夫:こないだテレビで、「外国人が驚く日本語ランキング」ってあってな。
妻:ウンウン。
夫:第3位が「ヤバイ」。いい意味でも悪い意味でも使えるし、美味しいとかかっこいいとか、意味が広いから。
妻:最近出て来た言葉やけどね。
夫:第2位が、「お疲れ様です」。仕事が終わった時とかに使うこの言葉。英語には絶対ないって。英語圏で仕事が終わったら、「バァ〜イ」っていうて帰るだけやって。
妻:なるほど〜。
夫:ほんだらクイズです。外国人が驚く日本語、第1位は何でしょう?!
妻:え〜。「いただきます」かな。
夫:え、何で?
妻:それっぽい言葉が外国にない感じやし。
夫:違う違う。
妻:よし!降参。
夫:降参はやっ!!
妻:はよ答え、教えて!!
夫:正解は、「ほかほか」とか、「ふわふわ」とか。2回、繰り返す言葉。
妻:ああ!!「オノマトペ」っていうやつね!!
夫:…。おお、よく知ってるね、そんな言葉。確かに「オノマトペ」。擬音語とか擬態語とか。「ふわふわ」なんかは「オノマトペ」やな。
妻:確かにそうやなあ。「ギリギリ」とか「スレスレ」とか、間一髪を見事に表してるよな。
夫:さすがギリギリ人生…
妻:え?
夫:いやいや。とにかく、インタビューに答えてたフランス人、「日本人はどこからあんな言葉を探して来たのか、フランス語にはないよー!!」って、めちゃめちゃ興奮してたわ!!
妻:それじゃあ私も言わせてもらうわ。
夫:え、なに?
妻:外国人ってさ。「複数形」ってやつに、あまりに忠実すぎるやん?
夫:え、どういうこと?
妻:appleが1個やっても、2個やっても、appleはappleでええやん!!
夫:…。
妻:ぜったい、めっちゃ忠実に、applesってしやなあかんやん?!
夫:そ、そうやね…。
妻:テストでも!!よー、罠を仕掛けられてたわ!!りんご=appleがわかってappleって書いても、「ブブー!!複数形やからapplesでした〜」って!!よー罠に引っかかったわ!!その度ごとに思ったわ!!
「何やねん、複数形って?!」って。「どこまで決まりごとに忠実やねん?!飼い犬かっ!!」って。
夫:そ、それは…。
妻:そりゃな、わかるよ、ぜんぜん違う言語やから。考え方もまったく違うって。例えば日本語。
りんごは1個、2個。
本は1冊、2冊。
鳥は1羽、2羽。
独特な単位がある。
でも私は、たとえ外国人が本のことを「1個、2個」って数えても、マルをあげる覚悟はできてる!!必ずしも間違いじゃないって宣言する準備はある!!
夫:オマエは日本語を統括する立場にないやろが!!(^_^;)
妻:だいたいなんやねん!!「PANTS」。パンツって。「パント」ってありますのん?!右足だけ?左足だけ?そんなズボン、売ってはりますのん?!「SHIRTS」って何ですのん?!「シャート」って売ってますのんか?!体の右半分だけのシャツが?!アメリカはんの、洋服屋さんには?!
夫:わかったわかった。
妻:ホンマ、外国人は、「複数形」に時間を取られすぎやで。もう全部、単数形にしたらええ。ほんだら、もっと世界平和について考える時間ができると思うわ。
夫:えらい大層な話やな…(^_^;)