とのこと。
『そんなアホな!!ウチより大型の給湯器を、ウチより10万も安く、さらに1週間でつけてもらえるなんて!!』
と僕は怒り心頭。
でも、実は一軒家用の給湯器は、実はそろそろ在庫が安定してきていて、
現在、深刻に不足しているのは我が家のような、マンション用給湯器、なんだそうで。
一軒家用給湯器なら、たとえ大型でも、マンション用より安い値段で設置できるんだそう。
そう言うものかもしれませんが、どこか納得いかないものを抱えていた僕に、親戚がある提案を。
『あなたが見積もりしてもらったのは大阪ガスのサービスショップでしょ?そんな正規店だと値段も高くなるし。うちがお願いしたのは守口にある住宅設備機器のメーカーさんで、そんな店の方が安いかもよ?』
と言うことで、さっそくそのお店を紹介してもらいました。
ここに電話したのが12月23日。
同26日に、係りの人が来てくれました。
先日の大阪ガス係員と同様、室外機と室内のお風呂の操作パネルを見る、シゲル。
俺:…って感じで大阪ガスの人は言ってたんです。見積もりは42万、期間は不明、最低でも半年、って感じで。
シゲル:はあ、そうですね…。
俺:大阪ガスの言ってることは本当でしょうか?
シゲル:うーん、とにかくこの型の給湯器は、今はホントに、在庫が確保できないんです。
俺:だいたい、でもいいので、このくらいの期間、とかわかりませんか?
シゲル:うーん、ホント、こればっかりは難しいです。でも半年はナイかな…。
俺:見積もりは?42万もしますか?
シゲル:ウチだともう少しは安いかも…。
俺:そうですか…。
シゲル:ただ…。
俺:ただ?
シゲル:『この型』にこだわらなければ…。
俺:え、どう言うこと?
シゲル:この型は『カワック(風呂場で洗濯物を乾燥させる機能)』と『予備暖房(事前に浴室内を暖める機能)』が付いていますが、それがついてない型だと大丈夫です。
つまりシゲルが言うのは、単にお風呂が沸く、追いだき機能ももちろんある、と言った基本機能はあるが、カワックと予備暖房機能は付いていない給湯器だと、すぐに手配が可能なんだと言う。
俺:え、すぐに手配できるって、いつぐらいですか?
シゲル:年内に可能です。
俺:ね、年内?!
シゲル:はい。
俺:年内って…。今日、12月26日ですよ?!
シゲル:はい。年内に工事できますよ。
俺:ま…。マジっすか?!
カワック機能で洗濯物を乾かすのは、半年、いや、1年に1度、あるかないかなので未練はない。
僕が一番気になったのは予備暖房だ。これも今までほとんど使ったことがない。ただ年齢を重ねるとヒートショックが心配になってくる。
これは脱衣所に小型の暖房器具を置き、浴室もお湯の熱でよく温めてから入れば、なんとかカバーできそうだ。
しかも…。
俺:その年内に工事できる給湯器は、見積もりはだいたいいくらくらいですか?
シゲル:たぶん…。21万です。
『安っ!!』
と言うことで我が家はカワックと予備暖房を捨てた。
シゲルは約束通り、12月29日にやって来て、わずか1時間で工事を完了させた。
そしてその日から、我が家のお風呂とシャワーは完全に復活したのだった。
特にシャワーはずっと使えていなかったので、洗髪時にシャワーを使えるとこんなに楽なのか、と改めて実感した。
そう言うわけで、給湯器問題を抱えている皆さんの少しでも参考になれば、と言う話でした。