沿道を駆ける女神たち
昨日行われた大阪国際女子マラソン。
その参加資格は、
イ)マラソン | 3時間7分以内 |
ロ)30km | 2時間8分以内 |
ハ)ハーフマラソン | 1時間25分以内 |
ニ)10km | 36分以内 |
となっています。
つまり1kmを、平均で
マラソン | 4分26秒 |
30km | 4分16秒 |
ハーフマラソン | 4分2秒 |
10km | 3分36秒 |
で走る脚と心肺機能を持っていないと参加できないという、ものすごい大会です。
マラソンを経験したことがある人なら、これがどれだけすごい数字なのかはわかると思います。
プロでもない一般参加の女性たちなら、並々ならぬ努力をしないとこの条件をクリアできる脚と心肺を作り上げることなどできません。
そのため今回から、ホームページでも、一般参加のランナーさんのことを、
スーパー一般ランナー
と呼んでいたようですが、まさに言えて妙、というところでしょう。
昨日、大阪の街を疾走した女性たちは、まさに、
スーパーな脚と心肺機能を持った女神たちと言って差し支えないと思います。
そのため参加女性たちのフォームは、誰かれたがわず美しい。
鍛え上げたカラダを少し前方に倒し、
地面をタップするように、軽やかに叩く脚。
それはまるで宙に浮いているような走り方。
トップ選手は言うまでもなく、たとえ最後尾を走っているランナーでさえ、
羽衣を纏う天女が空を飛ぶように走り抜けていました。
どのランナーさんも、ただただ
美しい!!
としか言いようのない姿で走り抜けていました。
福島姉妹
やはりそんななかでも、昨日の一般ランナーの中で、ひときわ目を引いたのが、福島和可菜・舞姉妹だったのではないでしょうか。
姉の福島和可菜さんは芸能人で、
女性芸能人初のサブ3ランナー
の名の下、ランニング関係の番組などによく出演されています。
太陽のような笑顔が美しく、芸能人らしい、華のある女性。
よくNHKのランニング関連の番組に出ていて、ランコースなんかをレポートされていますが、
ときどき、美しい景観などにテンションが上がると、彼女自身が興奮して、全力で走ってしまって、
撮影機材をもって並走されてるスタッフをぶっちぎってしまっている様子があって。
そんな彼女のランニングレポートの番組が、僕はとても好きです。
彼女は確か、もう6年か7年か、それくらい前の大阪国際女子マラソンにもエントリーされていて、
あ!!今年は福島和可菜も走るんだ!!楽しみ!!
とワクワクしながら沿道で応援していたのですが、結局、彼女の姿はなく。
あとで調べたら、仕事の都合か何かで、直前で参加を取りやめになられていました。
その後も彼女が大阪を走ることはなく。
芸能人なら彼女しか参加資格がない大会だから、参加してほしいなぁ~
と思いながらも、毎年、その夢がかなうことはなく、少し残念な気持ちでいました。
そんな彼女が昨日、大阪を走ってくれたので、テンションが上がりました!!
そもそも僕は彼女はもう大阪国際女子を走らない人だと思っていたので、今年も走るとは思っていませんでした。
ところが、一緒に応援した友人の一人が、福島和可菜さんの妹・舞さんの大ファンで、
その友人が、
明日は舞ちゃんの応援にすべてをかける!!
と言っていたので、福島舞さんが参加されるのを知りました。
さらに、例のティラノの着ぐるみを着たコスギン女史から、
姉の和可菜さんも参加されるらしい
という話を聞き、僕のテンションは一気にマックス!!
沿道で、美女ふたりを探していました。
12時54分
キレッキレのフォームで、妹の舞さんがやってきました!!
薄い空色の上下のウエアが、透明感のある彼女の美貌によくマッチしていて。
ひときわ目を引くランナーさんでした!!
残念ながら往路の10㎞地点で姉の和可菜さんを見つけることはできませんでした。
14時46分
妹の舞さんが復路の35㎞地点に来ました!!
舞ちゃぁぁぁ~んッ!!
喉よ裂けよ、とばかりに叫んだ僕の声援に、
舞さんは笑顔(苦笑?)を向けて、手を振ってくれました。
もちろん全力疾走は一瞬も止まらず、
フォームはまさに、鋭利なナイフの切っ先のように、キレッキレの美しいフォームでした!!
14時51分
待ちに待った、福島和可菜さんがやってきました!!
テレビでよく見る、独特なフォーム。
長い脚をダイナミックに開き、
両腕も大きく振りながら、
全身を使って飛ぶように走る、彼女独特のフォーム。
ふ・く・し・ま・わ・か・な・ぁぁぁぁぁ~!!
と叫んだ僕に対し、妹さんと同じように手を振り、笑顔(苦笑?)を浮かべながら、
猛スピードで走り去っていかれました!!
こうしてランニング会の有名な美人姉妹が、
ついに大阪国際女子の道の上を走ってくれました!!
奇跡のエピローグ
こうして今年も大阪国際女子マラソンは幕を閉じました。
われわれ夫婦は、杭全の交差点上で、ともに応援していたコスギン女史と別れました。
というのも、ここから徒歩10分程度の場所に親せきが越してきていたので、挨拶がてら顔を見に行ったのでした。
そこで小1時間ほど時間を費やしたあと、
われわれ夫婦は東部市場駅に徒歩で行き、
JR天王寺駅で環状線に乗り換えました。
天王寺駅でしばらく停車していた電車。それほど混んでいません。
われわれの前の席は4人掛けになるよう、向かい合わせに組まれた座席。
出発直前までその4人掛け席は空席でした。
僕はスマホに目を落としていました。
ハッと気づくと、その4人掛けの席に、女性が2人、男性が1人、座っていました。
残念なことに僕はその3人が座る瞬間を見ていませんでした。
女性2人が僕とお方さまの前に座り、男性がその向かいの席に座られています。
つまり僕からは男性の顔は見えますが、女性は後頭部しか見えません。
僕は通路側に座っています。
前の席の窓側に座ってる女性は金髪。僕の側からは涼しげな瞳が見えました。かなりの美人です。
僕の前の女性の髪は、栗色で薄く朱色が混じっています。
2人の女性は仲が良く、小声で何かを話しています。
まさか…?
特に通路側、金髪の女性の涼しげな瞳が、
どう見ても福島舞さんのように見えて仕方ありません。
とすれば…
僕の前に座っているのは、もしかして、福島和可菜?
前の女性の足元を見ました。彼女のシューズは青色のHOKAでした。
僕は急いでさっき自分が撮影した福島和可菜の写真を見ます。
マラソン中に彼女が履いてたのもHOKAでした。ただし、白色。
もちろん、レース中と普段履きはちがうシューズに履き替えるハズ…。
福島和可菜のハスキーな声が聞こえれば間違いないんだけど、小声で話しをされてるので、声質がわからない。
と、すぐにわれわれが降りる鶴橋駅に着きました。
しかたなく僕はお方さまと席を立ち、
わざとらしく、前の席の横を出口へと向かい、
2人の女性を見ました。
そこに座っていたのは間違いなく、
福島和可菜・舞姉妹でした!!
心の声↓
顔、小いさッ!!
僕は思わず、
お、応援してました!!35㎞で!!す、スッゴク、良かったですッ!!
↑何が「良かった」んだ?(;'∀')
と緊張のあまり詰まりながらお2人に挨拶。
福島和可菜さんはあの太陽のような笑顔で、
アリガト~!!(^^)
と小さくパタパタと手を振ってくれました。
舞さんも手を振ってくれていました。
ああ!!座る瞬間に気づいてたら、ずうずうしく記念写真をおねがいしたのに!!
と唇をかみしめながらも、
最後の最後で、リアルの福島姉妹に会えて、
かなり得をした気分で帰路に就いたのでした。