リドリー・スコット監督が35年前に発表したSF映画「ブレードランナー」の続編「ブレードランナー2049」が、10月27日に公開されます。
「ブレードランナー」については近くまた映画評を描きたいと思っていますが、約1ヶ月後に迫った公開を前に、3本のショートムービーが発表されています。
35年前の映画「ブレードランナー」は、設定が2019年でした。続編は2049が舞台。
この、2019年から2049年の30年間の間に何があったのかが、この3本のショートムービーに描かれて、YouTubeにアップされています。
なかなか斬新な手法だと思います。
タイムライン順に紹介すると…
まず
「ブレードランナー ブラックアウト2022」
この作品はなんとアニメで、日本人によって制作されています。
「ブレードランナー」の3年後の2022年が舞台です。
2022年といえば…。
「ブレードランナー」に登場したレプリカントのリオンが、
「オレは2017年生まれだ、何年生きられる?!」
とデッカードに迫る場面があります。
レプリカントの寿命は4年。
つまりリオンは普通に暮らしていれば、2021年まで生きたことになります。
リオンやバッティの「ネクサス6型」レプリカントが死に絶えた翌年。
「ブレードランナー2049」に続く、重大な事件が発生します。
渡辺信一郎監督によるアニメーションは耽美で繊細で、それでいて力強く、「ブレードランナー」の世界観を見事に表現しています。
ブレードランナー ブラックアウト2022
2036:NEXUS DAWN
タイムライン順で2本目は「2036:ネクサス・ドーン(ネクサスの夜明け)」と銘打たれています。
これはリドリー・スコット監督の息子のルーク・スコットが監督しているショートムービー。
2022年にレプリカントが起こした事件によって、レプリカントの製造が禁止された中で、ある人物が製造を再開させる準備をしています。
驚くべきラストシーンに息を飲みます。
2036 :NEXUS DAWN
2048: Nowhere to Run
そして3本目が「2048:Nowhere to Run(逃走不可)」
新作「ブレードランナー2049」の1年前の出来事。
レプリカントであることを隠しながら生き続けなければならない者の、悲しい出来事が描かれています。
これもルーク・スコット監督作品。
2048:Nowhere to Run
この3本を見ることで、2019年から2049年までの、レプリカントをめぐる流れはだいたい把握することができます。
しかしながら…
もっとも知りたいことは…。
デッカードとレイチェルは、あれからどうなったのか。
デッカードは、レプリカントだったのか?
ガフが残した、ユニコーンの折り紙の意味は?
この究極の問いに、答えは出るのでしょうか。
10月27日の公開が楽しみです!!